COLUMN — 音声環境シリーズ #4

モニターヘッドホンおすすめ5選
DTM・動画編集・ミックス用途別に比較【2026年】

公開: 2026.08.31 | 更新: 2026.08.31 広告・PR

「密閉型か、開放型か」「PC直結か、アンプ駆動か」。細部ノイズ確認とミックス空間表現を両立させる選び方

モニターヘッドホンおすすめ5選|DTM・動画編集・ミックス用途別に比較【2026年】
画像はイメージです。
音声環境シリーズ(第4回)

部屋の音響に左右されず細部のノイズやステレオ定位を確認するための「モニターヘッドホン」を整理する第4回です。密閉型と開放型の使い分け、インピーダンスとアンプ駆動力から選ぶ5選を解説します。

モニターヘッドホンは、音楽制作者だけの道具ではありません。動画編集、ナレーション編集、ノイズ確認、音声生成AI、ライブ配信など、PCで音を扱うあらゆる作業で活躍します。

選ぶ際の最重要ポイントは「密閉型か、開放型か」と「インピーダンスの適合」です。

結論:用途別おすすめモニターヘッドホン早見表

録音、動画編集、ミキシング、マスタリングに最適な主要5機種の比較早見表です。

機種名 参考価格 構造 / インピーダンス 重量 / ケーブル おすすめ用途 詳細
Sony MDR-M1 ¥38,281 密閉ダイナミック / 50Ω 約216g / 着脱式 現代スタジオ標準・動画編集・ハイレゾ 解説を見る →
Audio-Technica ATH-M50x ¥24,200 密閉ダイナミック / 38Ω 約285g / 着脱式 (3種付属) DTM入門・トラック制作・定番 解説を見る →
beyerdynamic DT 700 PRO X ¥49,719 密閉ダイナミック / 48Ω (STELLAR.45) 約350g / 着脱式 (mini XLR) 宅録ボーカル遮音・ミックス両立 解説を見る →
Sennheiser HD 490 PRO ¥70,730 開放型 (オープンバック) / 130Ω 約260g / 着脱式 (洗えるパッド2種) ミキシング・マスタリング空間表現 解説を見る →
Audio-Technica ATH-R70xa ¥54,450 開放型 / 470Ω (要アンプ推奨) 約199g (超軽量) / 着脱式 プロ向け高解像度開放リファレンス 解説を見る →

1. 密閉型と開放型の使い分け

モニターヘッドホンを選ぶ際、まず決めなければならないのが「密閉型」と「開放型」のどちらを選ぶかです。

密閉型(Closed-Back)

遮音性と細部確認のスペシャリスト

  • 外部への音漏れが少なく、マイクへの被りを防止。
  • 周囲の雑音を遮断し、リップノイズや編集点を明瞭に確認。
  • ボーカル録音、ナレーション編集、ライブ配信、夜間作業に最適。
開放型(Open-Back)

自然な空間表現と定位のリファレンス

  • ハウジングがメッシュ構造で、音が自然に抜けて空間が広がる。
  • 密閉型特有のこもり感が少なく、抜けの良い定位感。
  • 音漏れするため録音マイク前には不向きだが、ミックス・マスタリングに最適。

制作環境が本格化したら、「録音・ノイズチェック用の密閉型」と「空間・ミックス確認用の開放型」の2本体制を整えるのも合理的です。

2. おすすめモニターヘッドホン5選

Sony MDR-M1
現代の密閉型スタジオ標準

① Sony MDR-M1

参考価格:¥38,281

超広帯域(5Hz〜80kHz)再生と約216gの軽量性。現代のクリエイター向けに開発された次世代標準モニター

主な仕様

型式: 密閉ダイナミック型
ドライバー: 40mm ドーム型
周波数帯域: 5Hz 〜 80,000Hz
インピーダンス: 50Ω (1kHz)
重量: 約216g(超軽量・低負担)
ケーブル: 着脱式(ネジ留めロック機構 / 2本付属)

長年愛されたMDR-CD900STの系譜を継ぎつつ、ハイレゾ時代と立体音響に対応した新世代モデル。超高域から超低域まで見通しの良いサウンドと、厚みのある低反発イヤーパッドによる優れた遮音性・快適な装着感を両立しています。

向いている人: 動画編集、音楽制作、長時間の密閉型モニタリングを行うクリエイター全般

注意点: ケーブル着脱部は独自ロック構造のため、リケーブル時は適合確認が必要です。

Audio-Technica ATH-M50x
入門・世界基準のベストセラー

② Audio-Technica ATH-M50x

参考価格:¥24,200

大口径45mmドライバーによるタイトな低域と高い解像度。世界中のスタジオで導入される大定番

主な仕様

型式: 密閉ダイナミック型
ドライバー: 45mm CCAWボイスコイル
周波数帯域: 15Hz 〜 28,000Hz
インピーダンス: 38Ω(スマホ・PC直結も容易)
重量: 約285g(折りたたみ可能)
付属ケーブル: 3種(1.2mカール / 3mストレート / 1.2mストレート)

しっかりとした低域の押し出しと全帯域のバランスの良さが特徴。38Ωと鳴らしやすく、オーディオIFはもちろんノートPC直結でも十分な音量が得られます。

向いている人: 初めてモニターヘッドホンを買う人、DTM、トラックメイク、持ち運び録音

注意点: 側圧がやや強めのため、頭の形状によっては長時間の連続使用で適度に休憩を挟むのがおすすめです。

beyerdynamic DT 700 PRO X
録音時の遮音性と耐久性

③ beyerdynamic DT 700 PRO X

参考価格:¥49,719

新開発STELLAR.45ドライバーと心地よいベロアイヤーパッド。ドイツ製プロ向け密閉型リファレンス

主な仕様

型式: 密閉ダイナミック型
ドライバー: STELLAR.45
周波数特性: 5Hz 〜 40,000Hz
インピーダンス: 48Ω
イヤーパッド: 交換可能ベロアパッド
端子: ミニXLR着脱式(3m / 1.8m付属)

高い遮音性能と高解像度サウンドを両立。ベロア素材のイヤーパッドは長時間の作業でも蒸れにくく快適です。ミニXLRコネクタによる着脱式ケーブルと堅牢なヘッドバンド構造で、スタジオでのハードユースに応えます。

向いている人: ボーカル録音、アコースティック楽器収録、ミックスまで1台でこなしたい宅録クリエイター

注意点: 重量約350gとやや重めのため、装着時のホールド感を確認するのがおすすめです。

Sennheiser HD 490 PRO
ミックス・マスタリング開放型

④ Sennheiser HD 490 PRO

参考価格:¥70,730

広大な音場空間と精密な定位感。用途に応じて音質特性を変えられる2種のイヤーパッドを同梱

主な仕様

型式: 開放ダイナミック型 (Open-Back)
ドライバー: 38mm トランスデューサー
周波数帯域: 5Hz 〜 36,100Hz (-10dB)
インピーダンス: 130Ω
重量: 約260g(軽量・快適設計)
パッド: 制作向け・ミックス向け 洗えるイヤーパッド2種

ゼンハイザーが現代の音楽プロデューサーのために設計した開放型モデル。開放型ならではの自然で立体的な空間表現により、空間定位やリバーブの自然な減衰を確認しやすいのが強みです。

向いている人: ミキシング、マスタリング、長時間のエディット作業を行うクリエイター

注意点: 開放型のため周囲に音が漏れます。マイクでのボーカル録音時には密閉型を使用してください。

Audio-Technica ATH-R70xa
開放型フラッグシップ・超軽量

⑤ Audio-Technica ATH-R70xa

参考価格:¥54,450

約199gの超軽量設計と470Ωハイインピーダンス仕様によるオープンエアーリファレンス

主な仕様

型式: 開放ダイナミック型
ドライバー: 45mm 高磁力マグネット
周波数特性: 5Hz 〜 40,000Hz
インピーダンス: 470Ω(プロ用ハイインピーダンス仕様)
重量: 約199g(超軽量)
構造: 新3D方式ウイングサポート

プロ用・業務用機との接続を前提とした470Ωのハイインピーダンス仕様。音の立ち上がりや輪郭をありのままに描き出し、約199gという驚異的な軽さで長時間の装着感を大幅に軽減します。

向いている人: 高性能オーディオIFやヘッドホンアンプを所有し、精密なフラット空間でミックスしたいクリエイター

注意点: 470Ωのハイインピーダンス仕様のため、接続機器によっては十分な音量を確保しにくい場合があります。出力に余裕のあるオーディオインターフェイスやヘッドホンアンプとの組み合わせを推奨します。

モニターヘッドホンを選んだら、次に整える

ヘッドホンが決まったら、高インピーダンスを鳴らし切るオーディオインターフェイスや、空間確認用のスピーカー環境を整えましょう。

よくある質問

密閉型モニターヘッドホンと開放型モニターヘッドホンの違いは何ですか? +

密閉型はハウジングが密閉されており、遮音性が高く音漏れが少ないため、マイク録音時のモニターやノイズ確認、集中した編集に向いています。開放型(オープンバック)はハウジングがメッシュ等で音が外へ抜ける構造で、音漏れはしますが空間の広がりや定位感、自然な高域の抜けを確認しやすいため、ミックスやマスタリングに向いています。

高インピーダンス(例:470Ω)のヘッドホンをPCに直結するとどうなりますか? +

PCや一般的なスマートフォンのイヤホンジャックの出力電圧では駆動力が不足し、音量を十分に確保しにくくなったり、低域のダイナミクスが損なわれる場合があります。470Ωなどのハイインピーダンス機を鳴らすには、十分な出力を持つオーディオインターフェイスやヘッドホンアンプとの組み合わせを推奨します。

モニターヘッドホンと一般的な音楽鑑賞用ヘッドホンは何が違いますか? +

鑑賞用ヘッドホンは低音を強調したり高域を心地よく響かせる調整が施されていることが多いです。一方、モニターヘッドホンは全帯域が比較的フラットで原音に忠実であり、演奏ミスや微小なリップノイズ、左右の音量バランスの偏りをそのまま確認できるように設計されています。

長時間の動画編集やDTM作業で耳が痛くならないための選び方はありますか? +

本体の軽量性(200g〜260g前後)、側圧の適度さ、イヤーパッドの素材(ベロア生地や低反発ウレタン)、ヘッドバンドのクッション構造をチェックします。また、イヤーパッドが耳全体をすっぽり覆うオーバーイヤー(アラウンドイヤー)型を選ぶのが基本です。

SERIES 音声環境シリーズ

🧭 PC音声環境を最適化するための道標

オーディオインターフェイス、モニタースピーカー、モニターヘッドホン、マイク。すべてを一気に買い揃える必要はありません。自分が「何を聴き、何を録り、どこまで拡張したいのか」に合わせて、必要な機材と設定を以下の記事で整理しています。

音声環境シリーズ(全8記事)

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