CORE SPEC
公開: 2026.03.19
COLUMN — スペック選びの基礎

メモリ32GBと64GB
どっちが必要?

用途別の実測データで出す、2026年の最終結論。

DDR5メモリ 32GBと64GBの比較

PCを買うとき、GPU選びの次に悩むのがメモリ容量。「32GBで十分」という声もあれば「64GBは最低ライン」という意見も。

本記事では、ゲーム・映像制作・3DCG・AI生成・VTuber配信など8つの用途別の実測メモリ使用量を調査し、あなたにとっての正解を導き出します。


1. そもそもメモリ(RAM)とは?

メモリは「作業机の広さ」に例えられます。SSD(ストレージ)が「引き出し」なら、メモリは「机の上に広げられる資料の量」。机が狭ければ、資料を何度も引き出しにしまっては出す必要があり、作業が遅くなります。

メモリが不足すると、PCは「スワップ」と呼ばれるSSDへの退避を行い、動作が数倍〜数十倍遅くなるか、最悪の場合はアプリがクラッシュします。

DDR5 が2026年の主流

2026年現在、ハイエンドPCのメモリ規格はDDR5に完全移行しています。DDR4比で約1.5〜2倍の帯域幅を持ち、特にAI推論3Dレンダリングで実効性能の差が出ます。


2. 用途別メモリ使用量:実測データ

これが本記事の核心です。各用途で実際にどれだけメモリを消費するかを調べました。

用途 通常時 ピーク時 判定
🎮 ゲーム(最新AAA)14〜18GB22〜28GB32GBでOK
🎬 映像編集(4K)18〜24GB30〜40GB32GBだと不足
🧊 3DCG(Blender)16〜32GB32〜64GB+64GB推奨
🤖 AI画像生成12〜16GB16〜24GB32GBでOK
🧠 ローカルLLM(70B)40〜60GB60〜80GB64GB以上必須
🎆 VJ / TouchDesigner16〜32GB32〜48GB64GB推奨
🎨 イラスト制作8〜12GB12〜20GB32GBでOK
📹 VTuber配信16〜20GB24〜32GB32GBギリギリ
🌐 ブラウザ(100タブ)8〜12GB12〜16GB32GBでOK

ここで重要なのは、多くのクリエイターは「単一アプリ」だけでは作業しないということ。映像編集中にブラウザで参考資料を開き、Slackでやり取りし、BGMをかけ——こうしたマルチタスクの「合計値」がメモリの真の必要量です。


3. 結論マトリクス:あなたに必要なのは?

あなたの使い方 最低ライン 推奨
ゲームだけ32GB32GB
ゲーム + 配信32GB64GB
イラスト制作16GB32GB
映像編集(4K)32GB64GB
3DCG / VFX32GB64GB
AI画像生成(単体)16GB32GB
AI画像生成 + 複数ソフト併用32GB64GB
ローカルLLM(70B+)64GB128GB
VJ / ライブ演出32GB64GB

4. メモリとVRAMの関係

GPU側のVRAMとシステムメモリ(RAM)は役割が異なりますが、密接に連携しています。

VRAMが不足すると、データがRAMに「あふれ出す」(Shared GPU Memory)。この場合、処理速度は10〜50倍遅くなる。つまり、十分なVRAMを持つGPUを選んだ上で、RAMも余裕を持たせることが重要です。


5. コストパフォーマンス:「後から増設」は損?

構成 DDR5 実売価格(2026年3月)
32GB(16GB×2)約¥12,000〜18,000
64GB(32GB×2)約¥25,000〜40,000
128GB(32GB×4)約¥50,000〜80,000
差額(32→64GB)約¥13,000〜22,000

32GBから64GBへのアップグレードは、たった約¥15,000〜20,000の差です。30〜50万円のPC全体の中で占める割合はわずか3〜5%。この投資で「メモリ不足によるカクつき」から3年間解放されると考えれば、最もコスパの高いアップグレードと言えます。

「後から増設すればいい」と思うかもしれませんが、デュアルチャネルの関係で同じ規格・速度のメモリを揃える必要があり、数ヶ月後に同型番が手に入らないリスクも。最初から64GBで組むのが確実です。


6. 2026年のトレンド:メモリ需要は増え続ける

「今32GBでギリギリ」なら、2年後には確実に不足します。

最終結論

  • ゲームだけ: 32GBで十分。ただし3年以上使うなら64GBが保険になる
  • クリエイティブ作業あり: 64GBがスタンダード。ゲーミングPCでもクリエイター用途に使える
  • ローカルLLM / 大規模VFX: 128GBを視野に
  • 迷ったら: 64GB。差額わずか¥15,000〜20,000で3年間の安心が手に入る

64GB搭載のPCを探す

SPEC ANALYZER
あなたに最適な1台を見つける

用途×レベルで、推奨スペックとおすすめBTOメーカーを即診断

スペック診断を試す →

このページをシェアする