COLUMN — クラウドAI・動画制作

RTX 5050でもAI動画は作れる?Suno・ElevenLabs・DomoAIで始める動画制作

公開: 2026.07.31 | 更新: 2026.07.31 広告・PR

音楽はSuno、声はElevenLabs、リップシンクはDomoAI。RTX 5050で始める分業型AI動画制作。

RTX 5050でもAI動画は作れる?Suno・ElevenLabs・DomoAIで始める動画制作
画像はイメージです。

AI動画を作るには、RTX 5090のような高性能GPUが必要だと思っていないでしょうか。

確かに、動画生成AIを自分のPCへ導入し、高解像度の映像をローカルで生成するなら、GPU性能とVRAM容量は重要です。RTX 5050のVRAMは8GBなので、大規模な動画生成モデルを本格運用するGPUとしては余裕がありません。

しかし、AI動画制作のすべてをPCの中で処理する必要はありません。

音楽はSuno。
ナレーションはElevenLabs。
キャラクターのリップシンクはDomoAI。
最後の編集と書き出しをRTX 5050搭載PCで行う。

このように、クラウド型AIサービスへ工程を分ければ、RTX 5050でもAIを使った動画制作を始められます。

本記事では、RTX 5050でできるAI動画制作と難しいことを整理したうえで、Suno、ElevenLabs、DomoAIを組み合わせた制作ワークフローを紹介します。

結論|RTX 5050でもAI動画制作はできる

RTX 5050でも、次のようなAI動画制作は可能です。

一方で、RTX 5050が得意ではないのは、動画生成AIをローカル環境だけで本格的に動かす用途です。

用途 RTX 5050での判断
クラウドAIを使った動画制作 ○ 可能
AI音楽・AIナレーションの生成 ○ 可能
DomoAIによるリップシンク ○ 可能
フルHD動画の編集・書き出し ○ 対応可能
短い4K動画の編集 △ 素材やエフェクトによる
大規模なローカル動画生成 △〜×
高解像度・長尺のローカル生成 × 本格運用には不向き
複雑なリアルタイム生成 × 上位GPUを推奨

重要なのは、RTX 5050を「AI動画をすべて生成するGPU」と考えないことです。

クラウドAIで素材を生成し、RTX 5050搭載PCで編集・合成・書き出す。

この役割分担なら、低価格帯のPCでもAI動画制作へ参加できます。

RTX 5050が担当するのは「生成」より「編集と仕上げ」

デスクトップ版GeForce RTX 5050は、8GBのGDDR6メモリ、第9世代NVENC、第6世代NVDECを搭載しています。

NVENCは動画のエンコードを担当する専用回路です。AIサービスからダウンロードした映像や音声を編集し、完成動画として書き出す工程では、RTX 5050も十分に役割を持てます。

ただし、VRAMは8GBです。

画像生成AIを試す用途なら対応できる場面はありますが、大規模な動画モデル、高解像度、長いフレーム数、複雑なワークフローを同時に扱うと、メモリ不足や生成時間の長さが問題になりやすくなります。

そのため、RTX 5050でAI動画を始める場合は、次の分業が現実的です。

工程 使用するサービス・ソフト 主な処理場所
BGM生成 Suno クラウド
ナレーション生成 ElevenLabs クラウド
リップシンク DomoAI クラウド
素材管理 PCのSSD ローカル
動画編集 Premiere Proなど ローカル
動画書き出し RTX 5050・NVENC ローカル

AI生成をクラウドへ任せることで、PC側のGPU負荷を抑えながら、複数のAIを使った動画を制作できます。

AI動画は、一つのAIで作らなくてよい

生成AIサービスには、それぞれ得意分野があります。

一つのサービスだけで音楽、声、キャラクター、口の動き、動画編集まですべてを完成させようとすると、一部分を修正するために全体を生成し直すことがあります。

工程を分けておけば、修正も部分的に行えます。

たとえば、ナレーションの話し方が合わなければ、ElevenLabsで音声だけを再生成できます。BGMが映像に合わなければ、Sunoで曲だけを作り直せます。口の動きが不自然なら、DomoAIへ別の音声や素材を入れて再調整できます。

音楽、声、映像、口の動きを分業させることで、AI動画は作り直しやすくなる。

これが、複数のクラウドAIを組み合わせる大きなメリットです。

STEP 1|Sunoで動画の音楽を作る

最初に、動画全体の雰囲気を決めるBGMを作ります。

SunoのSimple Modeでは、聴きたい音楽の内容を文章で入力して楽曲を生成できます。インストゥルメンタルを指定すれば、歌声のないBGMも作れます。生成した楽曲は、音声ファイルや動画ファイルとしてダウンロードできます。

たとえば、次のような内容を入力します。

未来的で静かなエレクトロニック音楽。
柔らかいシンセパッドと控えめなビート。
AIキャラクターが語る短い映像のBGM。
歌声なし。

映像用のBGMでは、曲そのものを目立たせすぎないことも重要です。ナレーションを入れる場合は、

といった条件を入れると、声と組み合わせやすくなります。

商用利用する場合の注意

Sunoでは、有料プランへ加入している期間中に生成した楽曲に商用利用権が付与されます。無料プランで生成した曲は、原則として個人的・非商用の利用を前提としており、後から有料プランへ加入しても過去の楽曲へ遡って商用利用権が付くわけではありません。収益化するYouTube動画、広告、クライアントワークなどへ使用する場合は、生成時点のプランと最新の利用条件を確認しましょう。

STEP 2|ElevenLabsで「同じ話者」のナレーションを作る

次に、動画でキャラクターが話すナレーションを作ります。

ここでElevenLabsを使う最大の理由は、単に自然な音声を生成できるからではありません。

ElevenLabs最大の強み

一度選んだ話者を固定し、その後の動画でも同じナレーターとして使い続けられること。

映像生成AIで音声まで生成すると、動画ごとに声の印象が変わる場合があります。一方、ElevenLabsでは音声を映像から切り離して管理できるため、動画シリーズ、AIキャラクター、企業ナレーターなどの声を継続して使用できます。

ElevenLabsでは、Voice Libraryから選んだ声、自分で設計した声、自分の音声から作成したクローン音声などを、My Voicesで管理できます。各音声には固有のVoice IDがあり、同じ声を指定して、別の台本を繰り返し読み上げさせることができます。

そのため、

といった「継続して登場する話者」を作れます。

映像ごとに声が変わると、同じキャラクターに見えなくなる

Veoのような動画生成AIは、映像と同時にセリフや環境音を生成できることが強みです。映像内の人物が自然に話す短い動画を、一度の生成で作れる点は非常に便利です。

一方で、動画を継続的に制作する場合には、映像の品質だけでなく、毎回同じ人物が、同じ声で話しているように感じられるかが重要になります。動画ごとに声質、アクセント、話す速さ、年齢の印象が変わると、同じキャラクターの映像であっても、視聴者には別の人物のように聞こえることがあります。

ElevenLabsでは「声」を映像とは別の素材として管理できる

ElevenLabsには、コミュニティが公開するVoice Libraryの声、音声サンプルから作るクローン音声、文章で特徴を指定して作るVoice Designなど、複数の声の作り方があります。作成・選択した声は個人のコレクションへ追加し、別の制作でも再利用できます。

たとえば、最初に次のようなナレーターを決めます。

落ち着いた日本語の女性ナレーター。
知的だが硬すぎず、少し温かみがある。
生成AIやテクノロジーを初心者へ説明する声。

一度この声を決めれば、次回以降は台本だけを変更し、同じ話者でナレーションを追加できます。これは単発の動画では小さな違いに見えますが、動画を10本、50本と作る場合には大きな差になります。

DomoAIと組み合わせる意味

ElevenLabsで固定した声を音声ファイルとして書き出し、DomoAIへ読み込ませます。すると、

  1. ElevenLabsで同じ話者のナレーションを作る
  2. DomoAIでキャラクターの口を音声へ合わせる
  3. SunoのBGMとともに動画編集ソフトで仕上げる

という分業ができます。キャラクターの映像を変更しても、ElevenLabsで同じ声を指定すれば、話者の印象は維持できます。

反対に、セリフだけを修正したい場合は、映像をゼロから作り直す必要はありません。ElevenLabsで修正版の音声を生成し、DomoAIでリップシンクをやり直せます。この修正のしやすさも、音声と映像を別々のAIへ担当させるメリットです。

ナレーションを短く分けて生成する

実際に音声を作る際は、長い文章を一度に読ませるのではなく、短い文や段落に分けて生成するのがおすすめです。

短く区切ることで、間の長さ、強調する言葉、話す速度、感情の変化、映像とのタイミングを調整しやすくなります。重要なのは、毎回まったく同じ波形を作ることではなく、視聴者が同じナレーターだと認識できる声のアイデンティティを維持することです。

※ElevenLabsでは、有料プランで生成した音声に商用利用ライセンスが含まれます。無料プランで生成した音声は、原則として商用利用できません。また、他人の声を本人の許可なく複製したり、実在人物が話しているように誤認させたりする使い方は避ける必要があります。

STEP 3|DomoAIでキャラクターの口を動かす

音声が完成したら、DomoAIでキャラクターの口をナレーションへ合わせます。

DomoAIには、音声と映像を同期させるリップシンク機能があります。音声ファイルをアップロードするほか、アプリ内で録音した音声やText to Speechを利用することもできます。実写だけでなく、アニメ調のキャラクターやイラストを使った動画にも対応しています。

静止画から話すキャラクターを作るTalking Avatarも用意されています。DomoAIは、リップシンクの結果を安定させるため、鮮明で正面を向いた顔画像を推奨しています。

基本的な流れは次のとおりです。

  1. キャラクターの画像または動画を用意する
  2. ElevenLabsで作った音声をアップロードする
  3. 顔と口が認識しやすい素材を選ぶ
  4. リップシンクを生成する
  5. 結果を確認し、必要に応じて素材や音声を調整する
  6. 完成した動画をダウンロードする

リップシンクに向いている素材

最初は、胸から上を映した正面向きのキャラクターで試すと、結果を比較しやすくなります。DomoAIには無料で試せるクレジットが用意されているため、最初から長い動画を作るのではなく、短いナレーションで精度を確認してから制作を進めるとよいでしょう。

DomoAIでキャラクターのリップシンクを試す

※DomoAIのプラン、クレジット消費量、生成可能な長さは変更される場合があります。利用前に公式サイトで最新条件をご確認ください。

STEP 4|動画編集ソフトで一つの映像にまとめる

素材が完成したら、動画編集ソフトへ読み込みます。タイムラインには、次の順番で素材を配置します。

  1. キャラクターのリップシンク動画
  2. ElevenLabsで生成したナレーション
  3. Sunoで生成したBGM
  4. テロップ
  5. 効果音やトランジション

DomoAIの動画に音声が含まれている場合は、ElevenLabsの元音声と二重にならないように調整します。BGMは、ナレーションよりも十分に小さい音量へ下げます。イヤホンだけでなく、ノートPCやスマートフォンのスピーカーでも声が聞き取れるか確認しましょう。

RTX 5050の役割は、この編集と書き出しです。

クラウド上で生成した素材を組み合わせる制作では、GPUのVRAMだけでなく、メモリ容量、SSD容量、CPU性能、動画編集ソフトの動作、素材の解像度と長さも快適性を左右します。

RTX 5050搭載PCを選ぶ場合でも、メモリやストレージを削りすぎないことが重要です。

RTX 5050で始め、限界を感じたらRTX 5060以上を考える

RTX 5050は、AI動画制作の入口として使えます。ただし、制作を続けていくと、次のような要望が出てくるかもしれません。

この段階では、RTX 5060、RTX 5060 Ti 16GB、RTX 5070などが候補になります。

RTX 5060もVRAMは8GBですが、RTX 5050より処理性能に余裕があります。画像生成AIやVRAMを重視するなら、16GBモデルのRTX 5060 Tiを検討する価値があります。したがって、PCの選び方は次のように整理できます。

RTX 5050が向いている人

  • クラウド型AIを中心に使う
  • AI動画をまず試してみたい
  • フルHDの動画編集が中心
  • 予算を抑えたい
  • Suno、ElevenLabs、DomoAIを組み合わせたい

RTX 5060以上を検討したい人

  • 動画編集のエフェクトを多用する
  • 4K素材を扱う機会が多い
  • ローカル画像生成も併用する
  • 制作時間を短縮したい
  • 今後、3DCGやリアルタイム表現へ進みたい

RTX 5060 Ti 16GB以上を検討したい人

  • ローカル生成AIを重視する
  • 大きな画像生成モデルを使いたい
  • 複数のAIモデルを切り替えて使う
  • PCを長期間使いたい
  • VRAM不足による制約を減らしたい

AI動画制作で本当に必要なのは、最高性能のPCだけではない

AI動画制作では、PC性能が高いほど選択肢は広がります。しかし、最初からすべての処理をローカルで行う必要はありません。

音楽はSuno。ナレーションはElevenLabs。リップシンクはDomoAI。編集と書き出しはRTX 5050搭載PC。

このように役割を分ければ、比較的手頃なPCからでもAI動画制作を始められます。RTX 5050は、本格的なローカル動画生成を行うためのGPUではありません。一方で、クラウドAIが生成した素材を受け取り、自分の意図に合わせて編集し、一つの作品へ仕上げるためのPCとしては役割があります。

RTX 5050でもAI動画は作れる。
ただし、GPUだけですべてを生成するのではなく、クラウドAIと分業する。

この違いを理解することが、予算を抑えながらAI動画制作を始める第一歩です。

よくある質問 (FAQ)

RTX 5050でもAI動画を作れますか? +

はい、作れます。ただし、動画生成AIをローカルPC上で動かすのではなく、Suno、ElevenLabs、DomoAIなどのクラウドAIサービスを利用して素材を生成し、RTX 5050搭載PCで編集・合成・書き出しを行う分業ワークフローが現実的です。

RTX 5050でローカル動画生成はできますか? +

VRAMが8GBのため、大規模な動画生成モデルの本格運用には不向きです。短いフレームや軽量なモデルであれば動かせる場合もありますが、メモリ不足や生成時間の長さが課題になりやすいです。

DomoAIを使うのに高性能なGPUは必要ですか? +

DomoAIの生成処理はクラウド側で行われるため、DomoAI自体を使うために高性能GPUは必須ではありません。PC側では、生成した素材の編集や書き出し性能が重要になります。

SunoやElevenLabsで作った素材は商用利用できますか? +

有料プランに加入している期間中に生成した素材であれば商用利用が可能です。無料プランで生成したものは原則として商用利用できません。YouTubeの収益化や案件で利用する場合は、生成時点でのプランと規約を必ず確認してください。

RTX 5050とRTX 5060のどちらを選ぶべきですか? +

クラウド型AIの利用が中心で予算を抑えたい場合はRTX 5050が向いています。しかし、将来的にローカルでの画像生成AIを併用したい、4K動画の編集を快適にしたいといった場合は、処理性能に余裕があるRTX 5060、またはVRAM 16GBのRTX 5060 Tiをおすすめします。

関連する記事を読む

この記事をシェアする

𝕏 Xでシェア f Share LINE