VTuber・ストリーマー向けPCの選び方

公開: 2026.03.08 | 更新: 2026.08.10 広告・PR

ゲーム・配信・録画・トラッキングを同時に動かすための考え方

一番重いソフトではなく、同時に何を動かすかでPCを考える

VTuberやストリーマーのPC選びは、一つのソフトウェアの推奨スペックを見るだけでは失敗します。ゲーム、OBSでの配信と録画、Live2Dなどのトラッキング、Discord、ブラウザなど、複数の処理が裏で同時に動くため、「同時処理量」が環境の負荷を決めるからです。

想定ペルソナ:VTuber・ストリーマー

想定ペルソナ:VTuber・ストリーマー
※画像はイメージです。実際の製品・構成とは異なる場合があります。

ゲームプレイと同時に、OBSによるエンコード、Live2Dアバターのトラッキング、Discordの通話、多数のブラウザタブを同時実行するストリーマー。GPU性能だけでなく、並列処理を支えるCPUと大容量メモリが必要になります。

あなたはどのタイプ?

TYPE 1|雑談・軽量ゲーム・2D配信

主な制作:OBS / Live2D / ブラウザ / 軽量ゲーム

判断:重いゲームを同時に動かさないなら、ミドルクラスで十分に配信可能。

構成目安:RTX 5060〜5060 Tiクラス / 32GB RAM / 1〜2TB SSD

TYPE 2|ゲーム+配信+録画

主な制作:重量級ゲーム / OBS / 録画 / Live2D / Discord等を同時実行

判断:GPUだけでなく、録画やバックグラウンド処理を支えるCPU・RAMが重要になる。

構成目安:RTX 5070クラス / 32〜64GB RAM / 2TB SSD

TYPE 3|3D・演出・複数入力

主な制作:3Dアバター / VRChat / Unreal Engine / TouchDesigner / 複数カメラ等

判断:3D・リアルタイム・複数入力を同時に扱うほど、GPU性能とVRAM容量の重要性が高くなる。

構成目安:RTX 5080クラスを中心に考える。
※RTX 5090は、複数の重量級処理を1台へ集中させる場合の追加比較対象です。

3タイプ比較表

クリエイタータイプ 主な制作 GPU RAM 環境設計
TYPE 1
2D配信・軽量
OBS、Live2D、ブラウザゲーム RTX 5060 ~ 5060 Ti 32GB 1~2TB SSD
TYPE 2
ゲーム+録画
重量級ゲーム、OBS、録画同時 RTX 5070 32GB ~ 64GB 2TB+ SSD / 録画用分割
TYPE 3
3D・演出
3Dアバター、VRChat、複数入力 RTX 5080 64GB キャプチャーボード・高速Network

配信PCはGPUだけでは決まらない

ゲームのフレームレートを出すためにはGPUが重要ですが、「それを安定して視聴者に届ける」ためには、PC全体のバランスが問われます。

Encoding (エンコード)

OBSでの配信・録画には、GPU内蔵のハードウェアエンコーダー(NVENCなど)を使用するのが主流です。ゲーム配信では、NVENCなどのハードウェアエンコーダーを活用できるGPUを選ぶと、CPU負荷を抑えながら配信しやすくなります。

CPU

GPUがエンコードを担当するとはいえ、ゲームの物理演算、Discordの音声処理、Live2Dのトラッキング制御など、裏では多くの処理がCPUに依存しています。同時処理が増えるほど、Core i7やRyzen 7以上のマルチコアCPUが安定性に寄与します。

MEMORY (メモリ)

ブラウザのタブを数十個開き、ゲームとOBSとアバターソフトを同時に起動すると、メモリはすぐに消費されます。現在の配信環境では32GBがスタートラインであり、TYPE 2や3のように録画や3Dソフトを挟む場合は64GBあると「メモリ不足による配信カクつき」を防げます。

STORAGE (ストレージ)

長時間の録画データを保存する場合、大容量のストレージが必要です。OS・ゲーム用と、録画データ保存用でSSDを物理的に分ける(あるいは大容量HDDを追加する)ことで、書き込み遅延や容量圧迫のリスクを減らせます。

I/O と Network

複数のカメラ、マイク、オーディオインターフェース、キャプチャーボードを接続するためには、マザーボードのUSBポート数やPCIeスロットの空きが重要です。また、配信の生命線であるネットワークは、安定した有線LANを基本とし、複数のネットワーク処理や大容量データ転送まで考える場合は2.5GbE対応も選択肢になります。

Silence (静音性)

配信中にPCのファンが爆音で回ると、マイクにノイズとして乗ってしまいます。静音性を意識したケース・ファン・冷却設計を選ぶことは、配信の音質向上にも繋がります。

まとめ:VTuberのPCは「同時処理量」で決まる

一番重いゲームの推奨スペックを見るだけでなく、OBS、Live2D、Discordなどを同時に動かした時の「全体の処理量」を考えることが重要です。まずは自分がPCの中で何を同時に動かすのかを整理することが、配信のカクつきを防ぐ過不足のないPC選びにつながります。

自分のタイプからGPUクラスを選ぶ

ここまで整理した自分の制作スタイルから、適切なGPUクラスとBTOパソコンを確認してください。

雑談・軽量ゲーム・2D配信

RTX 5060 Ti

OBSとLive2D、ブラウザゲームなどの軽い処理を中心に行う人向け。

RTX 5060 Ti ランキングを見る →
ゲーム+配信+録画

RTX 5070

重量級ゲームをプレイしながら、高画質での配信と録画を同時に安定して行いたい人向け。

RTX 5070ランキングを見る →
3D・演出・複数入力

RTX 5080

3DアバターやVRChat、Unreal Engineなどの高負荷な処理を配信に乗せる人向け。

RTX 5080ランキングを見る →

まだGPUクラスを決め切れないなら

メーカーごとの特徴や、失敗しないパーツカスタマイズの基本を確認する。

BTOパソコン購入ガイドを見る →

よくある質問

VTuber配信にRTX 5090は必要ですか? +

一般的なゲーム配信やLive2D運用では、RTX 5090を前提にする必要はありません。RTX 5090は、3D、Unreal Engine、TouchDesigner、高負荷ゲーム、同時録画など複数の重量級処理を1台に集約する場合の追加候補です。

メモリ32GBと64GBはどう選びますか? +

OBS+Live2Dと軽めのゲーム程度であれば、32GBでも多くの場合快適に配信できます。しかし、重量級のゲームと高画質録画、ブラウザでの多数の資料展開、3Dソフトなどを同時に動かす場合は、64GBを選ぶことでメモリ不足によるゲームや配信のカクつきを未然に防ぐことができます。

配信用PCは1台構成と2台構成のどちらがよいですか? +

PCの性能が向上した現在、多くのVTuberやストリーマーは1台構成で十分に配信可能です。設定や配線もシンプルになります。ただし、FPSなど競技性の高いゲームで「1フレームの遅延や負荷も許容できない」場合や、大規模な3Dスタジオ配信を行う場合は、ゲーム用と配信用に処理を分ける2台構成に意味があります。

録画・複数カメラ・3D配信では何を重視しますか? +

GPUだけでなく、「Storage・I/O・Network」の足回りを重視してください。高画質録画には大容量で書き込みの速いSSDが、複数カメラやキャプチャーボードの接続には十分なUSBポート数とPCIeスロット(I/O)が、そして安定した配信には有線LANのネットワーク品質が欠かせません。

この記事をシェアする

𝕏 Xでシェア f Share LINE