CORE SPEC
公開: 2026.07.07
COLUMN — BTO・ショップガイド

ツクモのBTOパソコンは何が強い?
G-GEAR・eX.computerの特徴と、生成AI・クリエイター向けPCとしての選び方

ツクモ BTO G-GEAR

RTX 5090やRTX 5080など、ハイエンドGPUを搭載したPCを選ぶとき、悩ましいのが「BTOで買うべきか、自作すべきか」という問題だ。この記事では、秋葉原をルーツに持つ老舗PCショップ・ツクモのBTOブランド(G-GEAR、eX.computer)の特徴を整理しながら、生成AI・クリエイター用途でどう選ぶべきかを解説する。


この記事の結論

CORE SPECの結論はシンプルだ。

RTX 5090クラスのハイエンドPCなら、BTOで安定構成を選ぶ方が合理的だ。電源・冷却・ケース・相性まで含めた設計難易度が高いからだ。

RTX 5080以下で、自作経験がある人なら、ツクモでパーツを揃えて自作するのも十分にありだ。

ツクモは、この両方に対応できる数少ないショップだ。
BTOも、自作パーツも、どちらも選べる。
それがツクモの強みである。

すぐに構成を選びたい方は、 RTX 5080搭載BTOおすすめ比較、 最上位環境なら RTX 5090搭載BTOおすすめ比較、 予算重視なら RTX 5070 / 5070 Ti搭載BTOおすすめ比較 も確認してください。


ツクモとは何か — 自作PC文化の文脈を持つBTOショップ

ツクモは、1947年に秋葉原で通信機材の販売を開始した老舗PCショップだ。公式の会社概要でも「日本でもっとも歴史のある自作パソコンのパーツショップ」と説明されている。

現在はヤマダデンキグループに属し、BTOパソコン、ゲーミングPC、ワークステーション、PCパーツ、周辺機器を幅広く扱っている。

つまりツクモは、単なる量販店系BTOではない。
自作PC文化の文脈を持ったBTOショップである。

私自身も、今使っている自作デスクトップPCのパーツはツクモで揃えた。CPU、マザーボード、メモリ、SSD、電源、ケースファンなど、必要なパーツを一つずつ確認しながら組む自作PCは、やはり楽しい。

しかし、RTX 5090クラスのハイエンドGPU時代には、自作PCの難易度が以前より上がっている。GPU価格、電源容量、ケースサイズ、排熱設計、補助電源まで考える必要があるからだ。

だからこそ、ツクモのように自作PCの文脈を持ちながら、BTOとして完成品を提供しているショップは、かなり現実的な選択肢になる。


ツクモの主なPCラインナップ

ツクモのBTOパソコンには、大きく分けて以下のようなラインナップがある。

系列 特徴
G-GEAR ゲーミングPC向けのBTOブランド。高性能GPUを搭載し、BTOカスタマイズに対応
eX.computer デスクトップからミニPCまで扱うオーダーメイドPC専門ブランド
ワークステーション 高負荷な業務・制作向けの構成
PCパーツ・周辺機器 自作PC向けのCPU、GPU、メモリ、SSD、ケース、電源など

ツクモのG-GEARは「自作PCで評判のパーツを多く採用」と公式でも謳われている。この点は他のBTOとの差別化ポイントだ。単に完成品PCを買うというより、自作PCに近い思想を持ったBTOを買うという感覚に近い。


G-GEARを生成AI用途で選ぶときのチェックリスト

G-GEARはゲーミングPCブランドだが、搭載GPUが同じなら、生成AIやクリエイター用途にも使える。ゲーム用途で重要なGPU性能は、Stable Diffusion、ComfyUI、3DCG、映像編集でも重要だからだ。

ただし、ゲーミングPC標準構成のまま買うと、クリエイター用途では物足りない場合がある。見るべきポイントは以下だ。

項目 ゲーム標準構成 生成AI・クリエイター向け推奨
GPU そのままでOK RTX 5080以上なら本格制作向け
VRAM ゲームでは意識しにくい 生成AIでは最重要。16GB以上推奨
メモリ 32GBで十分 64GB以上を推奨
SSD 1TBで足りることも 2TB以上を推奨。モデル・素材・キャッシュですぐ埋まる
電源 GPUに対して余裕があるか確認
冷却 長時間負荷に耐えられるか確認

G-GEARは構成次第で生成AI・クリエイター用途にも十分使える。ただし、標準構成をそのまま買うのではなく、メモリ・SSDまで含めてカスタマイズすることが重要だ。


RTX 5090ならBTOが合理的な理由

RTX 5090クラスを考えているなら、BTOをかなり有力な選択肢として見ている。

RTX 5090はGPU単体の価格が高く、消費電力も大きく、発熱も無視できない。ケースサイズや電源容量、12V-2x6ケーブルの取り回し、エアフローまで含めて考える必要がある。

しかも、GPUだけ高性能でも、周辺構成が弱いと意味がない。RTX 5090を積んでいるのに、メモリが32GBしかない、SSDが1TBしかない、電源容量に余裕がない——という構成では、制作環境としては不安が残る。

このクラスになると、自作の自由度よりも、構成全体の安定性が重要になる。

だからRTX 5090では、BTOで最初からバランスの取れた構成を選ぶ方が合理的なケースが多い。特にツクモのように、PCパーツショップとしての背景を持つBTOなら、単なる完成品PCではなく、パーツ選定の思想が見えやすい。

ツクモのG-GEARでは、RTX 5080 / 5090クラスの高性能GPU搭載BTOも選べます。

ツクモ G-GEAR を公式サイトで見る →

RTX 5080以下なら、自作もかなり現実的

一方で、RTX 5080以下であれば、RTX 5090ほど設計難易度は極端ではないため、自作経験者にとっては自作PCも十分に現実的だ。

もちろんRTX 5080、RTX 5070 Ti、RTX 5070も高性能GPUであり、電源や冷却を軽視してよいわけではない。だが、RTX 5090ほどシビアな全体設計を要求されにくいため、このクラスなら自作PCのメリットが生きる。

そして、ツクモは「自作したい人」にも向いている。なぜなら、ツクモはBTOだけでなく、PCパーツショップとしての顔を持っているからだ。CPU、メモリ、ストレージ、GPU、PCケース、電源まで、自作PCに必要なパーツを公式通販サイトで揃えられる。

つまり、CORE SPEC的にはこう整理できる。

RTX 5090なら、BTOで安定構成を選びたい。
RTX 5080以下で自作経験があるなら、ツクモでパーツを揃える自作もおすすめできる。


ツクモが向いている人・向いていない人

ツクモのBTOやパーツ購入が合うかどうかは、以下で判断できる。

向いている人 向いていない人
パーツ構成を見て納得して選びたい人 とにかく最安値だけで選びたい人
BTOと自作の両方を検討している人 スペック表を見るのが苦手な人
生成AI・映像制作・3DCG向けにPCを選びたい人 デザイン性やブランド感を最優先したい人
電源・冷却・拡張性まで含めて考えたい人 何も考えずに完成品PCを買いたい人

まとめ:ツクモは「考えてPCを選びたい人」に向いている

ツクモの良さは、BTOと自作の両方に対応できる点にある。

BTOショップだけなら、自作パーツの選択肢は弱い。
PCパーツショップだけなら、完成品としての安心感は弱い。
ツクモは、その中間にいる。

自作PCの文脈を持ちながら、BTOも選べる。この立ち位置は、生成AI時代のPC選びにかなり合っている。

なぜなら、生成AI向けPCは「GPUだけ強ければいい」わけではないからだ。GPU、VRAM、メモリ、SSD、電源、冷却、ケース、拡張性——これらを総合的に見て、制作環境として破綻しない構成を選ぶ必要がある。

ツクモは、その判断をしたい人に向いている。

PCは買って終わりではない。制作環境としてどう運用するかまで含めて投資判断である——それがCORE SPECの考え方だ。

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