CORE SPECの結論
Astromedaは、ケースカラー・RGBライティング・冷却構成まで完成された状態でPCを選べるBTOブランドだ。ただし、同価格帯の他社が標準構成でメモリやSSDへ予算を配分しているのに対し、Astromedaは外観と冷却により多くを配分している場合がある。何を標準構成で優先するかによって評価が分かれる。
✅ おすすめな人
- ✓ケースカラーやRGBライティングまで含めてPCを選びたい
- ✓「魅せるPC」を自分で組む手間を省きたい
- ✓ゲーム・配信・動画制作を一台で行いたい
- ✓コラボ作品のデザインをデスク周りに取り入れたい
⚠️ 他社も比較したい人
- !同じ予算でメモリ32GBやSSD 1TBを標準搭載したい
- !ガラスケースやRGBライティングを必要としていない
- !標準構成のまま生成AIや映像制作に使いたい
- !納期を最優先している
- !小型・省スペースのPCがほしい
Astromedaとは
株式会社マイニングベースが展開するBTOパソコンブランドである。HPCの企画・製造・販売を事業としている。
公式は、従来の無機質な「機械としてのPC」ではなく、所有感を得られる「インテリアとしてのPC」を提案すると説明している。ゲーミング、配信、クリエイティブ制作向けのGPU搭載デスクトップPCを展開している。
8色ケース・RGB・コラボという固有の選択肢
ブラック、ホワイト、レッド、ピンク、パープル、グリーン、オレンジ、ライトブルーの8色のケースカラーを展開している。一般的なBTOで多いブラックやホワイトだけでなく、ピンクやパープルまで選べるのは珍しい。
一部モデルでは360mm水冷クーラーや多数のRGBファンが標準搭載されている。
- アニメ、ゲーム、VTuberなどのコラボモデルを展開している
- モデルによってはオリジナル壁紙や起動ロゴが含まれる場合がある
- コラボモデルは受注生産・期間限定になることがある。通常モデルより購入後の変更が難しい場合があるため、注文確定前に構成・デザイン・納期・キャンセル条件を確認したい
通常ラインアップにない構成は、完全オーダーメイドの相談にも対応している。ゲーミングPCがなぜ光るのかについては、RGBの歴史と実用的な理由で解説している。
CPU・GPUのラインアップ
- 2026年8月時点:RTX 5060、RTX 5060 Ti、RTX 5070、RTX 5070 Ti、RTX 5080など。CREATOR・STREAMERではRTX 5090搭載モデルも展開されている
- CPU:Ryzen 7 5700X、Ryzen 5 9600X、Ryzen 7 7800X3D、Ryzen 7 9800X3D、Core Ultra 7など
- エントリー(17万円台)からハイエンド(40万円台以上)まで
価格は構成や時期によって変動するため、購入時点で公式サイトを確認する必要がある。
同構成で価格を比較するとどうか
Astromedaの価格を評価するには、同じCPUとGPUを搭載した他社モデルと、標準構成の内容まで含めて比較する必要がある。
| 項目 | Astromeda | アーク(arkhive) | FRONTIER |
|---|---|---|---|
| 比較モデル | Ryzen 7 5700X × RTX 5060 Ti 8GB | AG-AR6B55MGB6I-TS1 | FRGHLB550/5060T |
| 税込価格 | 186,000円〜 | 184,800円 | 232,800円 |
| CPU | Ryzen 7 5700X | Ryzen 7 5700X | Ryzen 7 5700X |
| GPU | RTX 5060 Ti 8GB | RTX 5060 Ti 8GB | RTX 5060 Ti 8GB |
| メモリ | 16GB | 16GB | 32GB |
| SSD | 500GB | 1TB | 1TB |
| CPUクーラー | 360mm簡易水冷 | 空冷(PC COOLER RZ400V2) | 空冷 |
| ケース / RGB | デザインケース・RGBファン10基 | Thermaltake S100 TG | 標準ケース |
| 電源 | 650W Bronze | 650W Bronze | 600W Platinum |
| 保証 | 1年(延長あり) | 1年 | 1年 |
| 送料 | 3,300円 | 送料無料 | 3,300円 |
| 送料込み総額 | 189,300円〜 | 184,800円 | 236,100円 |
※価格と仕様は2026年8月3日時点で各公式サイトを確認。BTOは構成変更やキャンペーンで価格・標準仕様が変わるため、購入前に最新情報を確認してください。
※Astromedaの186,000円はブラック筐体の基準価格です。ホワイトは+6,000円、その他のカラーは別価格のモデルもあります。
送料込みの総額で比較すると、Astromedaは189,300円〜、アークは184,800円(送料無料)、FRONTIERは236,100円となる。Astromedaとアークはほぼ同価格帯だが、標準構成の内容が異なる。
アークはSSD 1TBと空冷クーラーを搭載し、送料無料で総額が最も安い。FRONTIERはメモリ32GB、SSD 1TB、Platinum電源を標準にしている。一方、Astromedaは360mm簡易水冷、RGBファン10基、デザインケースを標準構成に含めている。
CORE SPECの判断
Astromedaが一律に割高とはいえない。ただし、同じ価格帯でも何にコストを配分しているかが他社と異なる。Astromedaはケースデザイン・RGB・冷却に予算を配分し、アークやFRONTIERはメモリ・SSD・電源に配分している。購入時は、デザインと冷却、メモリとSSDのどちらを標準構成で重視するかを比較したい。
アーク・FRONTIER・サイコムとの違い
| ブランド | 強み | 主な読者層 |
|---|---|---|
| Astromeda | ケースカラー・RGB・コラボデザイン | 外観と所有感を重視する人 |
| アーク | パーツ型番の透明性・拡張性 | 自作寄りの知識がある人 |
| FRONTIER | セール価格・GPU性能 | 予算効率を最優先する人 |
| サイコム | 静音性・組み立て品質 | 安定稼働と静音を求める人 |
どのブランドが正しいかではなく、標準構成で何を優先するかが選択の基準になる。各ブランドの詳細は上記リンクから確認してほしい。
商品写真と標準構成が異なる可能性
Astromedaを購入するうえで、特に注意したいのが商品写真と実際の構成の違いである。一部の商品ページでは、写真がフルスペック構成のイメージであり、マザーボード、メモリ枚数、GPUカラー、ストレージ容量、電源ケーブルなどは選択したオプションによって異なると明記されている。
購入画面で確認したいポイント
- ・選んだケースカラーとGPU本体のカラーが合っているか
- ・メモリの枚数とLED付きかどうか
- ・電源ケーブルのカラー(白ケースに黒ケーブルなど)
- ・CPUクーラーの仕様(空冷か水冷か、サイズ)
- ・SSD容量が用途に足りるか
- ・商品写真と異なる可能性があるパーツの記載
商品写真の印象をそのまま完成品だと思わず、カートへ入れる前に最終構成を確認することが重要だ。デザインが購入動機になるブランドだからこそ、期待と実物のギャップを防ぎたい。
生成AI・動画制作で確認したいメモリ・SSD・VRAM
デザインが気に入っても、制作用途では標準構成のまま決めないことが重要だ。
メモリは32GB以上を検討する
画像生成AI、動画編集、配信を同時に行うなら16GBでは余裕がなくなりやすい。制作用途では32GBを基本としたい(→ メモリ32GBと64GBの比較)。
SSDは1TB以上を基準にする
500GBはOSとアプリケーションだけで容量が埋まりやすい。生成AIのモデルや動画素材も保存するなら1TB以上が必要だ(→ SSD容量の選び方ガイド)。
GPUはVRAMを確認する
RTX 5060 Ti 8GBでも画像生成AIは試せるが、高解像度化や複数モデル併用ではVRAMが制約になる。AstromedaではRTX 5060 Tiの8GBから16GBへの変更オプションが確認できるモデルがある。
AM4構成とAM5構成の選び方
- Ryzen 7 5700X(AM4):現在もゲームや一般的な制作に利用できるCPU。エントリー価格の魅力がある
- ただし、将来CPUを交換したい場合はAM5プラットフォームのモデルを比較したい
- メモリ規格(DDR4 vs DDR5)やマザーボードの拡張性も異なる
エントリー構成の価格が魅力的に見えても、長期的な拡張性を重視するなら、新しいプラットフォームへ予算を割く選択肢もある。
保証・納期・コラボモデルの購入条件
- 一部製品に1年間のメーカー保証、延長保証あり
- 公式は保証期間終了後も修理や増設時の工賃を一部例外を除いて無償対応と説明している(パーツ代は別途)
- 納期は構成・注文状況により変動する。期限がある場合は注文前に確認
- コラボモデルは受注生産品のため、注文確定後のキャンセルや返品ができない場合がある。構成・デザイン・納期を注文前に確認したい
まとめ
Astromedaの強みは、ケースカラー・ライティング・冷却構成まで完成された状態でPCを選べることにある。RGBファンやカラーケーブルを自分で揃える手間なく、デスク環境に合ったPCを導入できる。
一方、同価格帯の他社では、メモリやSSD、電源に予算を配分した構成を選べる。どちらが正しいかではなく、標準構成で何を優先するかによって評価が分かれるブランドだ。
デザインが気に入ったら、購入前にメモリ・SSD・VRAMの構成を確認し、商品写真と標準仕様の違いにも注意したい。