学生や教職員向けに、通常とは異なる価格でPCを購入できる「学割」や教育向け優待制度を用意しているメーカーがあります。
ただし、その仕組みはメーカーごとに同じではありません。
一律の割引率が設定されているメーカーもあれば、学割専用ストアの価格が表示されるメーカーもあります。学生本人だけでなく保護者や教職員が利用できる場合もあり、学校のメールアドレスが必要かどうかも異なります。
また、学割価格が必ずその時点の最安価格になるとは限りません。
この記事では、主要PCメーカーの公式情報をもとに、対象者・割引方式・認証方法・対象製品などを横断して整理します。
掲載条件は2026年8月12日時点で確認したものです。制度や対象製品は変更される場合があるため、購入前には必ず各メーカー公式ページで最新条件を確認してください。
30秒でわかる:主要PCメーカーの学割比較
| メーカー | 主な優待方式 | 主な対象 | 認証・利用方法 |
|---|---|---|---|
| Dell | 最大10%OFF | 16歳以上の学生・教職員等 | Dellアカウント+資格認証 |
| HP | 学割専用価格 | 学生・保護者・教職員 | フォーム申込→招待メール |
| ASUS | 対象製品5%OFF | 幅広い学生・進学決定者・教職員 | 教育機関メール等で登録 |
| Lenovo | 学生ストア特別価格 | 学生等 | アカウント+メール確認 |
| Microsoft | 対象製品最大10%OFF | 学生・保護者・教職員 | Microsoftアカウントで資格確認 |
| Razer | Blade 5%OFF等 | 学生・保護者・教員・職員 | 教育機関メール等で登録 |
※割引率・対象製品・対象資格・キャンペーン内容は変更される場合があります。購入前に各メーカー公式ページで最新条件を確認してください。
1. PCの「学割」とは?メーカーによって仕組みが違う
PCメーカーの学割は、学生証を見せればすべて同じ割合で安くなる制度ではありません。
メーカーによって、
- 通常価格から一定割合を割り引く
- 学割専用ストアの特別価格を表示する
- 会員登録後に対象製品へ自動で割引を適用する
など仕組みが異なります。
また、対象者も学生本人だけとは限りません。保護者や教職員が利用できるメーカーもあります。
そのため、比較するときは「割引率」だけでなく、「対象者」「対象製品」「認証方法」「他のセールとの関係」を見ることが重要です。
メーカー公式の学割制度は、各メーカーの公式ストアや専用ページから利用する仕組みです。一般の量販店やECモールでは、同じ学割制度を利用できない場合があります。
2. 学割は、必ず通常セールより安いとは限らない
「学割」という名前から、通常価格やセール価格より必ず安くなると思いがちですが、実際の仕組みはメーカーによって異なります。
例えばMicrosoft Storeでは、学割価格とセール価格を比較し、対象者にはその時点でより安い価格が表示されます。(Microsoft)
一方、学割と他のクーポンやプロモーションを同時に利用できないメーカーもあります。Razerの教育プログラムでは、他のプロモーションとの併用はできないと案内されています。(Razer)
したがって、購入時には、
「学割があるか」ではなく、「今その製品を買う場合、学割を使った価格が最も条件に合うか」
を確認してください。
3. Dellの学割・教職員割引
Dellでは、学生・教職員向けに対象製品を最大10%OFFで購入できるメンバーシップ割引を提供しています。(Dell)
対象は、16歳以上の高校生、大学生、大学院生、専門学校生、教師・教職員などです。Dell公式ページでは対象者の家族も利用できると案内されています。(Dell)
利用するにはDellアカウントへサインイン(または新規作成)し、Dell Rewardsへ登録したうえで、学生または教職員の資格確認を行います。学校のメールアドレスは必須ではなく、第三者認証サービスSheerIDを通じて学生証や在籍証明などを提出して確認することもできます。
認証後は、対象製品の割引がカート内で自動適用されます。
- 対象:16歳以上の高校生・大学生・大学院生・専門学校生・教職員等
- 優待:対象製品 最大10%OFF
- 認証:Dellアカウント+資格確認(SheerID)
- 学校メール:必須ではない
4. HPの学割
HPでは、学生・保護者・教職員向けに専用の学割販売ページを提供しています。
Dellのように一律の割引率を示す方式ではなく、申込フォームへ必要事項を入力し、届いた招待メールから学割販売ページへアクセスして、対象製品の特別価格を確認する仕組みです。(HP Japan)
ノートPCやデスクトップだけでなく、OMENなどのゲーミングPCやワークステーションも学割価格の対象として案内されています。(HP Japan)
学割購入は個人名義・個人利用が前提で、公式ページでは一人5台までとされています。(HP Japan)
- 対象:学生・保護者・教職員等
- 優待:学割専用販売ページの特別価格
- 利用:フォーム申込 → 招待メール → 学割販売ページ
- 対象:ノート / デスクトップ / OMEN / ワークステーション等
5. ASUS 学生・教職員向けストア
ASUSでは、学生・教職員向けストアで対象製品を通常価格から5%OFFで購入できます。(ASUS 日本)
対象は大学生だけではありません。小学校、中学校、高校、大学、大学院、専門学校など幅広い教育機関の学生、進学が決定している人、教職員が対象として案内されています。(ASUS 日本)
.ac.jpまたは.ed.jpの教育機関メールを持っている場合は登録しやすく、それ以外のメールアドレスでも資格確認を経て登録できます。
一部製品は対象外で、購入回数などにも条件があります。最新条件は購入前に販売条件を確認してください。
- 対象:幅広い学生・進学決定者・教職員
- 優待:対象製品 5%OFF
- 認証:教育機関メール、または資格確認
- 注意:対象外製品・購入回数条件あり
6. Lenovo 学生ストア
Lenovoには、学生向けの専用ストアがあり、登録後に学生向け特別価格で対象製品を購入できます。(レノボ)
利用にはアカウントの作成と、有効なメールアドレスによる確認が必要です。
Lenovo学生優待ストアの販売規約では、高校・大学・専門学校の学生、その学校への進学決定者、大学受験予備校の学生などが購入対象として記載されています。また、PC本体は年間5台まで、個人利用を前提とする条件があります。(レノボ)
Lenovoの学生向けページでは教職員向けの案内も掲載されていますが、資格条件は登録時の最新規約を確認してください。(レノボ)
- 対象:学生等(※規約を確認)
- 優待:学生ストア特別価格
- 認証:アカウント作成+メール確認
7. Microsoft Storeの学生・保護者・教職員割引
Microsoft Storeでは、学生、保護者、教職員を対象に、対象のSurfaceやアクセサリーなどを最大10%OFFで購入できる学生割引があります。(Microsoft)
Microsoftアカウントで利用資格を確認すると、対象商品の割引価格が表示されます。
特徴的なのは、学割価格が必ず優先されるわけではないことです。セール価格の方が安い場合は、より安い価格が適用されます。(Microsoft)
「学割だから最安」と思い込まず、その時点の表示価格を確認できる仕組みになっています。
- 対象:学生・保護者・教職員
- 優待:対象製品 最大10%OFF
- 認証:Microsoftアカウントで資格確認
- 特徴:学割価格とセール価格の安い方を適用
8. Razer 教育機関用購入プログラム
Razerでは、学生、学生に代わって購入する保護者、教員、職員向けに教育機関用購入プログラムを提供しています。(Razer)
通常の教育プログラムでは、Razer BladeノートPCが5%OFF、PCコンポーネントが10%OFFなどの特別価格が案内されています。キャンペーン期間中は特典内容が変更される場合があります。(Razer)
教育機関のメールアドレスで登録すると、対象製品に特別価格が自動適用されます。
他のプロモーションとは併用できないため、その時点の通常キャンペーンとも比較してください。(Razer)
- 対象:学生・保護者・教員・職員
- 優待:ノートPC 5%OFF、コンポーネント 10%OFF等
- 認証:教育機関メール等で登録
9. 学生本人以外でも学割を使える?
学割という名称でも、学生本人だけが対象とは限りません。
2026年8月時点では、Dell、HP、Microsoft、Razerなどで、条件を満たす保護者や家族、教職員への優待が案内されています。ASUSでも未成年者の場合、親権者等が代理して購入できる条件があります。
ただし、メーカーごとに「誰が購入者になれるか」「誰のために購入できるか」が異なります。
学生本人以外が購入する場合は、必ず各メーカーの対象資格を確認してください。
10. 学割を使う前に確認したい5つのこと
自分が対象者か
学生だけでなく、進学決定者、保護者、教職員などが対象になる場合があります。年齢や学校区分まで確認します。
欲しい製品が学割対象か
メーカーに学割制度があっても、すべてのPCや周辺機器が対象とは限りません。
認証方法
学校メール、学生証、在籍証明、専用アカウントなど、必要な認証方法はメーカーごとに異なります。
通常セールとの関係
学割とセールを併用できるのか、安い方だけが適用されるのかを確認します。
購入台数・利用目的
個人利用限定、年間購入台数、転売禁止などの条件が設定されている場合があります。
「学割がある」だけで判断せず、自分が欲しい製品に、どの条件で適用されるかを確認してください。
結論:必要なPCを決めてから、使える学割を確認する
PCの学割は、学生や教職員にとって有用な制度です。
ただし、「学割があるメーカーからPCを選ぶ」という順番にはしない方がよいでしょう。
まず、授業や制作でどの程度の性能が必要なのかを考える。
次に、その条件を満たすPCの中から候補を絞る。
そして、候補のメーカーに利用できる学割制度があれば、通常価格やセール価格と比較して利用する。
必要なPCを決めることが先。学割は、そのPCをより合理的に購入するための制度です。
割引率や対象条件は変更されるため、最終的な購入前には必ずメーカー公式ページで最新情報を確認してください。
学割対象外の場合は、メーカー公式の通常セールやBTOセールを比較してください。
よくある質問
PCの学割は誰が使えますか? +
メーカーによって異なります。学生本人だけでなく、進学決定者、保護者、教職員などを対象にしているメーカーもあります。年齢や学校区分も異なるため、各メーカーの対象資格を確認してください。
保護者でも学割でPCを買えますか? +
保護者による利用を認めているメーカーがあります。Dell、HP、Microsoft、Razerなどでは、条件を満たす家族や保護者向けの案内があります。ただしメーカーごとに条件が異なります。
学割には学校のメールアドレスが必要ですか? +
メーカーによって異なります。Dellは学校メールがなくてもSheerIDによる資格確認が可能です。ASUSは教育機関メールを利用できるほか、その他のメールアドレスから資格確認する方法もあります。Razerなど教育機関メールを利用する制度もあります。
学割とセールは併用できますか? +
メーカーやキャンペーンによって異なります。Microsoftのように学割価格とセール価格の安い方を適用する仕組みもあれば、Razerのように他のプロモーションと併用できない制度もあります。購入時点の条件を確認してください。
学割なら必ず一番安く買えますか? +
必ずしもそうではありません。通常セールや期間限定キャンペーンの方が安い場合もあります。学割の有無ではなく、実際に購入する時点の最終価格と条件を比較してください。
学割で購入したPCを転売できますか? +
個人利用を前提とし、転売を制限しているメーカーがあります。購入台数や利用目的にも条件が設定されている場合があるため、各メーカーの販売規約を確認してください。
主要メーカーの公式学割ページ
以下は各メーカーが公開している学生・教職員向け制度の公式ページです。条件は変更される可能性があるため、購入前の最終確認に利用してください。