COLUMN — ワークチェア・ブランド&機構解剖

LiberNovoとは?海外の評判・
電動チェアの仕組み・国内主要5モデルの違いを解説

公開: 2026.10.17 | 更新: 2026.10.17広告・PR

電動ワークチェアで注目を集める「LiberNovo(リベルノボ)」はどこの国のどんなブランドなのか。海外メディアとユーザーの評価、オフィスチェアに電気が必要な理由、充電不要の非電動モデル「Omni SE」を含む国内主要5モデルの選び分けと保証条件を整理します。

多分割背もたれと電動ランバー機構のイメージを表現したCORE SPEC編集ビジュアル
※画像は多分割背もたれと電動ランバー機構の概念を表現したCORE SPEC編集イメージです。

「オフィスチェアなのにバッテリーで動く」「座ったままストレッチができる」「座面に通気ファンが入っている」──そんなユニークな機構で注目を集めているのが LiberNovo(リベルノボ) です。

一方で、いざ10万円台前半から20万円前後の高価格帯ワークチェア(※2026年10月時点の日本公式ストア販売価格帯)として購入を検討しようとすると、次のような疑問や不安も浮かびます。

  • LiberNovoはどこの国の、どんな会社が作っているブランドなのか?
  • クラウドファンディング発の製品として、実際の品質や信頼性はどうなのか?
  • 海外メディアや実際の購入者からは、どんな点が高く評価され、どんな点が不満として挙げられているのか?
  • そもそもオフィスチェアに電気やバッテリーが必要な理由は何か?
  • 充電が面倒だったり故障が心配だったりする場合、電気を使わないモデルは選べるのか?
  • Omni SE、Omni Gen、Omni、Omni Pro、Maxis Airflowは何が違い、どれを選べばよいのか?
EDITORIAL TRANSPARENCY | 検証スタンスと記事の役割

メーカー一次情報と海外実機レビューの突き合わせによる構造解説

CORE SPEC編集部では、現時点でLiberNovo実機の長期耐久テスト(数年単位の継続使用検証)は行っていません。本記事は、LiberNovo日本公式サイト・PR TIMES公式発表・保証規約などのメーカー一次情報と、Tom's Guide・WIRED・PC Gamer・Tom's Hardwareなどの海外メディア実機レビューおよび海外ユーザー報告を突き合わせ、メリットだけでなく注意点や未検証領域まで整理した調査・構造解説記事です。

※筆者が初代コンテッサを17年間使用した実体験を基準に、Contessa Seconda・Aeron Chair・LiberNovo Omni Pro・Ergohuman PRO2の4モデルを横断比較した記事は「クリエイター向けオフィスチェアおすすめ4選」をご覧ください。


1. 結論|LiberNovoは「椅子を電動化した」だけのメーカーではない

先に結論を整理します。LiberNovoは、単にオフィスチェアへモーターやギミックを載せただけのブランドではありません。

同社の設計の中心にあるのは、「長時間のPC作業中に固定されがちな姿勢を、作業・思考・休憩・ストレッチまで一脚の上で切り替えやすくすること」です。そのために、身体の動きに合わせて背もたれが機械的にしなる多分割パネル構造をベースにしながら、腰の押し出し調整やストレッチ、座面通気(AirFlow)といった機能に電動機構を組み合わせています。

さらに重要なのは、すべてのモデルが電動というわけではなく、電気やバッテリーを一切使わない非電動モデル「Omni SE」もラインナップされている点です。

気になる疑問 CORE SPECの整理(2026年10月確認)
どこの国のブランド? 2023年設立。DJI・Narwal出身のロボティクス技術者が参画する人間工学チェアブランド。日本向け公式発表では法人名は LIBERNOVO HK CO., LIMITED(本社:香港)、製品の原産国は中国。
海外での評判は? クッションと背もたれの快適さ、姿勢追従、160°リクライニング、ストレッチ機能は高評価。一方で価格、電子部品の保証期間(2年)、座面奥行きが購入時選択(45cm/48cm)である点には慎重な声もある。
なぜ電気が必要? 背骨のカーブに合わせて腰の押し出し量を微調整する「電動ランバーサポート」、座ったまま背中を伸ばす「Omniストレッチ」、上位機の座面通気ファン「AirFlowモード」を駆動するため。
充電や電装故障が不安なら? 電気を使わない非電動モデル Omni SE が選べる。バッテリー充電不要で、8枚のフレキシブルパネル背もたれと5段階リクライニング(105°〜160°)、手動ダイヤル式ランバー調整を利用できる。
どのモデルを選ぶべき? 充電不要なら Omni SE、電動の基本構成(5段階リクライニング+改良座面)なら Omni Gen、座面通気(AirFlow)・3,000mAhバッテリー・金属脚なら Omni Pro、高身長・大柄(座面奥行52cm・推奨身長178〜200cm)なら Maxis Airflow。
保証や長期耐久性は? 日本公式の保証ポリシー(2026年8月改定)では チェアフレーム6年・電子部品2年。30日間返品保証(元箱保管等の条件あり)も用意されているが、10年単位の長期使用実績は今後蓄積される段階。

2. LiberNovoはどこの国のブランド? 成り立ちと世界展開

2-1. 2023年設立、DJI・Narwal出身のエンジニアが参画

LiberNovo(リベルノボ)は、2023年に設立された人間工学(エルゴノミクス)ワークチェアブランドです。日本国内向けのPR TIMES公式発表および日本公式サイトの特定商取引法表記では、運営法人名は LIBERNOVO HK CO., LIMITED、本社所在地は 香港(九龍・旺角)、製品の原産国は 中国 と案内されています。

ブランドの特徴は、従来の家具メーカーの延長ではなく、ロボティクスやスマートハードウェア出身のエンジニアリングチームが設計を主導している点にあります。創業者であるAlex Yan(Yanle)氏はロボット掃除機ブランド「Narwal(ナーワル)」の元CMOであり、ドローン大手の「DJI」での経験も持つ人物です。開発チームにはDJIやNarwal出身のエンジニアが参画し、150種類以上の背骨プロファイル計測と900日以上の研究開発を経て、第1弾モデル「LiberNovo Omni」が設計されたと公式発表されています。

2-2. KickstarterとMakuakeで支援が集まった背景

LiberNovoの名が広く知られるきっかけになったのは、2025年に日米で実施されたクラウドファンディングです。

  • 米国Kickstarter(2025年6月開始): メーカー公式発表によれば、60日間で約10,000人のバッカーから総額1,000万ドル(約13億円)以上の支援を獲得。
  • 日本Makuake(2025年10月14日〜12月16日実施): メーカー公式発表によれば、応援購入総額4.6億円以上を記録し、Makuakeのチェア関連プロジェクトとして歴代1位の実績を達成。

これほど大きな関心を集めた背景には、「仕事中は前傾〜直立で集中し、疲れたら160°まで倒してストレッチや休息をとる」という在宅ワーカー・クリエイターのニーズに対して、「動く背もたれ+電動ランバー調整+座ったままのストレッチ」という明確なコンセプトを提示したことがあります。ただし、クラウドファンディングの支援規模はあくまで「発売前の期待値やコンセプトへの注目度」を示すものであり、実際の製品品質や長期耐久性はこれとは別に実機レビューや使用報告から確認する必要があります。

2-3. デザイン賞の受賞と「10年単位の耐久性実績」は分けて考える

LiberNovo Omniは、2026年3月にドイツの国際的なデザイン賞である iFデザインアワード2026(iF DESIGN AWARD 2026)、続いて2026年4月に レッド・ドット・デザイン賞2026(Red Dot Award: Product Design 2026) および室内空気質の環境基準である GREENGUARD Gold認証 を取得しています(いずれもメーカー公式発表)。

POINT | 評価を切り分ける視点

国際的なデザイン賞の受賞やクラウドファンディングでの支援実績は、「製品コンセプト・造形・初期の機能設計が注目を集めたこと」を示す事実です。
ただし、それはオカムラ(Contessa)やHerman Miller(Aeron)のように「市場で10年〜15年以上使われ続けた長期耐久性の実績」や個々の体格への適合をそのまま保証するものではありません。2023年設立の新興ブランドである以上、「初期のコンセプト・機能設計への評価」と「今後数年〜10年単位で検証されていく長期耐久性」は切り分けて判断するのが誠実な見方です。


3. 海外の評判は? 好評な部分と気になる部分

日本より先に発送・一般販売が始まった北米・欧州市場では、主要テックメディアによる実機レビューや、数カ月〜1年間使用したユーザーの声が蓄積されています。なお、海外メディアでは2025年秋に公開された「初代Omni」のレビューと、2026年夏以降に別記事として公開された上位機「Omni Pro」や非電動機「Omni SE」のレビューが存在するため、初代モデルとProモデルの評価を混同しないよう分けて確認しましょう。

3-1. 海外主要メディア4誌の実機レビュー評価一覧(モデル別)

メディア・公開日 対象モデル・スコア 高く評価された点(Pros) 指摘された注意点(Cons)
Tom's Guide
2026年7月29日(SE単体)
2026年8月12日公開・8月13日更新(3モデル比較)
Omni SE / Omni / Omni Pro
Omni SE単体:4.0 / 5
・初代Omniから約1年間のシリーズ検証を通じ、背もたれの動的追従と座り心地を高く評価
・Omni SEは充電不要・電装故障の心配がなく「最も賢い選択」
・Omni Proの座面通気ファンとペットの毛が付きにくいGabriel生地が優秀
・Omni SEの手動ランバー調整ダイヤルが背面側でやや回しにくい
・標準モデル(SE/Omni)の伸縮生地はペットの毛が付きやすい
・小柄な人や160°後傾時はフットレスト併用を推奨
WIRED
2025年11月2日公開
Omni(初代)
スコア:7 / 10
・座面クッションと背もたれの快適性が非常に高い
・ヘッドレストの支えが良く、リクライニング角度の切り替えが容易
・ひじ掛けが不意にズレにくい
・「椅子にバッテリーが本当に必要か」という根本的な問い
・座面奥行きをスライド調整できず購入時のサイズ選択(45cm/48cm)になる
・電装部品の保証期間と新興ブランドの長期実績
PC Gamer
2025年9月11日公開
(初代Omniレビュー)
Omni(初代)
スコア:83 / 100
・細かい手動設定を繰り返さなくても座った瞬間から快適
・高密度座面クッションと首にフィットするヘッドレストが優秀
・電動ストレッチ機能が作業合間の気分転換に有効
・初代モデルはリクライニング固定が4段階で中間角度が少なめ
・電子部品の保証期間が2年と短い点
・ランバーサポートの高さ(上下位置)を独立して動かす機構ではない
PC Gamer
2026年7月8日公開
(Omni Pro独立記事)
Omni Pro
スコア:86 / 100
・張地ファブリックの質感と全体のビルドクオリティが初代から向上
・リクライニングロックが5段階へ増え、作業時の角度調整がしやすくなった
・座面通気ファンとバッテリー駆動が実用的で主張しすぎない
・座り心地の基本骨格自体は初代Omniから劇的な変化とまでは言えない
・上位モデルであっても電子部品の保証期間が引き続き2年である点
Tom's Hardware
2025年11月14日公開
(初代Omniレビュー)
Omni(初代)
スコア:4.5 / 5
・分割バックレストの柔軟な追従性と座面クッションの快適性が高い
・160°のフルリクライニングと背骨を伸ばすストレッチ機能がユニークで実用的
・バッテリー残量低下時やモーター故障時にランバー位置を動かせない電動依存性
・電子部品の保証が2年である点とランバーの上下独立調整がない点
Tom's Hardware
2026年9月10日公開
(Omni Pro独立記事)
Omni Pro
スコア:4.0 / 5
・座面内蔵の通気ファンが予想以上に効果的で長時間着座の熱こもり・蒸れを抑える
・5段階リクライニングへの進化と、電動機構を備えながら扱いやすい重量設計
・座面内部にファンユニットを収めているため、初代Omniと比べると座面クッションの厚みがやや減り硬めに感じられる
・ランバー調整がモーター依存で電子部品保証が2年である点

各メディアのレビュースコアや結論を見比べると、数値の上下そのものよりも「各レビュアーがどの評価軸を重視したか」の違いがよく分かります。したがって、スコア差はモデル間の絶対的な優劣を示すものではなく、重視する機能や座り心地の好みの違いとして読むのが適切です。

  • PC Gamerの評価軸(初代 83/100 → Omni Pro 86/100): 初代Omni(2025年9月11日公開)で課題に挙げていた4段階リクライニングがOmni Pro(2026年7月8日公開)で5段階へ細分化され、張地の質感や座面通気ファンが加わった「機能・ビルドクオリティの完成度」を高く評価しています。
  • Tom's Hardwareの評価軸(初代 4.5/5 → Omni Pro 4.0/5): 初代Omni(2025年11月14日公開)では純粋なクッションの厚みを高く評価していたのに対し、Omni Pro(2026年9月10日公開)では「座面ファンの排熱・防蒸れ効果は高いものの、座面内部にファンユニットを内蔵した分だけ初代よりフォームの厚みが抑えられ、やや硬めの座り心地になっている」という座面クッション厚と通気機構のトレードオフに着目しています。
  • Tom's Guideのシリーズ3モデル比較(2026年8月12日公開・2026年8月13日更新): Tom's Guideは、初代Omniのレビューを起点に約1年間にわたってLiberNovoシリーズを検証。その後Omni SEとOmni Proも試し、3モデルの長所と短所を比較しています。2年間の電装保証が切れた後のモーター故障リスクや充電の手間を気にせず基本の座り心地を得たい人には 非電動の「Omni SE」が最も賢い選択(Best value)、蒸れ対策の座面ファンと金属ベース、ペットの毛が付きにくいGabriel製ファブリックを求める人には 「Omni Pro」 が向いていると整理しています。

3-2. 海外ユーザー(Reddit)の実使用レポート|肯定3件・否定2件の具体例

海外のオフィスチェア・コミュニティ(Reddit r/OfficeChairs および r/LiberNovo)に投稿されている購入者レポートの中から、使用モデル・使用期間・評価理由と注意点が確認できる「満足して使用を続けている事例(3件)」と「返品・売却に至った事例(2件)」を並べて紹介します(※この件数構成は世論の比率や統計・支持率を示すものではなく、異なる使用経験を公平に紹介するための編集上の構成です)。

POSITIVE USER REPORTS|満足して使用を続けている事例(3件)

6カ月・10カ月・1年間の継続使用で快適性を評価している事例

肯定① 2026年9月14日投稿 | モデル:初代Omni(電動) | 使用期間:約1年間

「約1年使用して目立ったへたりや電動機構の不具合なし」

主な評価:Kickstarter期に購入してから丸1年使用した状態を写真付きで報告。ホワイト系外装の黄ばみや座面フォームの明らかな沈み込み・底付きは見られず、電動ランバー調整・ストレッチ機能・バッテリー持続時間も1年経過時点で正常に動作し、保証申請が必要な不具合は一度も起きていないとしています。

注意点:背もたれ生地にわずかな使用感がある程度と述べていますが、1年時点での個人報告であり、複数年〜10年単位の耐久性を保証するものではありません。

一次リンク:r/LiberNovo "My Libernovo Omni is one year old"(2026年9月14日) ↗
肯定② 2026年8月14日投稿 | モデル:初代Omni(電動) | 使用期間:約10カ月間

「10カ月使用で座面・外装はおおむね良好、調整に慣れて快適性が向上」

主な評価:毎日座って約10カ月経過した時点でも座面と外装の状態はおおむね良好で、日常使用への満足度は高いと報告。各部の調整に慣れ、とくに背もたれに体を預けてリラックスする使い方を覚えたことで、使い始めより快適性が向上したと評価しています。

注意点:唯一の不具合として「背面フレームの樹脂カバー部品が外れて紛失し、カスタマーサポートへ交換部品の発送を依頼した」と明記しています(サポートの対応速度自体は前年より改善していたと記載)。

一次リンク:r/LiberNovo "My Libernovo Omni after 10 months..."(2026年8月14日) ↗
肯定③ 2026年3月25日投稿 | モデル:初代Omni(電動) | 使用期間:約6カ月間(毎日5〜7時間)

「毎日5〜7時間・6カ月使用で座面のへたりや異音なし、電動調整を日常利用」

主な評価:1日5〜7時間、約6カ月間使用して座面の明確なへたりは報告されておらず、直立時は高め、後傾時は弱めるなど電動ランバー調整を日常的に利用。きしみ等の異音やバッテリー不具合もなく(充電は月1回程度)、以前は1〜2時間の着座で出ていた腰・背中・太ももの不快感が軽減したという本人の感想が綴られています。

注意点:投稿者自身も「6カ月は10年以上使われる椅子と比べれば短い」と述べているとおり、数年間の長期耐久性を保証する事例ではありません。

一次リンク:r/OfficeChairs "6 months with the LiberNovo Omni"(2026年3月25日) ↗
CRITICAL USER REPORTS|返品・売却に至った事例(2件)

座面奥行きやアームレスト・背もたれ位置の不適合で手放した事例

否定① 2026年6月18日投稿 | モデル:初代Omni(45cm座面) | 使用期間:約2.5カ月間(その後売却)

「45cm座面では浅く腰掛けている感覚が消えず、2.5カ月使用後に売却」

主な評価:身長約170cm(5'7")、以前はSteelcase Series 1を使用していたユーザー。背骨を伸ばすOmniストレッチ機能とヘッドレストの快適性自体は肯定的に評価しています。

注意点(売却の理由):注文直後に座面サイズ変更を連絡したものの返信前に発送済みとなり、45cm座面では約2.5カ月間使用しても「椅子の上に浅く乗っている感覚」や臀部・背中の違和感が解消されず、座面であぐらも組めないため最終的に売却したと報告しています。

一次リンク:r/LiberNovo "LiberNovo Omni Review after 2.5 months - do not buy"(2026年6月18日) ↗
否定② 2026年9月25日投稿 | モデル:Omni Gen(48cm座面) | 使用期間:16時間連続使用を含む初期期間(その後返品)

「座面の快適性は評価する一方、アームレストや背もたれが合わず返品」

主な評価:身長約178cm(5'10")・体重約115kg(250lbs)の短脚・長胴体型ユーザー。約16時間連続で座っても尾てい骨が痛くならない座面フォームとヘッドレストは非常に快適と高く評価しています。

注意点(返品の理由):①ひじ掛けの取り付け位置が後方寄りで前へ十分に引き出せない点、②長胴体型には背もたれがやや短く感じる点、③電動ランバーは自動追従ではなくボタンで固定位置を決める方式である点を理由に返品を決めたと報告しています。

一次リンク:r/OfficeChairs "LiberNovo Omni Gen review - ... terrible armrests"(2026年9月25日) ↗
ANALYSIS | 5件のユーザー事例から見える3つの判断軸

6カ月・10カ月・1年間の継続使用レポート(肯定①〜③)と、購入後に返品・売却へ至ったレポート(否定①・②)を合わせて読むと、次の3つの特徴が浮かび上がります。

  • 動的な背もたれと電動調整は、使い方が合う人には長期的な満足をもたらしている: 6カ月・10カ月・1年間使用しているユーザーの事例では、座面クッションの明らかなへたりや電動機構の致命的な故障は報告されておらず、直立作業と後傾リラックスで電動ランバー位置を使い分けたり、各部の調整を自分の体に合わせ込んだりすることで、日常的な快適性を維持しています。
  • 座面奥行きやアームレスト・背もたれ高の体格適合が満足度を左右する: 一方で、ストレッチ機能や座面クッション自体には好印象を持っていても、「座面奥行き(45cm / 48cm)が自分の脚長・座り方に合わない」「ひじ掛けの前後位置や背もたれ高が自分の体型(長胴体型など)に合わない」といった寸法面のミスマッチがあると、返品・売却に至るケースがあります。
  • 電動機構の利便性と、外装パーツ・長期耐久性は別の判断軸である: 10カ月使用例で報告されている背面樹脂カバー外れ(サポートから交換部品を手配)や、各ユーザーが「10年以上使われる椅子と比べればまだ検証途上」と付記しているように、電動機能の快適さと、外装パーツ・保証条件・数年単位の長期耐久性は切り分けて判断する必要があります。

※ここで紹介した「肯定3件・否定2件」は、異なる使用期間・体格・環境における体験談を紹介するための編集上の構成であり、レビュー全体の統計や実際の満足度分布・支持率を意味するものではありません。また、各投稿は個人の体験に基づくものであり、製品全体の性能や数年間の長期耐久性を保証するものではありません。なお、ここで紹介した5件は初代OmniとOmni Genの所有者による報告です。Omni ProやMaxis Airflowの長期使用評価を直接示すものではありません。


4. なぜオフィスチェアなのに電気が必要なのか

LiberNovoを初めて見た人が最も疑問に思うのが、「そもそもなぜオフィスチェアに電気(バッテリー)が必要なのか?」という点です。

ここを正しく理解するためには、LiberNovoの椅子が持つ機能を 「①電気を使わない機械的な姿勢追従(全モデル共通)」 と 「②モーターやファンを動かす電動機能(電動モデルのみ)」 に分けて見る必要があります。

IMPORTANT | よくある誤解の整理

LiberNovoの電動モデルは、「AIやセンサーが常時自動で姿勢を解析し、座っている間ずっとモーターが勝手に動き続ける椅子」ではありません。
日常の作業中に身体の動きに合わせて背もたれがしなる「動的サポート」自体は、電気を使わない機械構造(フレキシブルパネルと連動リンク機構)で行われています。電気を使うのは、あくまでボタン操作で腰の押し出し位置を変えるとき、電動ストレッチを行うとき、座面ファンを回すときの3つです。

MECHANISM ARCHITECTURE

図解:LiberNovoにおける「機械構造」と「電動機構」の役割分担

メーカー公式仕様をもとにCORE SPEC作成
電源不要(機械構造)
LAYER 1 | 機械的構造

動的背もたれ追従&リクライニング

8枚のフレキシブルパネルと連動リンクが、前傾〜後傾(105°〜160°)の姿勢変化に合わせて機械的にしなり、背中と腰を支える。

対象: 非電動 Omni SE を含む全モデル共通
要バッテリー(電動機構 ── ボタン操作時のみ駆動)
LAYER 2 | 電動アクチュエータ

① 電動ランバー + ② ストレッチ

ひじ掛けボタンでモーターを駆動。腰の押し出し量(前後位置)の微調整と、後傾時の5分間ストレッチを行う。

対象: Omni Gen / Omni / Omni Pro / Maxis
LAYER 3 | 電動遠心ファン

③ AirFlow(座面通気・排熱)

座面内部のファンによって、身体とクッションの間にこもる熱や湿気を排出し、蒸れを軽減する。風量は2段階で調整でき、離席時には自動停止する。

対象: 上位機 Omni Pro / Maxis Airflow のみ

4-1. なぜメッシュではなく「クッション座面+電動ファン(AirFlow)」なのか

高級オフィスチェアの多く(Aeron ChairやContessaのメッシュ座面モデルなど)は、蒸れ対策としてメッシュ座面を採用しています。それに対してLiberNovoがあえてクッション(多密度モールドフォーム)座面を採用し、上位機に電動ファン(AirFlow)を搭載しているのには設計上の理由があります。

日本公式FAQの説明によれば、LiberNovoの動的背もたれシステムと深いリクライニング(最大160°)を組み合わせる際、張りの強いメッシュ座面では特定の部位に圧力が集中しやすく、体圧を均等に逃がしにくいという課題がありました。そこで座面には太もも裏からお尻まで面で支える多密度クッションを採用し、クッション特有の「夏場や長時間着座時の熱こもり・蒸れ」を解決する手段として、上位モデル(Omni Pro / Maxis Airflow)に 座面内蔵ファン(AirFlowモード) を追加しています。

なお、日本公式製品ページの座面断面構造(Gabriel® Atlanticファブリック・シルクコットン綿・3Dサポートメッシュ・クッションフォーム・パンチングフォームの下部に吸気式の電動遠心ファンを配置)およびTom's Hardware・ドイツCHIP誌・国内GAME Watch等の実機レビューを照合すると、AirFlowは強い冷風を身体へ直接吹き付けるエアコンのような仕組みではなく、通気孔を設けた多層クッションと内蔵ファンによって、身体と座面の間にこもる熱気や湿気を吸引・排出し、座面温度の上昇と蒸れを抑える座面ベンチレーション機構として設計されています。

4-2. 充電方法とバッテリー持ちの目安(メーカー公式仕様)

「電動チェア」と聞くと、椅子の脚元から常にコンセントへ電源コードが伸びている姿を想像しがちですが、LiberNovoは 着脱式バッテリーパック(USB-C充電) で動作します。普段の作業中に電源ケーブルを繋ぎっぱなしにする必要はありません。

  • 充電方式: 本体からバッテリーパックを取り外し、USB-C(5V/2A)で充電(USB-Cケーブルは別売)。
  • モデル別のバッテリー容量と稼働時間の目安:
    • Omni Gen / Omni: 2,200mAh(フル充電まで約3時間40分。1日1回のOmniストレッチ+5回のランバー調整という標準的な使い方で約30日間が目安)
    • Omni Pro: 座面ファン(AirFlow)を駆動するため 3,000mAh バッテリーを搭載。メーカー公称の連続稼働時間は AirFlow弱モードで最大36時間(強モードで最大9時間)。
    • Maxis Airflow: 3,000mAh バッテリーを搭載。なお、AirFlow使用時の連続稼働時間は、2026年10月確認時点の日本公式製品ページ内で記載に差異があるため(同ページ中段の機能紹介では「弱モード:最大24時間駆動/強モード:最大10時間駆動」、同ページ下部のFAQ欄では「弱風モード:最大36時間/強風モード:最大9時間」と表記)、本記事では特定の数値へ断定せず未確定事項として扱います。

5. 電気を必要としないモデルもある|Omni SEの意味

ここまで読んで、「背もたれの柔軟な追従や160°リクライニングには惹かれるけれど、やっぱり椅子を充電するのは面倒」「2年保証が切れた後にモーターやバッテリーが壊れるリスクは避けたい」と感じた人もいるはずです。

その疑問に対するメーカー側の回答が、非電動モデルの 「LiberNovo Omni SE」 です。

NON-ELECTRIC MODEL | 充電不要の選択肢

LiberNovo Omni SEが「省いたもの」と「残したもの」

◎ 上位機と共通して残されている基本構造
  • 8枚のフレキシブルパネルによる動的背もたれ追従(Bionic FlexFit)
  • 5段階リクライニング(105° / 115° / 125° / 135° / 160°)
  • 3方向調整ヘッドレスト&4Dアームレスト
  • 購入時の座面奥行き選択(45cm / 48cm)
  • 手動ロータリーダイヤルによる腰部サポート調整(前後40mm)
✕ Omni SEから省かれた電動機能
  • ひじ掛けボタンによる電動ランバー調整(背面のダイヤルを手で回して調整する方式に変更)
  • 座ったまま背中を押し上げるOmniストレッチ機能
  • 座面内部の通気ファン(AirFlowモード)
  • バッテリーパックおよび電子基板(充電作業が一切不要)

つまりOmni SEは、単なる廉価版というよりも、「LiberNovoの背もたれ構造と160°リクライニングだけを純粋なメカニカルチェアとして取り出したモデル」と捉えることができます。前述のTom's Guideが約1年間にわたるLiberNovoシリーズ検証の結論としてOmni SEを「最も賢い選択(Best value)」に挙げたのも、電装部品の経年劣化リスクをゼロにしながら、LiberNovoならではの座り心地を得られるためです。

ただし注意点として、Omni SEのランバー調整ダイヤルは背もたれの後ろ側に配置されているため、電動モデルのように「座ったままひじ掛けのボタン一つで瞬時に押し出し量を変える」といった頻繁な微調整には向きません。


6. モデル比較|Omni SE・Omni Gen・Omni・Omni Pro・Maxis Airflow

2026年10月時点で、LiberNovo日本公式サイト(jp.libernovo.com)の製品一覧に掲載されている国内主要5モデル(Omni SE / Omni Gen / Omni / Omni Pro / Maxis Airflow)の仕様差を一覧表にまとめました(※海外サイトのみで案内されている非電動版「Maxis Manual」およびAirFlow非搭載の標準電動版「Maxis Electric」は、日本公式ストアの販売対象外のため本比較には含めていません)。

比較項目 Omni SE
(非電動・手動モデル)
Omni Gen
(現行電動スタンダード)
Omni(初代)
(初期電動モデル)
Omni Pro
(座面通気・上位機)
Maxis Airflow
(高身長・大型最上位)
駆動方式 完全手動(電源不要) 電動(バッテリー) 電動(バッテリー) 電動(バッテリー) 電動(バッテリー)
腰部調整(ランバー) 背面ロータリーダイヤル
(手動・前後40mm)
ひじ掛け電動ボタン ひじ掛け電動ボタン ひじ掛け電動ボタン ひじ掛け電動ボタン
Omniストレッチ なし あり(電動5分間) あり(電動5分間) あり(電動5分間) あり(電動5分間)
座面通気(AirFlow) なし なし なし あり(2段階・離席停止) あり(2段階・離席停止)
バッテリー容量 非搭載(充電不要) 2,200mAh(USB-C) 2,200mAh(USB-C) 3,000mAh(USB-C) 3,000mAh(USB-C)
リクライニング段階 5段階(105°〜160°) 5段階(105°〜160°) 4段階(105°〜160°) 5段階(105°〜160°) 5段階(105°〜160°)
座面奥行き 購入時に45cm / 48cm選択 購入時に45cm / 48cm選択
(6cm一体成形クッション)
購入時に45cm / 48cm選択
(5cm二分割クッション)
購入時に45cm / 48cm選択 52cm(大型固定)
推奨身長・耐荷重 158〜190cm / 136kg 158〜190cm / 136kg 158〜190cm / 136kg 158〜190cm / 136kg 178〜200cm / 181kg
張地・脚ベース 伸縮ファブリック
強化ナイロンベース
伸縮ファブリック
強化ナイロンベース
伸縮ファブリック
強化ナイロンベース
Gabriel® Atlantic生地
アルミダイキャスト脚
Gabriel® Atlantic生地
アルミダイキャスト脚

※2026年10月17日時点のLiberNovo日本公式サイト(jp.libernovo.com)公開仕様に基づきます。販売価格やキャンペーン、セット構成(StepSyncフットレスト同梱有無など)は時期により変動するため、最新情報は各公式製品ページでご確認ください。また、各モデルのカラーバリエーションやセット別の付属品構成も公式製品ページで確認できます。
※海外(グローバル版サイト)ではMaxisシリーズの非電動版「Maxis Manual」やAirFlow非搭載の標準電動版「Maxis Electric」も展開されていますが、2026年10月時点の日本公式ストアで販売されているMaxisシリーズは「Maxis Airflow」のみであるため、上記2モデルは比較対象から除外しています。

各モデルの外観と購入先を確認する

LiberNovoの国内主要5モデルは、電動機構や座面の大きさ、素材、細部の仕様が異なります。外観と主な違いを確認し、自分の使用目的に合うモデルを選んでください。価格・在庫・選択可能な仕様は公式販売ページで確認できます。

非電動 手動ダイヤル・充電不要
LiberNovo Omni SE(非電動モデル)の外観

LiberNovo Omni SE

電気を使わず、手動調整と動的な背もたれ構造を利用できる非電動モデル。充電や電子部品の故障リスクを避けたい人向け。

標準電動 5段階後傾・6cm座面
LiberNovo Omni Gen(標準電動モデル)の外観

LiberNovo Omni Gen

電動ランバー調整とストレッチ機能を備える標準的な電動モデル。初代Omniからの改良点も確認したい人向け。

初代 初期電動・4段階後傾
LiberNovo Omni(初代モデル)の外観

LiberNovo Omni(初代)

LiberNovoの初期電動モデル。現在のOmni Genとの違いや、現行販売状況を確認するための比較対象。

AirFlow 座面通気・アルミ脚
LiberNovo Omni Pro(AirFlow座面通気搭載モデル)の外観

LiberNovo Omni Pro

電動ランバー調整、ストレッチ、AirFlow座面通気機能を備える上位モデル。長時間作業と休憩の両立を重視する人向け。

大型モデル 座面52cm・耐荷重181kg
LiberNovo Maxis Airflow(大型座面52cmモデル)の外観

LiberNovo Maxis Airflow

大きめの座面と高い耐荷重を重視する人向けのMaxisシリーズ。体格との相性とAirFlow仕様を確認して選びたいモデル。

※初代OmniとOmni Genは同じ公式製品ページを参照します。販売状況と選択可能なモデルは遷移先でご確認ください(2026年10月時点の遷移先では、初期選択が「Omni Gen 45 cm」となっており、初代Omniは「Omni 45cm(説明書英語版)/ベーシックセット/スペースグレー」の1構成のみがバリエーション枠に残っています)。
※Maxis Airflowの遷移先ページ(日本公式ストア『LiberNovo Maxis Airflow 電動ワークチェア』)では、初期表示でMaxis Airflow(座面奥行き52cm)が選択されており、セット構成(ベーシック/スタンダード/プレミアム)とカラーを選択できます。

OFFICIAL STORE | 価格・在庫・セット構成の確認

LiberNovo国内主要5モデルの最新キャンペーン価格・在庫状況・セット構成を公式サイトトップから一覧で確認する

6-1. 「初代Omni」と「Omni Gen」は何が違うのか?

日本公式サイトの製品ページを見ると、「Omni」と「Omni Gen」が同じページ内のバリエーションとして並んでいるため迷いやすいですが、「Omni Gen」は2026年8月に登場した改良型スタンダードモデルです。初代Omniからの主な変更点は以下の3点です。

  • リクライニングが4段階から5段階へ細分化: 初代Omniは「105° / 120° / 135° / 160°」の4段階でしたが、Omni Genでは「105° / 115° / 125° / 135° / 160°」の5段階となり、作業姿勢で使いやすい115°・125°の中間角度が選べるようになっています。
  • 座面クッションの構造改良(5cm→6cm一体成形): 初代Omniの5cm二分割構造から、Omni Genではサポートプレートをフォーム内部に組み込んだ6cm一体成形クッションへ変更され、48cm座面では前方の支持プレートも延長されています。
  • ヘッドレストとアームレストの可動域拡大: アームレストの上下調整幅(8cm→9.68cm)や内幅(30〜47cm→30〜50cm)、ヘッドレストの前後調整幅が拡大されています。

そのため、今から標準的な電動モデルを選ぶのであれば、基本的には4段階の初代Omniではなく 5段階リクライニング対応の「Omni Gen」(または上位のOmni Pro)を基準に検討するのが合理的です。

6-2. 「Omni Pro」と「Maxis Airflow」の選び分け

  • Omni Proが向く人: 身長が158〜180cm前後(座面奥行き45cmまたは48cmが合う体格)で、長時間のPC作業による座面の蒸れをファン(AirFlow)で軽減したい人、耐摩耗性に優れペットの毛も付きにくいデンマークGabriel® Atlanticファブリックやアルミ合金ベースの質感を重視する人。
  • Maxis Airflowが向く人: 身長178〜200cmの高身長の人や大柄な体格の人(耐荷重181kg・座面奥行き52cm)、あるいは座面の上であぐらをかいたりゆったり座ったりするために広い座面と背もたれ、ロック機構付き大型アームレスト(内幅40〜60cm)を求める人。なお、身長178cm未満の人がMaxisを使う場合は座面が高め・深めになるため、公式でもフットレスト併用が推奨されています。

7. 電動チェアは従来の高級チェアより優れているのか

ここで冷静に考えておきたいのが、「LiberNovoのような電動ワークチェアは、オカムラ(Contessa Seconda)やHerman Miller(Aeron Chair)といった従来の高級オフィスチェアより優れているのか?」という問いです。

結論から言えば、両者は「上下関係」ではなく、重視している設計思想(価値軸)が異なります。

TRADITIONAL FLAGSHIPS

Contessa Seconda / Aeron Chairなどの強み

  • 長年の運用実績と部位別の長期保証体制: メーカー・製品・保証対象部位によって保証年数は異なるものの(例:オカムラはJOIFA基準に基づき構造体8年・可動部2年等、Herman Millerは最大12年保証※ガス圧シリンダー等の一部部品を除く)、オフィス家具メーカーとしての長年の修理・部品供給実績がある。
  • 電装部品がないシンプルさ: バッテリー充電が不要で、電子基板やモーターの寿命を気にする必要がない。
  • 前傾チルトや座面スライド調整: Aeron Chairの座面角度調整(前傾チルト機能搭載仕様)や、Contessa Secondaのレバー操作による座面奥行き調整(50mmの範囲で前後にスライド可能)など、作業姿勢を精密に合わせる機構が成熟している。
DYNAMIC & MOTORIZED

LiberNovo(Omniシリーズ / Maxis)の強み

  • 作業から160°仮眠・ストレッチまで一脚で完結: 従来のオフィスチェアでは難しい160°の深いリクライニングと、座ったまま腰・背中を伸ばすOmniストレッチを備える。
  • 分割パネル背もたれの柔軟な追従: 姿勢を崩したりひねったりした際にも、8枚のパネルが背中に追従しやすい。
  • クッション座面+座面通気(Pro / Maxis): メッシュの硬い外枠が苦手な人でも、クッションの体圧分散と座面内蔵ファンによる排熱・蒸れ対策を両立できる。
CROSS-BRAND COMPARISON | 他社フラッグシップとの横断比較

「LiberNovoだけでなく、オカムラ Contessa Seconda、Herman Miller Aeron Chair、Ergohuman PRO2も含めて、自分の作業姿勢(前傾・直立・後傾)にどれが合うか比較したい」という方は、筆者が初代コンテッサを17年間使用した基準から4モデルを比較した以下の記事をご覧ください。

クリエイター向けオフィスチェアおすすめ4選|長時間PC作業・前傾姿勢で比較 →

8. 購入前に確認したいのは保証・返品・修理対応

高価格帯のワークチェアをオンラインで購入する際、スペック以上に確認しておきたいのが「保証期間」「サイズが合わなかった場合の返品条件」、そして「購入前に試座できる場所があるか」です。日本公式サイトの規約・発表(2026年10月確認)をもとに、重要なポイントを整理します。

8-1. 日本公式の保証期間は「フレーム6年・電子部品2年」

LiberNovo日本公式サイトの保証ポリシー(2026年8月14日改定)では、保証期間は次の2区分に分かれています。

  • チェアフレーム(電子部品を除く構造部):6年間の限定保証(※2026年8月に従来の5年から6年へ延長され、Makuake・Kickstarter・公式ストア等の既存購入者にも自動適用される旨が公式発表されています)
  • 電子部品(バッテリー、電動アクチュエーター、配線など):2年間の限定保証

※海外メディアのレビュー記事(米国版基準)では「フレーム5年/電子部品2年」と記載されている場合がありますが、日本公式ストアでは上記のとおり フレーム6年/電子部品2年 と案内されています。構造体については6年の保証がある一方、モーターやバッテリーなどの電装系は2年保証である点を理解したうえで選ぶことが大切です。

8-2. 30日間返品保証の条件と「元箱保管」の注意点

LiberNovo日本公式サイトでは、商品到着後 30日以内であれば返品・返金が可能(返送料はメーカー負担) という試用期間に近い制度が設けられています。実店舗での試座が難しい地域の人にとっては心強い制度ですが、「無条件でどんな状態でも全額返金される」わけではない点に注意が必要です。

CHECKLIST | 日本公式「30日間返品」の主な適用条件(2026年10月確認)
  • 商品到着後30日以内の申請: 返品承認後、15日以内に指定倉庫へ着払いで返送する必要があります。
  • 状態と付属品: 「未使用に近い状態」であり、すべての部品・付属品・同梱物が揃っていることが条件です。明確な使用痕や部品の欠品がある場合は、返金額から最大15%の再整備・手数料が差し引かれる場合があります。
  • 元の梱包箱(元箱)の保管が重要: 返送には原則としてお届け時の「元の梱包箱(元箱)」を使用する必要があります。元箱を処分してしまった場合は、返送用ボックス代(税込3,999円)が自己負担となります。サイズが合うか確認する最初の数週間は、外箱を捨てずに保管しておくことを強くおすすめします。
  • サイズ・モデル交換について: 45cmと48cmの座面サイズ変更など、別モデルへの直接交換には対応していないため、一度返品手続きを行ってから再注文する流れになります。また、セール品等で「返品不可」と明記された商品は対象外です。

8-3. 国内での試座・実機展示について(渋谷「&count」ほか)

「45cmと48cmの座面奥行きの違いや、電動モデル(Omni Gen)と非電動モデル(Omni SE)の差を実際に座って確かめたい」という場合、国内の一部提携スペース・店舗で実機展示が案内されています。

2026年9月14日付のLiberNovo日本公式発表(公式ブログ記事 ↗)では、東京・渋谷の 「ガジェット体験空間 &count(エンカウント)」(東京都渋谷区渋谷1-7-2 VORT渋谷 east II 3F)にて、Omni Gen(座面奥行き48cm) と Omni SE(座面奥行き45cm)(および同発表内の店舗一覧ではOmni Pro 45cmも併記)の体験展示を開始したことが案内されています。同発表ページでは「完全予約制(無料)」「営業時間 11:00〜19:00(定休日:火曜・水曜)」と記載されているほか、東京(丸の内)・大阪(梅田)・福岡(六本松)の蔦屋書店/TSUTAYA BOOKSTOREでの展示モデル情報も掲載されています。

※ご注意:上記は2026年9月14日時点のメーカー公式発表ページに基づく情報です。来店時点での展示継続状況、展示モデルや座面サイズ(45cm / 48cm)の入れ替え、最新の営業時間・定休日・事前予約の方法については予告なく変更される場合があるため、訪問前に必ずLiberNovo公式発表ページおよび各店舗の予約案内ページで最新状況をご確認ください。


9. CORE SPECの結論|電動か非電動か。自分の作業で考える

LiberNovoは、「オフィスチェアに電動ランバーとストレッチ、座面通気(AirFlow)を組み合わせる」という新しいアプローチで注目を集めたブランドですが、同時に非電動の「Omni SE」を用意していることで、ユーザーの現実的な不安にも選択肢を残しています。

最後に、自分の作業スタイルと優先順位からどの選択肢が合うかを整理します。

CHOICE 01 | 非電動・シンプル派

充電や電装故障を気にせず使いたい → Omni SE

8枚のフレキシブルパネルによる背もたれ追従と105°〜160°の5段階リクライニングに魅力を感じるものの、バッテリー充電や2年保証後の電装リスクは避けたい人に最も合理的な選択肢です。

CHOICE 02 | 電動スタンダード派

電動ランバー調整とストレッチを使いたい → Omni Gen

ひじ掛けボタンでの細かな腰部サポート調整と、座ったまま背中を伸ばすOmniストレッチを日常的に活用したい人に。5段階リクライニングと6cm一体成形クッションを備えた現行標準モデルです。

CHOICE 03 | 蒸れ対策・質感重視派

長時間着座の蒸れも抑えたい → Omni Pro

クッション座面の快適さに加え、座面内蔵ファン(AirFlowモード)、3,000mAh大容量バッテリー、アルミ合金ベース、ペットの毛が付きにくいGabriel製ファブリックまで揃えたい人に向きます。

CHOICE 04 | 高身長・大柄・広座面派

身長178cm以上・広い座面が欲しい → Maxis Airflow

座面奥行き52cm・耐荷重181kg・大型背もたれ・ロック機構付きアームレストを備え、Omniシリーズ(45cm/48cm)では座面が浅く感じる高身長クリエイターに適した最上位モデルです。

OFFICIAL STORE | 日本公式サイト

各モデルの最新仕様・座面サイズ(45cm / 48cm / 52cm)・保証条件を確認する

LiberNovo日本公式サイトでは、Omni SE・Omni Gen・Omni Pro・Maxis Airflowの詳細スペックやサイズガイド、30日間返品・6年フレーム保証の最新条件を確認できます。

※購入前に座面奥行きサイズ(45cm / 48cm / 52cm)、保証区分(フレーム6年・電子部品2年)、30日間返品の適用条件(元箱保管等)を公式サイトでご確認ください。

よくある質問

LiberNovoはどこの国のブランドですか? +
LiberNovoは2023年に設立された人間工学ワークチェアブランドです。日本向け公式発表では、会社名はLIBERNOVO HK CO., LIMITED、本社所在地は香港、製品の原産国は中国と案内されています。DJIやNarwal出身のエンジニアが開発に参画しています。
なぜオフィスチェアなのに電気やバッテリーが必要なのですか? +
電動モデルでは、背骨のカーブに合わせて腰の押し出し量を微調整する「電動ランバーサポート」、座ったまま背中と腰を伸ばす「Omniストレッチ」、さらに上位モデルでは座面内部のファンで熱や湿気を排出する「AirFlowモード」を動かすためにバッテリーを使用します。
充電が切れたら椅子として使えなくなりますか? +
背もたれが多分割構造で身体の動きにしなる基本構造やリクライニング自体と、モーターを使う電動ランバー調整・ストレッチ・座面ファンは役割が分かれています。充電を気にせず使いたい場合は、最初から電気を使わない非電動モデル「Omni SE」を選ぶ方法もあります。
電気を使わないモデルはありますか? +
はい。日本公式サイトでは非電動モデルの「Omni SE」が販売されています。充電やバッテリーは不要で、手動のロータリーダイヤルで腰部サポート(前後40mm)を調整します。8枚のフレキシブルパネルによる動的背もたれや5段階リクライニング(105°〜160°)は利用できます。
Omni SE、Omni Gen、Omni Pro、Maxis Airflowはどれを選べばよいですか? +
充電不要でシンプルに使いたいならOmni SE、電動ランバーサポートとOmniストレッチを標準構成で使いたいならOmni Gen、座面通気ファン(AirFlow)・3,000mAhバッテリー・アルミ合金ベースまで重視するならOmni Proが候補になります。身長178cm以上や体格が大きく、座面奥行き52cm・耐荷重181kgの余裕が欲しい場合はMaxis Airflowを確認してください。
LiberNovoの保証期間は何年ですか? +
日本公式の保証ポリシー(2026年8月改定)では、チェアフレーム(電子部品を除く)は6年間、電子部品は2年間の限定保証と案内されています。伝統的な高級オフィスチェアの長期保証とは構造や保証区分が異なるため、電子部品が2年保証である点も含めて比較することをおすすめします。
📚 参考資料・メーカー一次情報・海外実機レビュー(2026年10月17日確認)

※仕様、保証内容、返品条件、販売ラインナップ、国内展示店舗の営業・展示状況は確認時点の公開情報に基づくものであり、メーカーや店舗により予告なく変更される場合があります。

メーカー公式情報・プレスリリース
第三者メディア実機レビュー・海外ユーザー体験報告

この記事の編集・執筆

生成AI、映像制作、3DCG、リアルタイム表現を扱うクリエイターが、メーカー一次情報と海外実機レビューの検証をもとに執筆しています。

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