ゲーム制作を学びたいと思っても、一般的なプログラミングスクールでは、Webサイトや業務システムの開発が中心になることがあります。
UnityやUnreal Engineを使ってゲームを作りたい。
VFXや3DCGを仕事にしたい。
ゲームプランナーとして企画や仕様設計を学びたい。
そのような人にとって候補になるのが、ゲーム制作に特化したオンラインスクール「TECH STADIUM(テックスタジアム)」です。
TECH STADIUMには、Unity、Unreal Engine、VR、VFX、3DCG、アニメーション、ゲームプランナー、AI、C++など、ゲーム開発工程に関連する複数のコースがあります。一般的なWeb系プログラミングスクールとは、対象とする職種が明確に異なります。
一方で、インターネット上の口コミはそれほど多くありません。
実践的な内容や価格を評価する声がある一方で、講師からのフィードバックが十分ではなかったという低評価も確認できます。
この記事では、TECH STADIUMの特徴、料金、就職支援、授業料返還制度、口コミを整理し、どのような人に向いているのかを判断します。
目次
結論:目指す職種が決まっている人には有力な候補
TECH STADIUMは、単に「ゲームが好き」という段階の人よりも、次のように学びたい職種や分野がある程度決まっている人に向いています。
- UnityやUnreal Engineでゲームを開発したい
- ゲーム業界のプログラマーを目指したい
- VFXやエフェクト制作を学びたい
- Mayaなどを使った3DCG制作を学びたい
- ゲームプランナーとして企画や仕様設計を学びたい
- VR・XRコンテンツを制作したい
- ゲーム業界への転職に向けてポートフォリオを作りたい
完全オンラインで学習でき、標準的なコースは約2か月で修了する構成です。動画教材や提供素材を使って課題を進め、分からない点はSlackで講師へ質問します。公式サイトでは、質問回数に制限はなく、講師が受講者の進捗を確認しながら支援すると説明されています。
ただし、受講すれば自動的にゲーム業界へ転職できるわけではありません。
短期間のオンライン学習を活かすには、自分で課題を進め、質問内容を整理し、受講後もポートフォリオを改善し続ける姿勢が必要です。
TECH STADIUMとは
TECH STADIUMは、ゲーム制作やゲーム業界への就職・転職を意識したオンラインスクールです。
公式サイトで案内されている主な分野には、次のようなものがあります。
- Unity
- Unreal Engine
- Unity超入門
- Unreal Engine超入門
- VR
- VFX
- 3DCG
- セットアップ
- アニメーション
- ゲームプランナー
- AI・Python
- C++
- 初めてのプログラミング
UnityやUnreal Engineだけでなく、VFX、3DCG、アニメーション、企画など、ゲーム制作を構成する複数の職種を扱っている点が特徴です。
Webプログラミングスクールでは、HTML、CSS、JavaScript、PHPなどを使ったWebサイトや業務システム開発が中心になりやすい傾向があります。
一方、TECH STADIUMは、ゲームエンジン、リアルタイムCG、ゲーム内演出、キャラクター制作、ゲーム企画などを学びたい人に対象を絞っています。
やりたい仕事からコースを選ぶ
TECH STADIUMを検討する際は、先に「ゲーム制作のどこを担当したいのか」を整理する必要があります。
ゲームを動かすプログラムを作りたい
UnityやUnreal Engineのコースが候補になります。
キャラクター操作、ゲームルール、画面遷移、ネットワーク処理など、ゲームの仕組みを実装したい人向けです。
通塾証明済みのUnityコース受講者からは、Unityの基礎だけでなく、サーバーサイドやリアルタイム通信に関する内容まで学べたという評価があります。ただし、確認できる通塾証明済み口コミは1件であり、すべての受講者に同じ体験が保証されるわけではありません。
魔法・爆発・煙などの演出を作りたい
VFXコースが候補になります。
ゲーム内のエフェクトは、ゲームの手触りや世界観を大きく左右します。
プログラミングだけでなく、色、形、タイミング、アニメーション、ゲームエンジン上での見え方など、映像表現に近い知識も必要になる分野です。
キャラクターや背景を作りたい
3DCGコースが候補になります。
公式サイトでは、Maya、V-Ray、Arnoldなどを扱うコースとして案内されています。なお、3DCGコースは代表的な2か月コースとは異なり、公式ページ上では3か月・12万円という表示も確認できます。
キャラクターを動かしたい
セットアップやアニメーションのコースが候補になります。
モデリングされたキャラクターへ骨や制御構造を設定し、ゲーム内で自然に動かす仕事を目指す人向けです。
ゲームの企画や仕様を考えたい
ゲームプランナーコースが候補になります。
ゲームプランナーは、アイデアを出すだけでなく、ルール、画面構成、レベル設計、仕様書、運用方針などを整理し、開発チームへ伝える役割を担います。
公式サイトでは、ゲームプランナーコースについても約2か月のオンライン学習と、修了後の就職支援を案内しています。
完全オンラインで、動画教材とSlackを使って学ぶ
TECH STADIUMは、通学型ではなく完全オンライン型です。
公式サイトでは、動画教材と学習素材を使って課題を進め、Slack上で講師へ質問する形式と説明されています。カメラやマイクを使った常時接続型の授業ではなく、自分の時間に合わせて学習を進める方式です。
この形式には、次のようなメリットがあります。
- 仕事や学校と並行して学びやすい
- 地方からでも受講できる
- 分からない部分を繰り返し確認できる
- 自分の進捗に合わせて学習できる
- 通学時間が必要ない
一方、自分から教材を進めなければ学習が止まりやすい点には注意が必要です。
決まった時間に講師が授業を行い、毎週細かく進捗を管理してくれるスクールを想定すると、受講後にギャップを感じる可能性があります。
料金はコースごとに確認が必要
TECH STADIUMは、ゲーム系スクールとしては比較的受講しやすい価格を強みとしています。
公式サイトには、代表的なコースについて「9万円/2か月」「全コース10万円前後」といった案内があります。
ただし、同じ公式サイト内に「1コース12万円+税」という表示もあり、3DCGコースでは12万円・3か月と案内されています。
そのため、「すべてのコースが一律9万円」とは考えない方がよいでしょう。
料金、受講期間、消費税、使用ソフト、追加費用については、オンライン事前説明で最新情報を確認する必要があります。
また、受講開始後の返金・返品は原則として認められておらず、クーリングオフの対象サービスではないと特定商取引法表示に記載されています。
金額だけで判断せず、次の点を申し込み前に確認しましょう。
- 自分の経験に合ったコースか
- 使用するソフトは何か
- ソフトウェア料金は別途必要か
- 必要なPCスペックを満たしているか
- 1週間に必要な学習時間
- 課題への添削方法
- 講師からの返信時間
- 途中で受講が難しくなった場合の扱い
就職すると授業料が全額返還される?
TECH STADIUMでは、条件を満たした受講者に、1コース分の授業料を返還する制度があります。
ただし、単にゲーム会社へ就職すれば返還されるわけではありません。
公式FAQでは、次の条件が案内されています。
- 対象コースを修了する
- TECH STADIUM経由で就職先が決まる
- 就職後、3か月の就業が確認される
- お祝い金として1コース分の授業料が返還される
つまり、申し込み時から無料になる制度ではなく、条件を満たした後に授業料相当額が返還される仕組みです。
複数コースを受講した場合も、公式FAQで明記されている返還対象は「1コース分」です。
記事や広告で見かける「就職すれば無料」という表現だけで判断せず、返還対象になる就職先、雇用形態、申請方法、支給時期を事前説明で確認する必要があります。
就職支援では何をしてもらえる?
公式FAQによると、コースの最後には最終課題を制作し、ポートフォリオとしてまとめます。
修了後は、希望者に対してゲーム・IT業界への就職支援が行われ、求人紹介や就職活動のサポートを受けられます。就職支援を希望した修了者のうち、約6割が業界への就職に成功したと公式サイトは説明しています。
ただし、この数字はTECH STADIUMによる自社公表値です。
全受講者を母数にした就職率ではなく、コースを修了し、その後に就職支援を希望した人を対象とした数字です。第三者機関による監査済みの就職実績とも確認できません。
したがって、「受講者の6割がゲーム業界へ転職できる」と読み替えないよう注意が必要です。
ゲーム業界への転職では、講座の修了だけでなく、次の要素も影響します。
- 年齢
- これまでの職歴
- プログラミングや制作の経験
- ポートフォリオの完成度
- 応募地域
- 希望職種
- 正社員、契約社員などの雇用条件
- 就職活動を継続できる期間
公式FAQでは、内定までの期間は人によって異なり、早い場合は1か月、長い場合は1年程度かかる例もあると説明されています。
TECH STADIUMの良い口コミ
実践的な内容を評価する声
コエテコキャンパスには、通塾証明済みのUnityコース受講者による口コミが1件掲載されています。
この受講者は、Unityの基本だけでなく、サーバーサイドやリアルタイムマルチプレイに関する内容まで学べた点を評価しています。価格と学習内容のバランスについても高く評価しています。
ただし、通塾証明済み口コミは1件だけです。
Unityコースの評価を、そのままVFX、3DCG、ゲームプランナーなど、すべてのコースへ当てはめることはできません。
未経験から作品を作れたという声
ベスト進学ネットには、3DCGモデリングコースやUnreal Engineコースの受講者による感想が掲載されています。
知識がない状態からポートフォリオを制作した例や、プログラミング未経験からUnreal Engineでゲームを作れるようになったという感想があります。
一方、同サイトでは、掲載されている感想について、ベスト進学ネットまたは学校が実施したアンケートを含むと説明しています。
完全に独立した口コミだけではない可能性があるため、受講者の成功例として参考にしつつ、客観的な評価とは分けて考える必要があります。
価格に対する満足度
みん評には、他のスクールと比べて価格が安く、内容のレベルも高かったという口コミがあります。
ゲーム系の専門学校へ数年間通う選択肢と比べると、短期間かつ10万円前後で専門分野を試せることは、TECH STADIUMの大きな特徴です。
ただし、安いから転職しやすいという意味ではありません。
短期間で自分の適性を確認し、最初の作品を作るための講座として考える方が現実的です。
気になる口コミ
講師のフィードバックが不十分だったという声
みん評には、課題を提出しても十分な感想がなく、質問に対して自分で調べるよう促され、孤独に感じたという低評価の口コミがあります。
公式サイトでは、講師がSlack上で進捗を確認し、質問へ何度でも回答すると説明されています。
公式説明と低評価口コミには差があります。
この差から考えられるのは、スクール全体のサポートが一律に悪いということではなく、次の条件によって受講体験が変わる可能性です。
- 選択したコース
- 担当講師
- 受講時期
- 質問内容
- 期待していた指導方法
- 受講者自身の経験値
TECH STADIUMには専門性の異なるコースが多数あります。
Unityを教える講師と、3DCGやVFXを教える講師では、指導方法やフィードバックの内容が異なる可能性があります。
手取り足取り教えてもらう形式ではない
TECH STADIUMは、動画教材と課題を自分で進め、必要に応じてSlackで質問する形式です。
そのため、講師が毎週マンツーマン授業を行い、学習計画を細かく管理する形式を求める人には合わない可能性があります。
オンライン事前説明では、次のような質問をしておくとよいでしょう。
- 質問には平均どの程度で回答されるか
- 課題提出後にどの程度の添削があるか
- コードや作品へ具体的な改善案をもらえるか
- 講師との個別面談はあるか
- 学習が遅れた場合にサポートがあるか
- ポートフォリオはどこまで添削されるか
口コミ数は多くない
TECH STADIUMについて、ネット上で確認できる第三者口コミは多くありません。
コエテコキャンパスの通塾証明済み口コミは1件、みん評は6件です。
ベスト進学ネットには10件の感想がありますが、学校側が実施したアンケートを含むと説明されています。
そのため、平均点や「評判がよい」という言葉だけで判断するのは難しい状態です。
口コミから読み取れるのは、次の程度です。
- 実践的な内容や価格を評価する受講者がいる
- 未経験から作品を作った事例がある
- 就職支援を利用して業界へ進んだ事例がある
- 講師のフィードバックへ不満を持った受講者もいる
- コースや担当講師によって体験が異なる可能性がある
口コミだけで申し込みを決めるのではなく、自分が検討するコースの教材、講師、課題、サポート方法を事前に確認することが重要です。
TECH STADIUMが向いている人
TECH STADIUMは、次のような人に向いています。
ゲーム制作で担当したい分野が決まっている
Unity、Unreal Engine、VFX、3DCG、アニメーション、ゲームプランナーなど、学びたい分野が明確な人です。
自分から教材を進められる
動画教材を見て課題へ取り組み、分からない点を調べたうえで質問できる人に向いています。
短期間で専門分野を試したい
数年間の専門学校へ入学する前に、約2〜3か月でゲーム制作の適性を確かめたい人に向いています。
ゲーム業界への転職を検討している
ポートフォリオ制作や求人紹介など、学習後の就職支援も利用したい人です。
受講後も制作を継続できる
2か月の受講だけで完成と考えず、その後も作品を改善し、応募企業に合わせてポートフォリオを作り込める人に向いています。
TECH STADIUMが向いていない可能性がある人
何を学びたいか決まっていない
ゲーム開発の職種には、プログラマー、3DCGデザイナー、VFXアーティスト、アニメーター、プランナーなどがあります。
自分がどの仕事を目指すのか分からない場合は、先に職種を調べた方がよいでしょう。
毎週マンツーマン授業を受けたい
動画教材中心ではなく、講師と画面を共有しながら細かく教えてもらいたい人は、別のスクール形式が合う可能性があります。
自分で調べることが苦手
ゲーム開発では、エラー、ソフトウェアの更新、プラグインの相性など、自分で調査しなければならない場面が多くあります。
受講中も、すべての答えを講師から教えてもらうのではなく、自分で試す姿勢が必要です。
受講すれば必ず転職できると考えている
スクールはゲーム業界へ入るための手段の一つです。
採用では、受講歴よりも、制作物、技術力、問題解決力、チームで働く力などが評価されます。
途中解約時の返金を重視する
受講開始後の返金は原則として認められていません。仕事や学校と両立できるかを確認してから申し込む必要があります。
インターネット・アカデミーやデジハリとの違い
同じ「IT・AI・クリエイティブ系スクール」でも、目的は異なります。👉 AI学習の全体像はこちら
TECH STADIUM
Unity、Unreal Engine、VFX、3DCG、ゲームプランナーなど、ゲーム開発やリアルタイムCGを学びたい人向けです。
インターネット・アカデミー
Python、機械学習、Web、プログラミングなどを体系的に学び、IT職やDX関連職を目指したい人向けです。👉 インターネット・アカデミーの詳細はこちら
デジタルハリウッド系講座
映像、デザイン、3DCG、Web制作など、クリエイティブ表現とデジタル技術を組み合わせたい人向けです。👉 デジタルハリウッドの詳細はこちら
ゲーム業界を目指す場合でも、どの職種を目指すかによって適したスクールは変わります。
ゲームエンジン上で開発したいならTECH STADIUM、映像やデザインを軸にしたいならデジハリ系、ITやプログラミングを広く学びたいならインターネット・アカデミーという分け方ができます。
受講には自分のPCが必要
TECH STADIUMは完全オンライン型ですが、PCを貸し出すスクールではありません。
公式FAQでは、受講には自分のPCが必要と説明されています。
必要なPC性能は、受講するコースによって大きく異なります。
Unityの基礎学習と、Unreal Engine 5を使った高品質な3Dゲーム制作では、必要なGPU性能が異なります。👉 UE5向けのスペック要件はこちら
同様に、ゲームプランナーコースと、Mayaやレンダラーを使う3DCGコースでも、必要な環境は同じではありません。👉 3DCG制作向け環境はこちら
申し込み前に、次の点を確認しましょう。
- 対応OS
- 必要なGPU
- 必要なメモリ容量
- 必要なストレージ容量
- 使用するソフトウェア
- ソフトウェアのライセンス料金
- ノートPCでも受講できるか
- Macで受講できるか
- 課題制作に必要な空き容量
PCを持っていない場合は、受講料だけでなくPC購入費も含めて予算を考える必要があります。👉 BTOパソコンの選び方はこちら
申し込み前に確認したい質問
オンライン事前説明では、次の質問をしておくと判断しやすくなります。
- 自分の経験で、希望コースについていけるか
- 受講前に必要な基礎知識はあるか
- 1週間に必要な学習時間は何時間か
- 課題への添削はどの程度行われるか
- 講師からの返信時間はどの程度か
- ポートフォリオをどこまで完成させられるか
- 就職支援ではどのような求人を紹介してもらえるか
- 希望地域の求人があるか
- 授業料返還の対象条件は何か
- 自分のPCで受講できるか
- 表示されている料金に消費税や追加費用が含まれるか
- 受講開始後に継続できなくなった場合はどうなるか
特に、担当講師と添削方法については具体的に聞くことをおすすめします。
ネット上では、講師のサポートを高く評価する声と、十分ではなかったという声の両方があるためです。
まとめ:短期間でゲーム制作を試す場として魅力がある
TECH STADIUMは、一般的なWebプログラミングスクールとは異なり、ゲーム制作に必要な職種別コースを持つオンラインスクールです。
UnityやUnreal Engineだけでなく、VFX、3DCG、アニメーション、ゲームプランナーなどを選べるため、目指す職種が決まっている人にとっては魅力的な選択肢です。
口コミでは、実践的な内容、価格、作品制作、就職支援を評価する声があります。
一方で、講師からのフィードバックが十分ではなかったという声もあり、第三者口コミの件数自体も多くありません。
そのため、TECH STADIUMを「評判がよいから選ぶ」のではなく、次の条件で判断する必要があります。
- 学びたい職種が明確か
- 動画教材を使って自分で進められるか
- 希望するコースの講師や添削体制を確認したか
- 受講後もポートフォリオ制作を継続できるか
- 自分のPCが必要環境を満たしているか
- 就職支援や授業料返還の条件を理解しているか
約2〜3か月の受講だけでゲーム業界への転職が保証されるわけではありません。
しかし、長期間の専門学校へ進む前に、自分がゲーム制作のどの分野に向いているのかを確認し、最初の作品を完成させる場としては、検討する価値があります。
まずはオンライン事前説明で、希望コースの教材、講師、必要なPC、学習時間、就職支援について確認したうえで判断しましょう。