生成AIや動画編集を始めるためにPCを選ぶとき、多くの人はGPUやメモリを重視します。
しかし、実際に使い始めてから不足しやすいのがSSD容量です。
- Stable DiffusionやComfyUIのモデルを追加する。
- 4K動画の素材を取り込む。
- Premiere Proがプロキシやキャッシュを作成する。
- 生成した画像や動画を保存する。
こうしたデータが積み重なると、1TBのSSDは想像以上に早く埋まります。
では、生成AIや動画編集を行うPCには、1TB・2TB・4TBのどれを選べばよいのでしょうか。
先に結論を述べると、目安は次のようになります。
| 主な用途 | SSD容量の目安 |
|---|---|
| ChatGPTなどのクラウドAI+軽い動画編集 | 1〜2TB |
| ローカル画像生成+4K動画編集 | 2TB以上 |
| ComfyUIを継続利用+複数の動画案件 | 4TB前後 |
| ローカル動画生成・大量のAIモデル | 4TB以上 |
| 8K・RAW映像、大規模キャッシュ | 8TB以上または外部保管を併用 |
CORE SPECでは、生成AIや動画編集を継続して行うPCなら、2TBを最低限の基準として考えます。
ローカル生成AIと4K動画編集を同じPCで本格的に行うなら、4TBまたは複数SSD構成を検討した方が、容量整理に追われにくくなります。
ただし、完成したデータまで内蔵SSDへ保存し続ける必要はありません。
重要なのは、SSD容量を際限なく増やすことではなく、
- 作業中のデータ
- AIモデル
- 動画素材
- キャッシュ
- 完成データ
- バックアップ
の保存場所を分けることです。
結論:迷ったら2TB、本格制作なら4TBを検討
生成AI・動画編集向けPCのSSD容量は、次のように判断すると分かりやすくなります。
1TBでも始められる人
- ChatGPT、Gemini、Kling、HeyGenなど、クラウドAIが中心
- 動画編集はフルHDまたは短い4K動画が中心
- 完成した動画を外付けSSDやクラウドへ移動できる
- ローカルのAIモデルをほとんど保存しない
- 予算をGPUやメモリへ優先したい
2TBが向いている人
- Stable DiffusionやComfyUIを使う
- 複数のチェックポイントやLoRAを保存する
- 4K動画を定期的に編集する
- Premiere ProやAfter Effectsのキャッシュをローカルへ置く
- ゲーム、生成AI、動画編集を同じPCで行う
- 購入後すぐにSSDを増設したくない
4TBが向いている人
- AIモデルを頻繁に入れ替えたくない
- FLUXなど容量の大きいモデルも保存する
- 複数の動画案件を同時に進める
- 4K素材、プロキシ、キャッシュをまとめて保持する
- ローカル動画生成AIを使う
- 外付けストレージへの移動回数を減らしたい
8TB以上を検討する人
- 8K・RAW映像を扱う
- 動画生成AIのモデルと出力を大量に保存する
- AI学習用のデータセットを扱う
- Houdiniなどで大規模なキャッシュを生成する
- 複数の制作案件をPC内へ長期間保持する
ただし、8TB以上のデータを1台のPCへ集約する場合は、故障時に失うデータも大きくなります。
大容量SSDを選ぶことと、バックアップを取ることは別の問題です。
生成AIは何にSSD容量を使うのか
生成AIでは、アプリケーション本体よりも、モデルと生成データが容量を消費します。
ComfyUIでは、主に次のようなファイルを保存します。
- チェックポイント
- VAE
- LoRA
- ControlNet
- アップスケーラー
- テキストエンコーダー
- カスタムノード
- Python環境
- 入力画像
- 生成画像
- 生成動画
- 一時ファイル
ComfyUIの公式ドキュメントでも、アプリ本体とは別に、チェックポイント、VAE、LoRA、ControlNet、アップスケーラーなどのモデルファイルを保存する仕組みが説明されています。
一つのモデルだけなら、それほど大きな容量には見えないかもしれません。
しかし、モデルごとの差を比較したり、用途ごとに複数のモデルを使い分けたりすると、容量は急速に増えていきます。
たとえば、Stable Diffusion XLの代表的なチェックポイントファイルは約6.94GBです。
一方、FLUX.1-devのモデルファイルは約23.8GBあります。
仮に、
- 7GB前後のモデルを10個
- 20GB前後のモデルを5個
- LoRAやControlNetを多数
- 出力画像や動画
- アップスケール前後のデータ
を保存すれば、モデル関連だけで数百GB規模になる可能性があります。
さらに、モデルをダウンロードした際の圧縮ファイル、古いバージョン、重複したモデル、使わなくなったカスタムノードなども残りやすいため、実際の使用量は増えやすくなります。
クラウドAIだけなら大容量SSDは必須ではない
ChatGPT、Gemini、Kling、HeyGenなど、処理をクラウド上で行う生成AIサービスでは、AIモデル自体をPCへ保存する必要はありません。
この場合、SSD容量を消費するのは主に、
- アップロードする素材
- ダウンロードした生成画像
- 生成動画
- 編集プロジェクト
- 一時的な書き出しデータ
です。
したがって、クラウドAIだけを使うのであれば、生成AIのためだけに4TBのSSDを用意する必要はありません。
ただし、クラウドAIで作った動画をPremiere ProやAfter Effectsで編集する場合は、最終的に動画素材とキャッシュがローカルへ蓄積します。
クラウドAIを使っていても、動画編集を継続するなら2TBを基準に考えた方が安心です。
動画編集は素材以外にも容量を使う
動画編集で必要になるのは、撮影した元データだけではありません。
主に次のデータがSSDを消費します。
- 撮影素材
- 音声素材
- 静止画・CG素材
- プロジェクトファイル
- プロキシ
- プレビュー
- メディアキャッシュ
- 自動保存
- 中間書き出し
- 完成動画
- 修正版や別形式の書き出し
AdobeはPremiereのストレージ構成として、OSとアプリを置くシステムドライブ、メディアキャッシュドライブ、動画素材を置くメディアドライブを役割別に分ける構成を案内しています。
また、メディアやキャッシュには高速SSDまたはNVMe SSDを使用し、可能であればキャッシュを専用ドライブへ置くことを推奨しています。
つまり、動画編集では完成動画の容量だけを見てSSDを選ぶと不足しやすくなります。
編集途中では、素材と同程度、場合によってはそれ以上の一時データやキャッシュが発生することも考慮する必要があります。
動画素材は1時間で何GBになるのか
動画の容量は、解像度だけでなく、ビットレートやコーデックによって大きく変わります。
単純計算では、1時間あたりの容量は次のようになります。
| 動画のビットレート | 1時間あたりの目安 |
|---|---|
| 50Mbps | 約22.5GB |
| 100Mbps | 約45GB |
| 200Mbps | 約90GB |
| 400Mbps | 約180GB |
100Mbpsの4K素材を10時間保存すれば、元データだけで約450GBになります。
さらに、
- バックアップコピー
- プロキシ
- キャッシュ
- After Effectsの中間データ
- 複数バージョンの書き出し
を加えると、一つの案件で数百GBを使用することも珍しくありません。
RAW動画や高ビットレートの業務用映像では、さらに大きな容量が必要になります。
SSD 1TBで足りるケース
1TBでも、生成AIや動画編集を始めること自体は可能です。
ただし、1TBのすべてを制作データへ使えるわけではありません。
OS、アプリ、更新ファイル、キャッシュ、一時ファイルなども同じSSDを使用します。
そのため、1TB構成では、次のような運用が前提になります。
- 使わないAIモデルを削除する
- 完成した動画を外付けSSDへ移す
- Premiereのキャッシュを定期的に整理する
- 動画素材を案件終了後に退避する
- 生成画像や生成動画を整理する
- 大容量ゲームを同時に多数保存しない
1TBが向いているのは、クラウドAIを中心に使い、ローカルへ保存するデータを管理できる人です。
反対に、整理や移動の手間を減らしたい人には、最初から2TBを選ぶ方が現実的です。
SSD 2TBは生成AI・動画編集の標準
2TBは、生成AI・動画編集向けPCで最も選びやすい容量です。
OSやアプリを保存したうえで、
- 複数のAIモデル
- LoRAやControlNet
- 4K動画素材
- プロキシ
- キャッシュ
- 進行中のプロジェクト
を一定量保持できます。
たとえば、次のような配分が考えられます。
| 用途 | 容量の例 |
|---|---|
| OS・アプリ | 250GB |
| AIモデル・関連環境 | 300GB |
| 進行中の動画素材 | 500GB |
| キャッシュ・プロキシ | 250GB |
| 生成物・書き出し | 200GB |
| 空き容量 | 約500GB |
これは一例であり、公式な推奨配分ではありません。
それでも、2TBあれば、軽量なローカル画像生成と定期的な4K編集を同じPCで行いやすくなります。
ただし、複数の動画案件を同時に進めたり、ローカル動画生成AIを使ったりすると、2TBでも不足します。
生成AI・4K編集の標準へ増設するなら
AIモデル、動画素材、キャッシュを保存するなら、まず検討したい2TBの高速NVMe SSD。容量と速度を両立した、増設後に後悔しにくい構成です。
※マザーボードにヒートシンクが付属している場合や、ノートPCへ増設する場合は「ヒートシンクなし」モデルを選んでください。
価格設定によっては、同等性能の「WD_BLACK SN850X 2TB」も有力な選択肢です。
SSD 4TBが必要になる条件
4TBが必要になるのは、単に余裕が欲しい場合だけではありません。
次の条件が複数当てはまるなら、4TBを検討する価値があります。
- Stable DiffusionとFLUXを併用する
- モデルを削除せずに残しておきたい
- ComfyUIのワークフローを継続的に増やす
- AI生成した画像や動画を大量に保存する
- 4K動画案件を複数並行する
- PremiereとAfter Effectsを併用する
- プロキシやキャッシュを頻繁に削除したくない
- ローカル動画生成AIを試したい
- ゲームも同じPCへ多数保存する
4TBあれば、モデル、素材、キャッシュを同じPCへ保持しながら、空き容量にも余裕を残しやすくなります。
ただし、4TBを1枚のSSDへまとめるか、複数SSDへ分けるかは別の問題です。
複数案件と大量のAIモデルを保持する人に
ComfyUIのモデル、4K素材、プロキシ、キャッシュをまとめて保存したい本格制作向けの4TB SSDです。デスクトップかノートPCかで選び方が変わります。
Kingston KC3000 4TB
頻繁にキャッシュや中間データを書き込む制作環境に適した、3.2PBWの高い耐久性とDRAMキャッシュを備えています。
※厚さ3.5mmの両面実装のため、薄型ノートPCへ搭載する場合は内部スペースを確認してください。
Lexar NM790 4TB
公式資料では厚さ2.45mmの片面実装とされており、両面実装の4TB SSDと比べて、内部スペースが限られるノートPCでも候補にしやすい製品です。容量と価格のバランスを重視する人に向いています。
※増設前に、PC側の対応規格と搭載可能なSSDの仕様を確認してください。
4TBを1枚にするか、SSDを2枚に分けるか
生成AIや動画編集では、合計容量だけでなく、ドライブの役割分担も重要です。
2TBを1枚
最もシンプルな構成です。
- 管理しやすい
- M.2スロットを温存できる
- 初期費用を抑えやすい
- 初めて生成AI・動画編集用PCを買う人に向いている
一方、OS、アプリ、AIモデル、素材、キャッシュが同じドライブへ集中します。
4TBを1枚
大容量をシンプルに管理できます。
- M.2スロットを温存できる
- ドライブを分ける必要がない
- ノートPCやM.2スロットが少ないPCに向いている
一方、故障時の影響範囲が大きく、OSと制作データを分離できません。
1TB+2TB
役割分担しやすい構成です。
- 1TB:OS、アプリ、一般データ
- 2TB:AIモデル、動画素材、キャッシュ、進行中案件
制作データを別ドライブへ分けられるため、OSの再インストールやデータ整理を行いやすくなります。
2TB+4TB
生成AI・動画編集を本格的に行う人向けです。
- 2TB:OS、アプリ、現在のプロジェクト
- 4TB:AIモデル、動画素材、キャッシュ、データセット
容量にはかなり余裕がありますが、M.2スロットを2つ使用します。
購入前に、マザーボードのM.2スロット数と空き状況を確認してください。
AIモデルと動画キャッシュは分けるべきか
必ず分けなければならないわけではありません。
2TBまたは4TBの高速SSDが1枚あれば、AIモデルと動画キャッシュを同じドライブへ保存しても運用できます。
ただし、次のような場合はドライブを分けるメリットがあります。
- Premiereのキャッシュが頻繁に増える
- 複数のAI環境をインストールする
- OSドライブの空き容量を安定させたい
- キャッシュだけを定期的に削除したい
- Windowsを再インストールする可能性がある
- 大容量データを役割別に整理したい
Adobeも、可能であればシステム、メディアキャッシュ、メディアを別のドライブへ配置する構成を案内しています。ただし、ドライブが2台しかない場合は、メディアとキャッシュを同じドライブへ保存する構成も可能としています。
個人の制作環境では、必ず3台へ分ける必要はありません。
現実的には、
OS・アプリ用SSD
+
AIモデル・動画素材・キャッシュ用SSD
という2枚構成が、管理のしやすさと費用のバランスを取りやすいでしょう。
内蔵SSDと外付けSSDはどう使い分けるか
内蔵SSDは、現在進行中の作業に向いています。
- AIモデル
- 動画素材
- プロジェクト
- キャッシュ
- 頻繁に使用するデータ
一方、外付けSSDは次の用途に向いています。
- 完了した案件の一時退避
- ノートPCとデスクトップ間の移動
- 撮影現場でのデータコピー
- クライアントへの物理納品
- 内蔵SSDへ入り切らない素材の保管
高速な外付けSSDであれば、動画素材やメディアキャッシュの保存先として使うこともできます。Adobeも、内蔵ストレージが限られる場合には高速な外付けドライブを利用できるとしています。
ただし、外付けSSDには、
- ケーブルが抜ける
- 落下する
- 紛失する
- 接続規格によって速度が変わる
というリスクがあります。
長期間保存する唯一の場所にはせず、別のストレージにも複製してください。
完成案件の退避・PC間の移動に
内蔵SSDを圧迫する動画素材や完了案件を移動するための2TBポータブルSSD。一般的なUSB 10Gbpsモデルに加え、対応環境でより高速に転送できるUSB 20Gbpsモデルを比較します。
※Crucial X10 Proの最大性能を活かすには、PC側にUSB 3.2 Gen 2x2相当の20Gbps対応USB-Cポートが必要です。10Gbpsポートでも使用できますが、転送速度は接続規格に制限されます。
Crucial X10 Pro 2TB
USB 20Gbps対応環境では、大容量の動画素材や制作データを高速に転送できます。小型で、デスク周りや持ち運びでも扱いやすいモデルです。
Crucial X10 Pro 2TB の価格を確認するSamsung T7 Shield 2TB
水やほこり、落下への耐性を高めたモデル。屋外での撮影やイベント現場へ持ち運ぶ人に向いています。
※防塵防水・耐落下性能はメーカーの管理された試験条件に基づくものであり、実環境での液体・粉じん・落下による損傷が保証対象になるとは限りません。
完了したデータはNASやHDDへ移す
生成AI・動画編集では、内蔵SSDをすべてのデータの保管場所にしないことが重要です。
基本的な役割分担は次のようになります。
- 内蔵SSD:作業中のデータ
- 外付けSSD:持ち運び、一時退避
- NAS・HDD:完了した案件、長期保管
- クラウド:書類、共有、軽量データ
- 別系統のストレージ:バックアップ
完了した動画案件をNASやHDDへ移せるなら、内蔵SSDが2TBでも長期間運用できます。
反対に、過去の案件もすべてPC内へ残したい場合は、4TBや8TBを選んでも、いずれ不足します。
その場合はSSD容量だけでなく、保存環境全体を見直す必要があります。
SSDはGen4とGen5のどちらを選ぶべきか
生成AIや動画編集向けSSDでは、容量と速度の両方が重要です。
ただし、予算が限られている場合、容量を減らしてまで最上位のGen5 SSDを選ぶ必要はありません。
CORE SPECでは、同じ予算なら、
1TBの高速なGen5 SSD
より
2TBの十分に高速なGen4 SSD
の方が、生成AI・動画編集では扱いやすいケースが多いと考えます。
動画素材、AIモデル、キャッシュが保存できなければ、理論上の最高速度が高くても作業を続けられないからです。
SSDを選ぶ際は、次の点を確認してください。
- 容量
- PCIe Gen4・Gen5などの規格
- PC側の対応規格
- M.2スロットの空き
- ヒートシンクの有無
- 長時間書き込み時の性能
- メーカー保証
- 書き込み耐久性
- 後から増設できるか
BTO購入時は標準1TBのままでよいか
BTOパソコンでは、標準構成が1TBになっている製品が多くあります。
一般用途やクラウドAI中心なら、そのままでも始められます。
しかし、ローカル生成AIや4K動画編集を行うなら、注文時に次の点を確認してください。
- 2TBへ変更できるか
- 4TBへ変更できるか
- 2台目のSSDを追加できるか
- M.2スロットが何本あるか
- 追加SSDのメーカーや型番
- ヒートシンクが付くか
- 自分で増設した場合に保証へ影響するか
購入時にSSDを増量すると割高になる場合もあります。
一方、自分で増設するには、PCを開ける作業、データ移動、Windows上での初期化やドライブ設定が必要です。
PC内部の作業に不安がある場合は、購入時に2TB以上を選ぶ方が安全です。
▶ SSD容量だけでなく、GPU・メモリ・拡張性を含めてPC構成を比較したい人は、生成AI・動画編集向けBTOパソコンの選び方を確認してください。
用途別おすすめSSD構成
クラウドAI+軽い動画編集
2TB×1枚
ChatGPT、Gemini、Kling、HeyGenなどを中心に使い、Premiereで短い動画を編集する構成です。
完成データを外付けSSDやクラウドへ移動できるなら、2TBで運用しやすいでしょう。
Stable Diffusion・ComfyUI+4K動画編集
1TB+2TB、または4TB×1枚
OSとアプリを1TB、AIモデル・動画素材・キャッシュを2TBへ分ける構成が扱いやすくなります。
M.2スロットを温存したい場合は、4TBを1枚にまとめる方法もあります。
ローカルAI+複数の動画案件
2TB+4TB
複数のAIモデル、4K素材、キャッシュ、進行中案件を同時に保持する人向けです。
完成したデータは、NASや大容量HDDへ移します。
ローカル動画生成・8K・RAW
4TB以上+外部保管
内蔵SSDだけですべてを保存しようとせず、外付けSSD、NAS、HDDを組み合わせます。
よくある質問 (FAQ)
生成AI用PCは1TBでも使えますか?+
クラウドAIや軽い画像生成なら1TBでも始められます。ただし、複数のチェックポイント、LoRA、FLUXなどの大容量モデル、生成画像や動画を保存すると不足しやすくなります。ローカル生成AIを継続するなら2TB以上が扱いやすくなります。
4K動画編集には2TBで足りますか?+
短い動画を中心に編集し、完成案件を外付けSSDやNASへ移せるなら2TBでも運用できます。複数の案件を同時に進める場合や、素材、プロキシ、キャッシュを長期間残す場合は4TBも検討してください。
2TBを1枚と、1TBを2枚ではどちらがよいですか?+
2TBを1枚にすると管理が簡単で、M.2スロットを温存できます。1TBを2枚にすると、OS・アプリと制作データを分けられます。将来の増設予定やマザーボードのM.2スロット数に応じて選んでください。
外付けSSDで動画編集してもよいですか?+
十分な速度を持つ外付けSSDと対応ポートを使用すれば可能です。ただし、ケーブル抜けや紛失のリスクがあるため、重要なデータは別の場所にも保存してください。
SSDを4TBにすればNASは不要ですか?+
一時的にはPC内へ多くのデータを保存できますが、SSDとNASは役割が異なります。SSDは高速に作業する場所、NASは完了したデータを大量に保管・共有する場所です。制作データが増え続けるなら、内蔵SSDだけを増やすより、保存場所を分けた方が管理しやすくなります。
参考情報
- Premiere Pro のハードウェア推奨事項 (Adobe)
- ComfyUI Documentation (ComfyUI)
- Stable Diffusion XL (Stability AI)
- FLUX.1 (Black Forest Labs)
まとめ
生成AI・動画編集向けPCでは、SSD容量を次のように考えると分かりやすくなります。
- クラウドAIと軽い編集なら1〜2TB
- ローカル画像生成と4K編集なら2TB以上
- ComfyUIと複数の動画案件なら4TB前後
- ローカル動画生成や8K・RAWなら4〜8TB以上
- 完了したデータは外付けSSD、NAS、HDDへ移す
- 大容量SSDとバックアップは別に考える
迷った場合、生成AI・動画編集向けPCでは、まず2TBを基準にしてください。
ただし、ローカル生成AIと4K動画編集を同じPCで本格的に行う場合、2TBは「余裕のある容量」ではなく「運用可能な最低ライン」に近づきます。
モデルや素材の削除に追われたくない人、複数の制作案件を並行する人には、4TBまたは複数SSD構成が現実的です。
SSDは、現在のデータが収まる容量ではなく、モデル、素材、キャッシュが増えた数年後にも、空き容量を残せる構成を選ぶことが重要です。