COLUMN — 音声環境シリーズ #2

オーディオインターフェイスおすすめ5選
DTM・配信・映像制作向け【2026年】

公開: 2026.08.31 | 更新: 2026.08.31 広告・PR

単なる「音を良くする箱」ではない。マイク・楽器・スピーカーを結ぶI/Oハブとして、用途別の入力数とレイテンシー性能から選ぶ

オーディオインターフェイスおすすめ5選|DTM・配信・映像制作向け【2026年】
画像はイメージです。
音声環境シリーズ(第2回)

PCとマイク・スピーカーをつなぐ中心ハブ「オーディオインターフェイス」の役割と選び方を整理するシリーズ第2回です。入力数、音質、レイテンシー、DSP・ループバック機能から用途に合う5台を比較します。

オーディオインターフェイスは、単に「PCの音をよくする機械」ではありません。マイク、楽器、スピーカー、ヘッドホンとPCを結ぶ、音声環境のI/O(入出力)ハブです。

選ぶ際に重要なのはスペックの最大値ではなく、必要な入力数、配信機能、低遅延モニタリング性能が自分の制作フローに適合しているかです。

結論:用途別おすすめオーディオインターフェイス早見表

DTM、動画編集、配信、ポッドキャスト制作に最適な主要5機種の早見表です。自分の用途に合ったモデルを選び、詳細解説へジャンプできます。

機種名 参考価格 入力数 / 出力数 特徴・主な強み おすすめ用途 詳細
Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen) ¥28,600 2ch In / 2ch Out Auto Gain / Clip Safe / 69dB広帯域ゲイン 初めてのXLR・DTM・配信万能型 解説を見る →
SSL 2 MKII ¥38,940 2ch In / 2ch Out (前面HP×2) 32bit/192kHz / ライン出力DR 120dB / Legacy 4K ボーカル録音・ミックス・高品位再生 解説を見る →
Steinberg UR22C ¥30,878 2ch In / 2ch Out + MIDI 32bit/192kHz / 内蔵DSPエフェクト Cubase連携・MIDI機器・配信 解説を見る →
Universal Audio Volt 2 ¥29,600 2ch In / 2ch Out + MIDI Vintage Mic Preampモード / 直感的アナログ操作 ボーカル・アコギ・シンガーソングライター 解説を見る →
Audient iD4 MKII ¥36,080 1ch Mic + 1ch JFET In / 2ch Out Audientコンソールプリ / 125.5dB DAC 一人制作・ヘッドホン高音質リスニング 解説を見る →

1. オーディオインターフェイスの役割と選び方

オーディオインターフェイスを選ぶ際、単に「価格」や「ブランド名」で選ぶと、端子数が足りなかったり不要な機能を持て余したりします。以下の4つの基準で判断するのが合理的です。

① マイク・楽器の同時入力数

1人で声の録音やナレーションを行うだけなら「1マイク入力」で足りますが、ボーカルとアコースティックギターの同時弾き語り録音、または対談配信を行う場合は「2マイク入力(2ch)」が必要です。

② マイクプリアンプのゲイン幅とSN比

ダイナミックマイクなど出力レベルが控えめなマイクを使用する場合、マイクプリアンプに十分なゲイン(増幅幅:60dB前後以上)と低ノイズ性能があると、音量を上げた際にもクリアな音質を保ちやすくなります。

③ ダイレクトモニタリングとループバック機能

録音時に遅延を抑えて自分の声を聴く「ダイレクトモニタリング」と、PC内部の音声とマイク音を混ぜて配信する「ループバック機能」は、配信・実況・ナレーション制作において極めて便利な機能です。

④ ドライバーの安定性とレイテンシー

Windows環境ではメーカー提供の専用ASIOドライバーの完成度が作業の快適性を大きく左右します。バッファサイズを小さくしても安定して動作するメーカーを選ぶのが安心です。

2. おすすめオーディオインターフェイス5選

Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen)
初めての1台・万能スタンダード

① Focusrite Scarlett 2i2 (4th Gen)

参考価格:¥28,600

69dBの広帯域ゲインプリアンプ、Auto Gain、Clip Safeを新搭載した世界基準の2chインターフェイス

主な仕様

入出力: 2ch In / 2ch Out (Type-C)
解像度: 24bit / 192kHz
ライン出力DR: 120dB
ゲイン幅: 69dB(高ゲインマイクにも対応しやすい)
アシスト機能: Auto Gain / Clip Safe
機能: 新Air Mode / Loopback搭載

第4世代へと進化し、フラッグシップRedNet譲りの高品位コンバーター(ライン出力ダイナミックレンジ120dB)と69dBの広帯域プリアンプを搭載。音量設定を自動化する「Auto Gain」や音割れをリアルタイム防止する「Clip Safe」を備え、DTMから配信まで失敗のない録音をサポートします。

向いている人: 初めてXLRマイクを導入する人、DTM・配信・動画編集を1台でバランスよくこなしたい人

注意点: 5ピンMIDI端子は非搭載のため、旧型MIDI機器の接続にはUSB変換等が必要です。

SSL 2 MKII
録音・モニター品質重視

② SSL 2 MKII

参考価格:¥38,940

名門Solid State Logicの血統。次世代32bit/192kHz対応と120dBのライン出力を誇るプロ仕様機

主な仕様

入出力: 2ch In / 2ch Out (前面HP×2)
解像度: 32bit / 192kHz
プリアンプ: 64dBゲイン / 超低EIN (-130.5dBu)
アナログ色: Legacy 4K アナログエンハンス
出力品質: ライン出力ダイナミックレンジ 120dB
ヘッドホン出力: 前面2口(同一ミックス/同一ボリューム)

スタジオコンソールの代名詞SSLが手がける第2世代。32bit/192kHzコンバーターを搭載し、高域の抜けを付加する「Legacy 4K」ボタンを装備。前面に2つのヘッドホン端子(同一ミックス・同一音量)を備え、2人で同時に同一のモニターミックスを確認しながらの作業や収録にも便利です。

向いている人: ボーカル録音や生楽器の質感を大切にしたい人、ミックス時の解像度・モニター品質を重視する人

注意点: デスクトップ設置型の大型筐体のため、デスク上に一定の平置きスペースが必要です。

Steinberg UR22C
MIDI・Cubase・内蔵DSP

③ Steinberg UR22C

参考価格:¥30,878

内蔵DSPによる低遅延エフェクトモニタリングとMIDI端子を備えたCubaseユーザーの定番

主な仕様

入出力: 2ch In / 2ch Out + MIDI IN/OUT
解像度: 32bit (int) / 192kHz
プリアンプ: D-PRE 2基(クラスA回路)
DSP機能: dspMixFx(REV-X / Sweet Spot Morphing)
接続: USB 3.1 Gen 1 (Type-C)
付属ソフト: Cubase AI / Cubasis LE

ハードウェア内部にDSPを搭載し、PCに負荷をかけずにリバーブやコンプレッサーをかけた状態で低遅延モニタリングが可能。MIDI IN/OUT端子も備えており、キーボードやシンセサイザーの連携に最適です。

向いている人: Cubaseを使用するDTMer、MIDIキーボードや音源モジュールを使う人、配信でリバーブを使いたい人

注意点: 頑丈なメタルボディのため重量があります。

Universal Audio Volt 2
ボーカル・作曲・アナログ感

④ Universal Audio Volt 2

参考価格:¥29,600

名機UA 610チューブプリアンプのサウンドを再現する「Vintage」モードを搭載した2in/2out機

主な仕様

入出力: 2ch In / 2ch Out + MIDI IN/OUT
解像度: 24bit / 192kHz
アナログ回路: Vintage Mic Preamp Mode
モニター: ダイレクトモニタリング(Directボタン)
端子: MIDI IN/OUT / 5V DC補助電源端子
付属ソフト: Ableton Live Lite, UADプラグインバンドル

UAの伝統的なチューブエミュレーション回路をボタン1つで有効化でき、声やアコースティックギターに心地よい倍音と温かみを付加できます。シンプルで直感的なツマミ配置で、初心者でも迷わずアナログライクな音作りが楽しめます。

向いている人: シンガーソングライター、ギタリスト、UAD系プラグインを活用したいクリエイター

注意点: ソフトウェアDSPは非搭載(上位のVolt 276にはハードウェアコンプレッサーが付属)です。

Audient iD4 MKII
一人制作・ヘッドホン重視

⑤ Audient iD4 MKII

参考価格:¥36,080

上位コンソールと同等のAudientマイクプリと125.5dB DAC、高出力ヘッドホンアンプを備えたソロ特化機

主な仕様

入出力: 1ch XLR + 1ch JFET In / 2ch Out
解像度: 24bit / 96kHz
DAC性能: ダイナミックレンジ 125.5dB
ヘッドホン端子: デュアル出力(6.3mm標準 + 3.5mmミニ)
操作ノブ: ScrollControl対応バーチャルスクロールホイール
プリアンプ: Audient Console Mic Pre (58dB)

大型コンソールのマイクプリアンプ回路をそのまま採用。125.5dBという優れたダイナミックレンジを持つDACと、高インピーダンスのモニターヘッドホンもドライブしやすいデュアルヘッドホン出力を備え、一人でのDTM・ナレーション編集に頼もしい再生環境を提供します。

向いている人: マイク1本で録音する一人制作、ヘッドホンでの音質判断やミックスを重視するクリエイター

注意点: XLRマイク入力は1系統のため、2本のマイクを同時使用することはできません。

オーディオIFを選んだら、次に整える

オーディオインターフェイスが決まったら、接続するマイク・スピーカー・ヘッドホンや、遅延のないPC環境を整えましょう。

よくある質問

オーディオインターフェイスの24bit/192kHzや32bitは音質にどれくらい影響しますか? +

通常の動画制作や配信、一般的な音楽制作では24bit/48kHzまたは24bit/96kHzで十分なクオリティが得られます。スペックの最大値(192kHzなど)よりも、プリアンプの低ノイズ性能やヘッドホンアンプの駆動力、ドライバーの安定性の方が実際の作業クオリティに直結します。

ダイレクトモニタリングとDAW経由のモニタリングの違いは何ですか? +

ダイレクトモニタリングは、マイクや楽器の音をPC(DAW)へ送る手前で直接ヘッドホンへ返すため、PCを経由するソフトウェアモニタリングに比べてほぼゼロに近いレイテンシーで確認できます。一方DAW経由はプラグインエフェクトをかけた状態で確認できますが、バッファに応じた遅延が発生します。ボーカル録音ではダイレクトモニタリングが極めて有効です。

配信で「ループバック機能」が必要なのはなぜですか? +

ループバック機能を使うと、マイクから入力した自分の声と、PC内で再生されているBGMやゲーム音、通話音声をハードウェア内部でミックスして1つの音声ストリームとして配信ソフト(OBS等)へ送れるため、音声のズレやルーティングの複雑化を防ぐことができます。

マイク入力が1系統(1ch)のモデルと2系統(2ch)のモデルはどちらを選ぶべきですか? +

一人での声の収録やナレーション、ゲーム実況のみなら1chモデル(Audient iD4 MKII等)でも十分です。ただし、将来的にボーカルとアコースティックギターを同時に録音したい、またはゲストを招いて2本のマイクで収録したい可能性があるなら、最初から2chモデル(Scarlett 2i2等)を選んでおくのが無難です。

SERIES 音声環境シリーズ

🧭 PC音声環境を最適化するための道標

オーディオインターフェイス、モニタースピーカー、モニターヘッドホン、マイク。すべてを一気に買い揃える必要はありません。自分が「何を聴き、何を録り、どこまで拡張したいのか」に合わせて、必要な機材と設定を以下の記事で整理しています。

音声環境シリーズ(全8記事)

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