マウスコンピューターのPCを検討していると、迷いやすいのが「DAIVとG TUNEのどちらを選ぶか」です。
DAIVはクリエイター向け、G TUNEはゲーミング向けという位置づけですが、実際の現行モデルを見ると、同じCPU・同じGeForce RTX・同じメモリ容量を搭載している構成も少なくありません。
では、同じRTX 5070 TiやRTX 5090を搭載しているなら、何が違うのでしょうか。
結論から言うと、DAIVとG TUNEは性能の上下関係で選ぶブランドではありません。
DAIVは制作環境としての運用性やNVIDIA Studio認定、ストレージ拡張などを重視した設計。一方のG TUNEは、ゲームや配信を想定した冷却構成や筐体設計が特徴です。
そして重要なのは、「DAIVの方が高い」「G TUNEの方が安い」とも限らないことです。2026年9月28日時点の現行モデルを、同じGPU帯で比較してみます。
30秒で判断|DAIVとG TUNE、どちらを選ぶ?
ブランドのイメージではなく、用途と重視する要素から絞り込みます。
DAIVが候補になりやすい人
- Premiere Pro、After Effects、DaVinci Resolve、Blenderなど制作が中心
- NVIDIA Studio認定モデルを選びたい
- HDDなどを追加しながら長期間使いたい
- PC本体を移動しやすいキャスター付き筐体に魅力を感じる
- ゲームもするが、主用途は制作・AI・3DCG
G TUNEが候補になりやすい人
- ゲームを主用途にする
- ゲーム配信も行う
- 大型ラジエーターによるCPU冷却を重視する
- 強化ガラスを使ったゲーミングPCらしい筐体が好み
- 制作も行うが、主用途はゲーム
目次
DAIVとG TUNEは、そもそも何が違う?
どちらもマウスコンピューターが展開するPCブランドです。
DAIVは、映像制作、動画編集、3DCG、CAD、写真、イラスト、DTPなどを想定したクリエイター向けブランドです。公式にも「クリエイターによる、クリエイターのためのPC」と位置づけられています。
一方のG TUNEは、ゲーム、eスポーツ、ストリーマー、ゲーム推奨モデルなどを中心に展開するゲーミングPCブランドです。プロゲーマーやeスポーツチームなどから得たフィードバックを製品開発へ反映すると説明されています。
ただし、これはあくまでブランドの設計思想です。実際の性能は、
- CPU
- GPU
- メモリ
- SSD
- 電源
- 冷却
- ケース
- ドライバー
といった個別構成で決まります。そのため「動画編集ならDAIVだから速い」「ゲームならG TUNEだから速い」と単純には言えません。一般的なクリエイターPCとゲーミングPCの考え方については「ゲーミングPCとクリエイターPCの違い」も併せて確認してください。
RTX 5070 Tiで比較|中身は驚くほど近い
比較しやすいのが、Core Ultra 7 270K PlusとRTX 5070 Tiを搭載するモデルです。
DAIV FX-I7G7T vs G TUNE FZ-I7G7T
| 項目 | DAIV FX-I7G7T | G TUNE FZ-I7G7T |
|---|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 270K Plus | Core Ultra 7 270K Plus |
| GPU | RTX 5070 Ti 16GB | RTX 5070 Ti 16GB |
| RAM | 32GB DDR5 | 32GB DDR5 |
| SSD | 1TB Gen4 | 1TB Gen4 |
| チップセット | Z890 | Z890 |
| Thunderbolt 4 | 2ポート | 2ポート |
| LAN | 10GbE | 10GbE |
| 電源 | 850W GOLD | 850W GOLD |
| CPU水冷 | 240mm | 360mm |
| 3.5インチ共用ベイ | 2基 | 1基 |
| 筐体仕様 | ブラック・キャスター付属 | グレー・強化ガラス |
| NVIDIA Studio認定 | あり | 比較モデルには認定表記なし |
| 価格(確認時) | 604,800円~ | 619,800円~ |
※ 価格・仕様・購入状況最終確認:2026年9月28日。価格は税込の公式WEB販売価格です。標準モデル同士の比較であり、限定モデル・アウトレットは別途記載しています。本記事の価格は、特記のない限りマウスコンピューター公式サイトの税込WEB販売価格です。BTOカスタマイズ、在庫、セールにより変動します。
標準モデル同士で比較すると、2026年9月28日の公式ページ確認時点では、DAIV FX-I7G7Tが604,800円(税込)、G TUNE FZ-I7G7Tが619,800円(税込)で、標準モデル同士ではDAIVの方が15,000円安い状態です。主要なCPU・GPU・RAM・SSDは同じです。
大きく違うのは冷却と筐体です。
DAIVは240mmラジエーターのCPU水冷、G TUNEは360mmラジエーターを採用しています。
一方、DAIVは3.5インチ共用ベイを2基持ち、G TUNEは1基です。DAIVにはキャスターが付属し、G TUNEは強化ガラスサイドパネルを採用しています。
つまり同じRTX 5070 Tiでも、
- DAIVは制作機としての運用・ストレージ拡張を意識した設計
- G TUNEは冷却とゲーミングPCらしい筐体を意識した設計
という違いが見えてきます。RTX 5070 TiからRTX 5080へ上げる意味は「RTX 5070 Ti vs RTX 5080」でも比較しています。
G TUNE TGS2026出展記念モデル(499,800円 / 64GB RAM)
通常モデル同士ではDAIVが15,000円安い一方、現在はG TUNEにTGS2026出展記念モデル第1弾が存在します。
DAIV FX-I7G7Tの604,800円(税込)と比べると、G TUNE記念モデルの方が105,000円安く、標準メモリも32GBではなく64GBです。また、同じG TUNE FZ-I7G7T内でも標準モデル(619,800円)と記念モデルでは確認時点で120,000円の差があります。限定モデルの有無によって価格関係は大きく逆転するため、ブランド名だけで価格優位を判断しないことが重要です。
RTX 5070 Tiの現行モデルを確認する
ストレージ拡張や制作運用を重視するならDAIV、360mm大型水冷を重視するならG TUNEの最新構成を確認してください。
DAIV現行モデルを見る
キャスター付属筐体・NVIDIA Studio認定・ストレージ拡張性を備えたクリエイター向け構成。
G TUNE現行モデルを見る
360mm大型水冷ラジエーター・強化ガラスサイドパネルを備えたゲーミング向け構成。
RTX 5090で比較|掲載価格ではDAIVが16万円安いケースもある
さらに興味深いのがRTX 5090です。
DAIV FX-I7G90 vs G TUNE FZ-I7G90
| 項目 | DAIV FX-I7G90 | G TUNE FZ-I7G90 |
|---|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 270K Plus | Core Ultra 7 270K Plus |
| GPU | RTX 5090 32GB | RTX 5090 32GB |
| RAM | 64GB | 64GB |
| SSD | 2TB Gen4 | 2TB Gen4 |
| 電源 | 1200W Platinum | 1200W Platinum |
| CPU水冷 | 240mm | 360mm |
| 筐体仕様 | ブラック・キャスター付属 | グレー・強化ガラス |
| NVIDIA Studio認定 | あり | 比較モデルには認定表記なし |
| 確認時価格 |
1,199,800円~ (通常 1,339,800円 / TGS2026出展記念セール) |
1,359,800円~ |
| 購入状況 | 購入可能 | 購入可能 |
※ 価格・購入状況最終確認:2026年9月28日。価格は税込の公式WEB販売価格です。確認時点では両モデルとも公式サイトから購入可能です。DAIV FX-I7G90のTGS2026出展記念セールは2026/10/07 10:59終了予定です。
DAIV FX-I7G90は、2026年10月7日10:59までのTGS2026出展記念セールで、通常1,339,800円(税込)から1,199,800円(税込)へ値下げされています。
G TUNE FZ-I7G90は1,359,800円(税込)です。
2026年9月28日の再確認時点では、DAIV FX-I7G90・G TUNE FZ-I7G90ともに公式サイト上で購入可能です。
掲載価格ベースの比較では、確認時点ではDAIVの方が160,000円安い計算になります。
これは重要なポイントです。「ゲーミングPCの方が余計な制作向け要素がなく安い」とは限りません。セールや掲載価格の設定によっては、Studio認定のDAIVの方が安くなることもあります。
ただし、これは期間限定セールが適用された時点での差です。「DAIVの方が常に16万円安い」というわけではありません。セール終了後には通常価格ベースの比較へと戻るため、DAIVとG TUNEはブランドイメージから価格を推測するのではなく、購入時の現行モデルを直接比較する必要があります。最上位GPUの全体動向は「RTX 5090搭載BTOおすすめ比較」でも解説しています。
RTX 5080でも基本構造は同じ
RTX 5080でも、Core Ultra 7 270K Plus、32GB RAM、1TB SSDという近い構成があります。
2026年9月28日の再確認時点では、DAIV FX-I7G80は674,800円(税込)で品切れ表示、G TUNE FZ-I7G80は699,800円(税込)で購入可能でした。
価格だけならDAIVが25,000円安いものの、確認時点ではDAIV側が品切れ、G TUNE側は購入可能です。同じGPUでも、購入時点の在庫状況まで含めて判断する必要があります。RTX 5080搭載BTOの在庫や他社状況は「RTX 5080搭載BTOおすすめ比較」で追跡しています。
同じRTXなら、GPU性能そのものはブランドで変わる?
同じCPUと同じGeForce RTXを搭載している場合、DAIVだからGPUそのものの演算性能が高くなるわけではありません。
差が出る可能性があるのは、
- 冷却機構(240mm水冷か、360mm水冷か)
- 電力設定
- ケース内温度とエアフロー
- メモリ容量・動作クロック
- SSDの転送速度
- ドライバー(StudioかGame Readyか)
- 長時間負荷時のサーマルスロットリング挙動
といった周辺条件です。PCの冷却設計の違いが長時間高負荷に与える影響については「高性能PCの冷却設計」で詳しく解説しています。
そのため、DAIVとG TUNEを比較するときは「クリエイターPCかゲーミングPCか」より、具体的な構成差を見ることが重要です。
NVIDIA Studio認定は何が違う?
現行のDAIV FX-I7G7TやFX-I7G90には「NVIDIA Studio 認定PC」と明記されています。
NVIDIAはStudio Driverについて、動画編集、アニメーション、写真、グラフィックデザインなど主要なクリエイティブアプリを幅広くテストし、性能・安定性・機能性を重視したドライバーと説明しています。
ただし、これを「G TUNEではクリエイティブ作業ができない」と解釈するのは間違いです。
NVIDIA自身も、Game Ready DriverとStudio Driverのどちらでもゲームとクリエイティブアプリを動かせると説明しています。ゲームの最新対応を優先するならGame Ready、制作時の安定性を重視するならStudioという違いです。
Game Ready Driverは最新ゲームへの迅速な対応を重視し、Studio Driverは主要クリエイティブアプリでの安定性や検証を重視します。どちらのドライバーでもゲームとクリエイティブアプリを利用できます。
したがってStudio認定は、GPUの格が上がるというより、制作環境として選ぶ際の安心材料の一つとして考えるのが適切です。
DAIVはゲームに向かない?
はい。GeForce RTXを搭載するDAIVでもゲームに利用できます。
同じGeForce RTX 5070 TiやRTX 5090を搭載しているのであれば、そのGPUのゲーム性能を利用できます。ただし、実際のフレームレートはゲームタイトル、解像度、画質設定、CPU、冷却条件などによって変わります。
そのため、「DAIVだからゲーム性能が大きく低い」とブランド名だけで判断するのは適切ではありません。
ゲーム中心ならG TUNEの360mm水冷やゲーミング用途を意識した設計に意味がありますが、動画編集や3DCGを中心にしながらゲームもするのであれば、DAIVも有力な選択肢になります。
G TUNEで動画編集・Blender・生成AIはできる?
必要なスペックを満たす構成であれば、動画編集・Blender・生成AIにも利用できます。
現行のG TUNE FZシリーズにはRTX 5070 Ti、RTX 5080、RTX 5090といった高性能GPUが搭載され、64GBメモリ構成のモデルもあります。メモリ容量の選択基準については「メモリ64GB vs 128GBの選び方」も参考にしてください。
同じRTXを搭載しているのであれば、CUDAを利用する生成AIやBlender、動画編集でもGPU性能を利用できます。
G TUNEだから制作に使えないのではなく、ゲームを主軸に設計されたPCを制作にも使うという考え方です。ただし、制作アプリの種類や扱うプロジェクト規模によって求められるCPU、RAM容量、VRAM容量、SSD速度などの必要スペックは異なるため、個別構成の確認が必要です。
DAIV / G TUNE を選びやすいケース
DAIVを選びやすいケース
- Premiere Pro / After Effects / DaVinci Resolveが中心
- Blenderや3DCG制作が中心
- 写真・映像素材を大量に扱う
- ローカルAIも制作工程の一部として使う
- NVIDIA Studio認定を重視する
- 3.5インチベイでHDDなどを追加して制作データを保存したい
- PCを仕事道具として長期間運用したい
特に「ゲームもするクリエイター」であれば、DAIVだからゲーム用途を諦める必要はありません。
G TUNEを選びやすいケース
- ゲームが主用途
- 高フレームレートで長時間プレイする
- ゲーム配信をする
- 360mm大型水冷に魅力を感じる
- 強化ガラスパネルによるPCの外観を重視する
- 制作は副用途
G TUNEは公式にも、ゲーム、eスポーツ、配信などを中心としたブランドとして展開されています。
結論|「クリエイターならDAIV」で終わらせない
DAIVとG TUNEの違いは確かにあります。しかし、現行モデルを比較すると、CPU・GPU・メモリ・SSD・チップセット・I/Oなど共通する部分も非常に多くあります。
そのため、制作ならDAIV、ゲームならG TUNEだけでは判断しきれません。
CORE SPECでは、次の順番で判断することをおすすめします。
- 必要なGPUを決める(RTX 5070 Ti、RTX 5080、RTX 5090など)
- 同じGPUのDAIVとG TUNEを探す
- RAM・SSDの容量を揃えて比較する
- 冷却(240mm vs 360mm)と拡張性(ベイ数・キャスター)を見る
- 最後に現在価格とセール状況を見る
特にAI・3DCG・動画編集とゲームの両方を行う人は、ブランド名よりもその時点で売られている具体的な構成を見た方が合理的です。
RTX 5070 Tiの標準モデル同士ではDAIVが15,000円安い一方、現在はG TUNEに64GBメモリを搭載したTGS2026記念モデルが499,800円(税込)で存在し、DAIV FX-I7G7Tより105,000円安くなっています。一方、RTX 5090ではTGS2026出展記念セール中のDAIVがG TUNEより160,000円安く、どちらも購入可能な状態です。さらにRTX 5080では掲載価格こそDAIVが25,000円安いものの、確認時点ではDAIVが品切れ、G TUNEのみ購入可能でした。
このように、価格優位は「DAIVだから」「G TUNEだから」で固定されません。限定モデル、セール、在庫を含め、購入時点の具体的な構成を見ることが重要です。「クリエイターPCは高い」「ゲーミングPCはコスパがいい」という固定観念ではなく、同じGPUにいくら払い、何が付いてくるのか、今買える在庫はあるのかで判断する。それがDAIVとG TUNEを比較するときの最も重要なポイントです。
よくある質問
DAIVとG TUNEでは、同じGPUなら性能は同じですか? +
CPU・GPUが同一なら基本性能は近くなりますが、冷却、電力設定、メモリ、ケース内部温度などによって長時間負荷時の挙動に差が出る可能性があります。ブランド名だけで性能差を判断せず、個別構成を確認してください。
DAIVでもゲームはできますか? +
できます。GeForce RTXを搭載するDAIVならゲームでもGPU性能を利用できます。制作を中心にゲームも行う人には有力な選択肢です。実際のフレームレートはゲームタイトルや設定、CPUなどの構成によって異なります。
G TUNEでも動画編集やBlenderはできますか? +
必要なCPU・GPU・メモリ・ストレージを備えた構成であれば利用できます。GeForce RTXを搭載するG TUNEでは、動画編集、3DCG、CUDAを利用する生成AIなどでもGPU性能を利用できます。
DAIVのNVIDIA Studio認定は重要ですか? +
制作環境の安定性を重視する場合には判断材料になります。ただし、Studio認定PCでなければ制作アプリが動かないという意味ではありません。
DAIVとG TUNEはどちらが安いですか? +
モデルと時期によって変わります。2026年9月28日時点では、RTX 5070 Tiの標準モデル同士ではDAIVが15,000円安い一方、G TUNEには64GBメモリ搭載のTGS2026記念モデルが499,800円(税込)であり、DAIVの標準モデルより105,000円安い状態です。RTX 5090ではセール中のDAIVがG TUNEより160,000円安くなっています。購入直前に、限定モデル・セール・在庫を含めて現在価格を比較してください。
🧭 他のブランドも含めて比較し直したい方へ
他の二択も含めて候補を見直したい場合は、ブランドVSシリーズから別の比較へ進めます。主要ブランドから候補を整理し直したい場合は、高性能PCブランド比較も確認してください。
サイコム・DAIV・GALLERIA・Astromeda・Alienwareから、まず候補を絞る。
冷却・静音・構成設計か、制作環境・保証・サポートか
深い構成設計か、選びやすさ・導入しやすさか
制作用途への最適化か、汎用ハイパフォーマンスか
知名度・即納・周辺機器か、実売セール価格か
尖った独自冷却・極静音か、老舗の信頼感・手堅いパーツ選定か
セールのコスパ最優先か、パーツ品質・信頼性重視か
冷却・静音・パーツ構成を詰めるか、条件の良い完成構成を買うか
買いやすさ・サポートを取るか、パーツ構成への納得感を取るか
高負荷向けの深い構成設計か、用途・価格・デザインからの選びやすさか
パーツ型番指定・ケース自由度か、静音・デュアル水冷の運用完成度か
クリエイター制作運用のDAIVか、360mm冷却・ゲーム設計のG TUNEか
外資系プレミアムゲーミングPCの二択
ブランド体験か、国内BTOの合理性か
完成されたブランドPCか、構成を詰めやすい国内BTOか
注文時カスタマイズのAlienwareか、購入後の拡張性を楽しむROGか
ROGの総合完成度か、Raiderの性能構成の明快さか
完成されたブランド体験か、GPU実務性能と国内サポートか
ブランド体験か、制作環境・仕事道具か
ブランド体験か、構成品質・冷却・静音か
