COLUMN — 計算資源

GMKtec EVO-X2とEVO-X3はどちらを選ぶ?|
Ryzen AI Max+ 395・128GBミニPCを比較【2026年】

公開: 2026.09.30 | 更新: 2026.09.30 広告・PR

Ryzen AI Max+ 395と128GB共有メモリを搭載するGMKtec EVO-X2とEVO-X3。同じ128GB+2TBなら差額は約2.5万円です。AI性能の中心であるCPU・GPU・メモリ仕様は共通しつつ、価格、OCuLink、SSD、USB4、I/O、筐体設計の違いからどちらを選ぶべきか整理します。

GMKtec EVO-X2とEVO-X3の比較イメージ
※画像はイメージです。実際の製品・システム構成とは異なる場合があります。

Ryzen AI Max+ 395と128GBの大容量メモリを搭載するGMKtec EVO-X2。
そして、その後に登場したEVO-X3。

名前だけを見ると、
「EVO-X3はEVO-X2の上位モデルなのでは?」
と思うかもしれません。

しかし、実際の違いはそれほど単純ではありません。

両モデルとも、

  • AMD Ryzen AI Max+ 395
  • Radeon 8060S
  • 128GB LPDDR5X-8000
  • Wi-Fi 7
  • 2.5GbE
  • デュアルM.2

というローカルAIの中心部分はかなり共通しています。

EVO-X3の大きな違いは、
OCuLinkを持つこと。
そして、4TB SSD構成や異なる筐体・冷却設計を選べることです。

つまり、
「EVO-X3だからローカルLLMが大幅に速い」
という比較ではありません。

CORE PRINCIPLE

単体で完結させるか、外へ拡張するか

CORE SPECでは、
同じ128GB AI PCを、単体で完結させるのか。それとも将来、外へ拡張するのか。
という違いで考えます。

30秒で分かる:EVO-X2とEVO-X3の違い

項目 GMKtec EVO-X2 GMKtec EVO-X3
CPU Ryzen AI Max+ 395(16C/32T) Ryzen AI Max+ 395(16C/32T)
GPU Radeon 8060S(40 CU) Radeon 8060S(40 CU)
メモリ選択肢 64GB / 128GB LPDDR5X 128GB LPDDR5X(標準)
128GB+2TB価格 583,000円 607,999円(差額 24,999円)
4TB完成構成 現行選択肢では未確認 649,100円
M.2スロット 2スロット(PCIe 4.0 x4) 2スロット(PCIe 4.0 x4)
最大内部ストレージ 最大16TB 最大16TB
有線LAN 2.5GbE 2.5GbE
Wi-Fi / Bluetooth Wi-Fi 7 / BT 5.4 Wi-Fi 7 / BT 5.4
OCuLink なし あり(PCIe Gen4 x4)
USB4 2ポート 1ポート
DisplayPort あり 公式仕様表ではなし(HDMIのみ)
SDカードスロット あり 公式仕様表ではなし
筐体寸法 / 重量 193 × 185.8 × 77 mm(ボックス型) 353 × 186 × 41 mm(薄型横長・約2.3kg)
向いている使い方 AI専用機として完結 外部拡張も考える

※価格は2026年9月30日確認時点(GMKtec公式)。販売価格・構成・在庫は変動します。

完結・シンプル導入

EVO-X2を選びやすい人

128GBローカルAI PCとして単体で完結させたい。
外部GPUを接続する予定がなく、購入価格を抑えたい人向け。

拡張性・4TB構成

EVO-X3を選びやすい人

OCuLinkを使う明確な予定がある、または4TB完成構成を選びたい。
将来外部GPUやPCIe機器を接続したい人向け。

CPU・GPU性能の中心部分は同じ

まず最も重要なのは、両モデルともRyzen AI Max+ 395を搭載していることです。

共通する主な仕様は、

  • Zen 5 アーキテクチャ
  • 16コア / 32スレッド(最大5.1GHz)
  • Radeon 8060S(40 Compute Units)
  • XDNA 2 NPU(最大50 TOPS)

です。

つまり、
EVO-X2からEVO-X3へ変えることで、CPUやGPUそのものが上位になるわけではありません。

128GB構成同士なら、ローカルLLMで利用できる大容量メモリ環境も同じRyzen AI Maxプラットフォームが基礎になります。

したがって、
「EVO-X3は新しいから推論も大幅に速い」
とは考えない方がよいです。

実際の持続性能は冷却、電力設定、ファームウェア、ランタイムなどでも変わるため、完全に同じとも断定できません。
しかし購入判断としては、
「CPU/GPUの世代差を買う比較ではない」
と理解することが重要です。

128GBのローカルLLM性能を目的にするなら、X2でも条件は揃う

EVO-X2には128GBモデルがあります。
Ryzen AI Max+ 395の128GB構成では、大きな量子化モデル、長いコンテキスト、RAG、AIエージェントなどを扱うための大容量メモリ環境を作れます。

これはEVO-X3でも同じです。

そのため、
「70B級以上のモデルを使いたいからEVO-X3」
という理由だけでは、X3を選ぶ根拠にはなりません。
CPUもGPUもメモリ容量も同じだからです。

大規模LLMをローカルで動かしたいだけなら、
EVO-X2 128GBでも目的は成立します。

同じ128GB+2TBなら差額は24,999円

2026年9月30日時点のGMKtec公式価格では、

EVO-X2(128GB RAM+2TB SSD)
583,000円
※2026年9月30日確認・GMKtec公式
EVO-X3(128GB RAM+2TB SSD)
607,999円
※2026年9月30日確認・GMKtec公式

差額は、
24,999円
です。

ここは重要です。

既存の比較では、EVO-X3の4TBモデル649,100円とEVO-X2 2TBモデル583,000円を並べる場合があります。
その場合の差額は66,100円ですが、SSD容量も2TB違います。

純粋にX2とX3の筐体・機能差を見るなら、
「128GB+2TB同士で約2.5万円差」
と考える方が公平です。

EVO-X3の4TB構成は649,100円

EVO-X3には128GB+4TBの完成構成があります。
2026年9月30日時点では、649,100円です。

EVO-X3(128GB RAM+4TB SSD完成構成) 大容量ストレージ
649,100円

X3 4TB構成とX2 2TB構成の差額は66,100円ですが、その差にはSSD容量2TB分も含まれます。本体機能差を見る場合は2TB同士で比較します。最初から4TB必要なら、SSDを別途購入・交換する手間を減らせます。

ただし、
「X3だけが大容量ストレージを使える」
わけではありません。

両モデルともM.2 2280 PCIe 4.0スロットを2基搭載し、GMKtec公式では最大16TBまでの内部ストレージ拡張に対応しています。

したがって、
「4TBを使いたいから必ずX3」でもありません。
違いは、「購入時点から4TB完成構成を選びやすいか」です。

CONFIGURATION CHOICE

現在の構成・販売価格を確認する

※2026年9月30日確認時点。価格・セール・在庫は変動します。

シンプル導入・AI専用機

GMKtec EVO-X2 128GB

128GB共有メモリのローカルAI専用ノードとして本体だけで完結させるなら、X2が有力な選択肢です。

OCuLink・外部拡張

GMKtec EVO-X3 128GB

OCuLinkによる外部GPU接続や4TB完成構成など、将来の外部拡張経路を確保するならX3が視野に入ります。

EVO-X3を選ぶ最大の理由がOCuLinkです。

EVO-X3には、
OCuLink(PCIe Gen4 x4)
が搭載されています。EVO-X2にはありません。

OCuLinkを使うことで、対応する外部GPUボックスやPCIe機器を接続できます。
つまりX3には、
「購入後に外部GPUやPCIeデバイスへ処理を逃がす経路がある」
という違いがあります。これが、EVO-X2との最も明確な差です。

OCuLinkがあるからAI性能が上がるわけではない

ここは誤解しやすいところです。
OCuLinkを搭載しているだけでは、EVO-X3のローカルLLM性能は上がりません。外部GPUなどを接続して初めて意味があります。

したがって、
「OCuLinkあり = EVO-X3の内蔵GPUが高速」ではありません。
Ryzen AI Max+ 395とRadeon 8060Sだけで使うのであれば、X2とX3の演算コアは基本的に同じです。

ARCHITECTURE NOTE メモリ空間の違い
128GB共有メモリ + 32GB外部VRAM ≠ 160GB一枚VRAM

たとえばEVO-X3へRTX 5090 32GBをOCuLinkで接続したとしても、128GB共有メモリと32GB VRAMが合体して160GBの単一メモリ空間になるわけではありません。
Ryzen側の共有メモリとNVIDIA GPUのVRAMは別のメモリ空間です。CUDA対応処理を外部RTXへ任せることはできますが、128GBの巨大な一枚VRAMになるわけではありません。
またEVO-X3のOCuLinkはPCIe Gen4 x4なので、デスクトップPCのPCIe x16と同じ接続条件でもありません。外部GPUを使う場合は、用途とデータ転送量まで含めて考える必要があります。

すでにRTX PCを持っているなら、OCuLinkは必要か?

ここはCORE SPECではかなり重要な判断です。

すでに、RTX 5090、RTX 5080、RTX PROなどを搭載した制作PCを持っている場合、EVO-X3にさらに外部GPUを付ける必要性は下がります。

むしろ、
「RTX制作PC + EVO-X2 128GB」
として役割を分けた方がシンプルな場合があります。

制作機 / GPUワークステーション

RTX制作PCが担当する処理

  • ・CUDA / TensorRT 最適化
  • ・ComfyUI / Stable Diffusion 画像・動画生成
  • ・Blender / Unreal Engine 3DCG
  • ・DaVinci Resolve / Premiere 映像編集
  • ・日常の高負荷グラフィックス作業
AI専用ノード / 常時稼働サーバー

EVO-X2 128GBが担当する処理

  • ・70B級以上を含む大規模ローカルLLM推論※実際に扱えるモデルは量子化方式、コンテキスト、ランタイム等によって異なります。
  • ・大容量RAG(ドキュメント検索・ベクターDB)
  • ・コーディング支援AI(Cline / Continue / Cursor)
  • ・自律型AIエージェントの常時稼働
  • ・制作PC側のGPU/VRAM負荷を分離・軽減する

※RTX制作PCと128GB AIノードを2台に分ける構成については、「RTX制作PC+128GB AIミニPCという2台構成は有効?」で、LAN・API・NASまで含めて詳しく整理しています。

この場合、EVO-X2にOCuLinkがないことは大きな弱点になりません。

逆に、「PCを増やさず、現在はRyzen AI Maxだけで使い、将来的にNVIDIA GPUを追加して1台中心にAI環境を拡張していきたい」のであれば、X3のOCuLinkに意味があります。

つまり、
EVO-X2:完成したAIノード
EVO-X3:後から外へ広げられるAIノード
と考えると分かりやすいです。

内部ストレージ拡張は、実は両方強い

EVO-X3は「拡張性」が強調されるモデルですが、内部SSDについてはX2もかなり強力です。

両モデルとも、

  • M.2 2280
  • PCIe 4.0 x4
  • 2スロット
  • 合計最大16TB

に対応します。

そのため、大量のGGUF、Embeddingモデル、RAG用ドキュメント、ベクトルDB、AI生成データ、キャッシュを保存する用途なら、X2でもかなり大きなストレージ環境を作れます。

したがってX3の拡張性を、「SSDを増やせる」だけで説明するのは正確ではありません。
X3独自の価値は、やはりOCuLinkです。

ネットワークはどちらも2.5GbE

ネットワークも差がありません。
EVO-X2、EVO-X3ともに、2.5GbE、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4を搭載します。

そのため、「X3なら10GbEになる」わけではありません。
高速NASや複数PC間で巨大モデルを頻繁に移動するため10GbEが必要なら、MINISFORUM MS-S1 MAXなど別の選択肢も比較した方がよいです。

I/Oは必ずしもX3が上位ではない

興味深いのはここです。
EVO-X3はOCuLinkを追加していますが、すべての端子がX2より増えているわけではありません。

EVO-X2の公式端子構成
  • ・USB4 ×2ポート
  • ・DisplayPort ×1
  • ・HDMI ×1
  • ・SDカードリーダー
  • ・USB-A 複数ポート
  • ・2.5GbE LAN
EVO-X3の公式端子構成
  • ・USB4 ×1ポート
  • ・OCuLink ×1ポート(PCIe Gen4 x4)
  • ・HDMI ×1
  • ・DisplayPort(公式仕様表なし)
  • ・SDカードスロット(公式仕様表なし)
  • ・USB-A、2.5GbE LAN

つまり、「X3=X2に全部追加したモデル」ではありません。
I/Oの思想そのものが変わっています。

  • X2:日常的な周辺機器やディスプレイ接続を本体だけで完結しやすい。
  • X3:OCuLinkを使った外部拡張へ比重を置いている。

筐体の形もかなり違う

EVO-X2は、193 × 185.8 × 77mmです。
一方EVO-X3は、353 × 186 × 41mm(約2.3kg)です。

X2は比較的短く厚みのあるボックス型。
X3は横方向へ長く、薄い筐体です。

X3は公式仕様で、トリプルヒートパイプとトリプル冷却ファンを採用しています。
ただし、この違いだけから「X3の方が静か、または速い」と断定することはできません。
冷却性能や騒音は、同じ条件での実測比較が必要です。

64GBを選べるのはEVO-X2

もう一つ大きな違いがあります。
EVO-X2には64GB構成があります。一方、EVO-X3は128GBを標準とする製品です。

そのため、32B前後までが中心なので128GBはいらないという人は、そもそもX2の64GB構成を選ぶことで購入価格を下げられます。
つまりX2は、64GBから128GBまで選べる幅の広さも特徴です。

※64GBと128GBのどちらが必要か迷う場合は、「64GBと128GBのどちらが必要か先に判断する」で具体的なモデル境界を整理しています。

約2.5万円差を払う価値はある?

同じ128GB+2TBで、

  • EVO-X2:583,000円
  • EVO-X3:607,999円

差額は24,999円です。
この約2.5万円で得る中心的なものは、OCuLinkとX3独自の筐体・I/O設計です。

そのため判断は比較的シンプルです。

OCuLinkを使わない → X2で十分

OCuLinkを使う可能性が高い → 約2.5万円を追加してX3

「新型だからX3」ではなく、「追加される接続経路に2.5万円を払うか」と考えた方が合理的です。

CORE SPECの判断

⚖️ CORE SPECの判断

EVO-X2とEVO-X3の違いは、性能の上下関係ではありません。どちらにもRyzen AI Max+ 395と128GBを選べます。
違うのは、その128GB AI PCを、完成品として使うのか。拡張可能な基点として使うのか。です。

AI専用機として完結
Local LLM / RAG / Coding AI / AI Agent
→ EVO-X2
後から外部へ拡張
OCuLink / eGPU / 外部PCIe機器
→ EVO-X3

すでにRTX制作PCがあるならX2という考え方

CORE SPECでは、「1台を最強にするのではなく、計算資源を役割で分ける」という考え方を重視しています。

すでにRTX制作PCがあるなら、

  • RTX PC → CUDA・画像・動画・3DCG
  • EVO-X2 128GB → LLM・RAG・Agent常時稼働

という構成で十分な場合があります。
逆に、PCを増やさずEVOシリーズ側へ外部GPUまで接続したいならX3。
どちらが上ではなく、「自分の計算資源をどのように配置するか」の違いです。

EVO-X2・EVO-X3の最新価格を確認する

価格・在庫・セールは変動します。
現在の構成を確認したうえで、EVO-X2(128GB+2TB)、EVO-X3(128GB+2TB)、EVO-X3(128GB+4TB)を比較してください。
特にX3は、2TBと4TBでは価格差があるため、同容量で比較することが重要です。

AI NODE / 128GB完結 シンプル導入

GMKtec EVO-X2

Ryzen AI Max+ 395・128GB共有メモリ搭載。USB4を2ポート備え、単体で完結するローカルAI専用機として導入しやすい構成です。

128GB+2TB:583,000円
メモリ選択:64GB / 128GB
I/O:USB4×2 / DP / HDMI / SD
EXPANDABLE / OCuLink 外部拡張対応

GMKtec EVO-X3

Ryzen AI Max+ 395・128GB標準。OCuLink(PCIe Gen4 x4)を搭載し、外部GPU接続や4TB完成構成を選べる拡張型モデルです。

128GB+2TB:607,999円
128GB+4TB:649,100円
I/O:OCuLink / USB4×1 / HDMI

結論:OCuLinkを使うかで決める

EVO-X2とEVO-X3は、見た目ほど性能差の大きい製品ではありません。
CPUもGPUも、128GB構成ならメモリ容量も同じです。

そのため、
ローカルLLM性能を求めるだけならEVO-X2。
外部GPU・PCIe拡張まで考えるならEVO-X3。
と考えるのが分かりやすいです。

同じ128GB+2TBなら差額は約2.5万円。
その差額を、「上位モデル代」として払うのではなく、
「OCuLinkという拡張経路を確保する費用」
として考える。それがEVO-X2とEVO-X3を選ぶ基準です。

よくある質問

EVO-X3はEVO-X2よりローカルLLMが速いですか? +
CPUとGPUはどちらもRyzen AI Max+ 395 / Radeon 8060Sなので、X3だから必ず推論が高速になるとは言えません。実際の持続性能は冷却、電力設定、ファームウェア、ランタイムなどでも変わります。
EVO-X2とEVO-X3はどちらも128GBを搭載できますか? +
はい。EVO-X2には64GBと128GB構成があり、EVO-X3は128GBを標準搭載します。
EVO-X3のOCuLinkは何に使いますか? +
PCIe Gen4 x4接続で、対応する外部GPUやPCIe機器を接続するために使えます。ただし外部GPUのVRAMとRyzen AI Maxの共有メモリが一つのメモリ空間になるわけではありません。
SSDはEVO-X3の方が多く増設できますか? +
内部M.2については両モデルとも2スロットで、GMKtec公式では合計最大16TBに対応しています。X3の特徴は内部SSDスロット数よりもOCuLinkと4TB完成構成です。
ローカルLLM専用ならEVO-X2とEVO-X3のどちらですか? +
OCuLinkを使う予定がなく、Ryzen AI Max+ 395と128GBだけでAI専用機として完結させるならEVO-X2が有力です。外部GPUやPCIe拡張を将来利用したいならEVO-X3を検討する意味があります。

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