COLUMN — 配信環境シリーズ|部屋

配信・録音の吸音・防音ガイド
反響音・生活音・音漏れをどう対策する?

公開: 2026.09.15 | 更新: 2026.09.15広告・PR

配信や録音で声が響く、キーボード音を拾う、外の音が入る、近隣への音漏れが心配。吸音と防音・遮音の違いを整理し、PC・配信環境で何から対策すべきか解説します。

配信・録音の吸音・防音ガイド — 反響音・生活音・音漏れ対策
※画像はイメージです。実際の製品・システム構成とは異なる場合があります。
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マイクを良いものに変えたのに、音が良くならない。

そんなことがあります。

声が部屋に響く。
キーボードの音が入る。
PCファンの音を拾う。
外を走る車の音が入る。
夜に話すと、隣の部屋への音漏れが気になる。

これらは「マイクの性能」だけの問題ではありません。

マイクが置かれている部屋そのものが、音を作っているからです。

そこで考えたいのが、吸音と防音です。

ただし、この二つは同じものではありません。

最初に、

何の音に困っているのか

を切り分けることから始めます。


まず知っておきたい。吸音と遮音・防音の違い

吸音と遮音は役割が違います。防音は、吸音や遮音などを組み合わせて音の出入りを抑える考え方です。

吸音

部屋の中で反射する音を減らすことです。

何もない部屋で声を出すと、壁、床、天井などに音が反射します。

その反射音をマイクが拾うと、声が遠く聞こえたり、風呂場のような響きが残ったりします。

これを減らすのが吸音です。

遮音・防音

外から入る音、または部屋から外へ出る音を減らすことです。

道路の音。
隣室の生活音。
配信している自分の声。
楽器やスピーカーの音。

これらの出入りを抑えるには、吸音とは違った遮音の対策が必要になります。

つまり、

声が響く → 吸音
外から音が入る → 遮音
外へ声が漏れる → 遮音・防音
机の振動 → 防振

と考えると、最初の方向を判断しやすくなります。


問題1|自分の声が部屋に響く

これは吸音側の問題です。

特に、

  • 硬い床
  • 大きな壁
  • 家具が少ない部屋

では、音が反射しやすくなります。

しかし、最初から壁全面へ吸音材を貼る必要はありません。

まずは、

  • 厚手のカーテン
  • ラグやカーペット
  • 布製家具
  • 吸音パネル

など、反射の強い場所から調整します。

マイクを口へ近づけ、入力ゲインを必要以上に上げないことも有効です。

部屋全体を作り変える前に、

マイクと口の距離を短くする

だけで改善することもあります。


問題2|キーボードや机の音を拾う

これは「部屋の吸音」だけではありません。

振動が机からマイクスタンドへ伝わっている可能性があります。

この場合、

  • マイクアーム
  • ショックマウント
  • デスクマット

など、振動経路を切る方法を考えます。

また、マイクの向きも重要です。

キーボード側ではなく、自分の口を狙うように配置します。

「高性能マイクへ買い替える」より、

今あるマイクをどこへ置くか

の方が効くこともあります。


問題3|PCファンの音を拾う

高性能PCを使う配信・制作環境では、PC自体が騒音源になります。

GPUやCPUへ負荷がかかれば、ファン回転数も上がります。

このとき重要なのは、PC全体を防音材で囲うことではありません。

排熱を妨げる可能性があるためです。

まず、

  • マイクをPCから離す
  • 指向性マイクを使っている場合は、マイクの感度が低い方向へPCを配置する(指向特性を確認して調整)
  • PCを机上から足元などへ移す
  • マイクを口へ近づける

といった配置変更から考えます。

CORE SPECでは、

音対策と冷却を別々に考えない

ことをおすすめします。

静かにするために排熱を犠牲にすると、PCの安定性という別の問題が生まれます。


問題4|外の音が入る

車。
電車。
工事。
隣室。

こうした音は、吸音パネルだけでは解決しにくい問題です。

窓やドアなど、音が入りやすい場所を確認します。

厚手カーテンなどで軽減できる場合もありますが、本格的な遮音には、より構造的な対策が必要になります。

ここでは、

吸音材を増やせば防音になるわけではない

ことを理解しておくことが重要です。


問題5|自分の声が外へ漏れる

夜間の配信や集合住宅では、こちらの方が重要な場合があります。

この問題も吸音だけではありません。

自分の声を小さくする。
マイクを口へ近づける。
必要以上に大きな声を出さなくても収録できる環境を作る。
窓やドアなど音が抜ける場所を確認する。

それでも難しい場合に、より本格的な遮音や簡易防音室を検討します。

つまり、

防音室を買う前に、必要な声量を下げられないか考える。

ここにも「環境全体で考える」という考え方があります。


まずお金をかけずに試したいこと

音の問題は、機材追加だけで解決するとは限りません。

最初に試したいのは、

  • マイクを口へ近づける
  • 入力ゲインを下げる
  • マイクの向きを変える
  • PCとの位置関係を変える
  • カーテンを閉める
  • 家具や布の配置を利用する

といった方法です。

そこで原因が見えてから、

  • 吸音パネル
  • マイクアーム
  • ショックマウント
  • 厚手カーテン
  • 遮音設備

へ進みます。


「反響」「振動」「騒音」「音漏れ」を分けて考える

配信環境の音対策で重要なのは、

「音が悪い」

でまとめないことです。

声が響くのか。
振動を拾っているのか。
PCがうるさいのか。
外から入ってくるのか。
外へ漏れるのか。

原因が違えば、必要な対策も違います。

これを切り分けるだけで、不要な機材を買う可能性は大きく下げられます。


良い音は、マイクだけでは作れない

高価なマイクを買えば、すべての問題が解決するわけではありません。

マイクは、

部屋の音を拾う装置

でもあります。

だから、マイクを選んだ後は部屋を見る。

部屋を整えたら、さらにマイク位置を調整する。

PC、机、マイク、部屋を一つの環境として考えることで、配信や録音の音は整えやすくなります。

CORE SPECでは、スペックだけでなく、

機材が置かれる環境まで含めて考える。

それが、長く使える制作環境を作る基本だと考えています。


この記事の編集・執筆

生成AI、映像制作、3DCG、リアルタイム表現を扱うクリエイターが、実際の制作環境と公式情報をもとに執筆しています。

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