COLUMN — スペック選びの基礎

メモリ32GBと64GB、
どっちが必要?ゲーム・生成AI・動画編集・3DCGまで用途別に結論

公開: 2026.03.19 | 更新: 2026.09.28広告・PR

ゲームや一般用途なら32GB、本格的な生成AI・動画編集・3DCGなどを扱うなら64GBが選びやすいラインです。
この記事では、用途ごとに32GBと64GBの境界を整理します。

DDR5メモリ 32GBと64GBの比較
※画像はイメージです。実際の製品・構成とは異なる場合があります。
PC構成・長期運用シリーズ(第1回)

メモリ・SSD・保存方法・拡張性・寿命から、数年間使いやすいPC構成を順番に考えるシリーズです。第1回は、クリエイターや生成AI利用で迷いやすい32GBと64GBのメモリ容量の判断基準を整理します。

PCのメモリ(RAM)容量を決める際、最初に直面するのが「32GBで足りるか、64GBまで積むべきか」という選択です。一般的な作業やゲームなら32GBで十分快適ですが、生成AIや映像制作、3DCGなどを本格的に扱うと64GBの必要性が一気に高まります。なお、大規模なローカルLLMや高負荷VFXなど「64GBを超えるさらに上位の容量(128GB)」が必要なケースについては、別記事『メモリ64GB vs 128GBの境界判断』で詳しく解説しています。本記事ではまず、クリエイターPCの基本境界となる32GBと64GBの違いを整理します。

結論:32GBと64GB、どっちを選ぶ?

一般的な用途やゲームなら32GB、本格制作やAI併用なら64GBが基準

🟢 32GB|一般・ゲーム

  • ゲーム単体
  • Office・ブラウザ
  • Photoshop・Illustrator
  • フルHDの軽い動画編集
  • 軽い画像生成
多くの一般用途・ゲーム用途では32GBで十分。

🔵 64GB|クリエイター標準

  • 4K動画編集・After Effects
  • Blender・3DCG
  • ComfyUI・動画生成AI
  • TouchDesigner
  • VTuber・ゲーム配信
生成AI、動画編集、3DCG、配信などを組み合わせる人には64GBが最も選びやすい。

ゲームや一般作業なら32GB、生成AI・4K動画・3DCG・配信なら64GBが選びやすい目安です。

64GBでも足りない場合は? 大規模ローカルLLM・VFXシミュレーション・複数重アプリ併用では128GBを検討します。 メモリ64GBと128GBの境界を見る →

1. PCメモリ32GBと64GBの違い

RAM(メモリ)は、OS、CPU、アプリケーションが作業中のデータを一時的に置いておく領域(作業机)です。メモリ容量は、足りている状態では増やしても必ずしも処理速度が上がるわけではありません。

一方で、必要量を超えた処理を行うと、システムは入りきらないデータを低速なストレージへ退避(スワップ)させるため、プレビューの遅延、アプリの停止、処理不能などが発生します。メモリは単純な「高速化パーツ」ではなく、作業を止めずに実行するための容量として位置づけられます。

2. メモリ32GBで足りる人

一般作業、Office、ブラウザ利用、そして多くのゲーム単体プレイであれば、32GBで十分に快適な環境を構築できます。PhotoshopやIllustratorを利用した2Dイラスト制作、軽い画像生成、フルHD中心の軽い動画編集でも、32GBで対応可能です。

ただし、ゲーム用途でも例外はあります。重量級MODを多数導入する環境や大規模な都市開発シミュレーションなどでは、32GBで不足しやすくなるケースがあります。

3. メモリ64GBが必要な人

クリエイター用途の標準的なラインです。以下の用途では64GBを選ぶことで、作業をスムーズに進められます。

  • 4K動画編集・After Effects
  • 3DCG・VFX
  • ComfyUIや高解像度の画像生成
  • 動画生成AI
  • TouchDesigner
  • VTuber・ゲーム配信
  • 複数アプリの同時使用
  • 長期間増設せず使いたい人

4. 64GBを超える大容量(128GB)が必要になるケース

大規模なローカルLLM、8K/RAW映像編集、Houdiniなどの高負荷シミュレーション、複数の重い制作アプリを同時に常時稼働させる環境では、64GBを超えて128GBが選択肢に入ります。ただし、64GBで足りている処理が128GBにしただけで高速化するわけではありません。

詳細解説
メモリ64GBと128GB、どっちが必要?AI・クリエイティブで128GBが効く境界

ローカルLLM、After Effects、Blender、Houdini、TouchDesignerなどの同時性から境界を詳しく解説しています。

記事を読む →

5. 用途別メモリ容量早見表

用途 32GB 64GB 判断の目安
一般作業・Office ◎ 推奨 過剰 16〜32GBで十分
ゲーム ◎ 推奨 〇 使用可能 32GBで快適
重量級MOD 〇 使用可能 ◎ 推奨 64GB推奨
ゲーム配信 〇 使用可能 ◎ 推奨 32〜64GB
Photoshop・Illustrator ◎ 推奨 〇 使用可能 32GBで十分
4K動画編集 △ 不足しやすい ◎ 推奨 64GB推奨
8K・RAW映像 × 非推奨 〇 使用可能 64GB〜(128GB検討)
After Effects △ 不足しやすい ◎ 推奨 64GB推奨(大規模は128GB)
Blender・3DCG 〇 使用可能 ◎ 推奨 64GB推奨
Houdini・シミュレーション △ 不足しやすい 〇 使用可能 64GB〜(大規模は128GB記事で判断)
Stable Diffusion・Flux 〇 使用可能 ◎ 推奨 32〜64GB
ComfyUI △ 不足しやすい ◎ 推奨 64GB推奨
動画生成AI △ 不足しやすい ◎ 推奨 64GB〜
TouchDesigner・VJ 〇 使用可能 ◎ 推奨 64GB推奨
VTuber配信 〇 使用可能 ◎ 推奨 64GB推奨
ローカルLLM △ 小型モデル向け 〇 使用可能 64GB〜(70B+は128GB記事で判断)
仮想マシン △ 不足しやすい 〇 使用可能 64GB〜

Premiere ProだけでなくAfter Effects、3DCG、生成AIまで同時に使う場合は、必要なメモリ容量も大きく変わります。映像クリエイター向けPCのメモリ・GPU構成も確認してください。

6. RAMとVRAMの違い

メモリ(RAM)とVRAMは役割が異なります。RAMはOSやアプリ全体が使用するシステムメモリであり、VRAMはGPUがモデルや画像などを処理する専用メモリです。

RAMを128GBにしてもVRAM不足そのものは直接解消しません。VRAM不足で起きることとして、メインメモリ(RAM)へのフォールバックがありますが、速度は大きく低下します。CPUオフロードではRAMを使用する場合がありますが、GPUの純粋な処理速度とRAM容量は別の問題です。用途に合わせて、RAMとVRAMの両方を適切に確認する必要があります。

RAMを増やしたときにVRAM不足をどこまで補えるのか、CPUオフロード時に何がボトルネックになるのかは「RAM 128GBでVRAM不足は補える? メインメモリとGPUメモリの違い・オフロードの限界」で詳しく整理しています。

7. 32GBと64GBの価格差をどう判断するか

メモリ容量を決める際は、以下の優先順位で判断することをおすすめします。

  1. 必要容量を満たす
  2. GPUを極端に下げない
  3. 増設可能性を確認
  4. 業務停止リスクを考える
  5. 数年間使う予定なら将来性も考慮する

ゲーム用途でグラフィックボードのランクを大きく落としてまでメモリを無理に増設する必要はありません。しかし、生成AIや映像制作で32GBではメモリ不足になることが明らかなら、最初から64GBを選んでおく方が作業効率と快適性は格段に向上します。後から増設しにくいノートPCでは購入時の容量が特に重要であり、クリエイターPCでは「メモリの価格差」よりも「作業中断や遅延による時間の損失」を防ぐことが優先されます。

8. 容量別のおすすめPC構成

まとめとして、容量別の推奨ターゲットを整理します。

32GB構成

ゲーム、一般作業、2D制作、軽量な生成AIが中心で、GPUに優先して予算を配分したい方向けです。

64GB構成

生成AI、4K動画編集、After Effects、3DCG、TouchDesigner、配信などを本格的に行うクリエイター向けの標準的な構成です。

64GBより大きな容量が必要な場合

大規模なローカルLLM、VFX・シミュレーション、複数の重い制作環境を同時に動かす場合は、128GBが候補になります。詳しくは「メモリ64GBと128GB、どっちが必要?」で判断してください。

9. 結論

ゲームや一般作業なら32GB、生成AI・動画編集・3DCG・配信なら64GBが目安です。大規模ローカルLLMや高負荷VFXなど、さらに上の128GBを必要とするワークステーション用途については64GB vs 128GBの解説も参考にしてください。メモリ容量は多ければ常に速くなるわけではなく、実際の使用量と制作ワークフローに合わせて選ぶことが重要です。

メモリ32GBと64GB、どちらを選ぶべきか

メモリ容量は、「多いほど速い」ものではありません。

重要なのは、作業中に必要なメモリ容量を超えるかどうかです。

CORE SPECの判断

一般的なPC作業や比較的軽い制作

→ 32GBを基準に考える。

AI、動画編集、3DCGなど複数の重い処理を行う

→ 64GBを検討。

大規模データや複数の重いアプリケーションを常時併用する

→ 64GBより上も含めて考える。

迷った場合は、「将来使うかもしれない」ではなく、現在のワークフローでメモリ不足が発生する可能性から判断してください。

よくある質問

PCメモリは32GBと64GBで体感差がありますか? +
メモリ容量が不足していない作業では、64GBへ増やしても常に処理速度が上がるわけではありません。複数の重いアプリ、高解像動画、3DCG、生成AIなどで32GBを使い切る場合に、64GBとの差が出やすくなります。
ゲーム用PCに64GBのメモリは必要ですか? +
ゲーム単体なら32GBで十分なケースが多いです。重量級MOD、ゲーム配信、録画、ブラウザ、Discord、動画編集などを同時に行う場合は64GBも候補になります。
生成AI用PCは32GBで足りますか? +
軽い画像生成だけなら32GBでも始められます。ComfyUI、高解像度生成、動画生成、編集ソフトとの併用では64GBを推奨します。大規模モデルなど64GBを超える用途については、64GB vs 128GBの記事で別途判断してください。
メモリは後から32GBから64GBへ増設できますか? +
デスクトップPCでは増設できる製品が多いですが、空きスロット、最大容量、対応規格、既存メモリとの組み合わせを確認する必要があります。ノートPCやオンボードメモリは増設できない場合があります。
メモリ64GBとVRAM 16GBは同じものですか? +
別のものです。64GBはOSやアプリが使うシステムメモリで、16GBはGPUが使うVRAMです。生成AI、3DCG、動画制作では、RAMとVRAMの両方を確認する必要があります。
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用途別のSSD容量目安とパーティション・スロット設計

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この記事の編集・執筆

生成AI、映像制作、3DCG、リアルタイム表現を扱うクリエイターが、実際の制作環境と公式情報をもとに執筆しています。

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